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サバイバル映画 感想会

「キャスト・アウェイ」みたいな無人島サバイバル映画が
大好きなんですが、意外と少ないんですよね。

なのでもうちょっと範囲を広げて、
「サバイバル映画」の範囲で最近見た映画をご紹介してみます。

127時間

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アメリカ ユタ州にある「キャニオンランズ国立公園」で
落石により腕が挟まり、動けなくなった男性が脱出するまでの話。
脱出するためにかなりグロいことになるのでちょっと注意。

ですがテーマとして感じたのは「ニンゲンあったけえ…」です。
いかに脱出するかというサバイバル部分よりも、
ささいな「知人に行き先を言わなかったこと」「母親に折り返し電話をしなかったこと」を思うシーンにこの映画のテーマを感じました。

脱出した断崖絶壁で、見知らぬ誰かが残したクライミン用ボルトを
発見したときの愛おしさときたら!
ありがとう知らない人!

恐ろしいことに、ほぼ実話だそうです。こんな決断できないなあ。

スイス・アーミー・マン

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見終わったときの感想:「何なの……………………」

遭難者が、死体(ダニエル・ラドクリフ)と一緒に社会に帰還する話です。
題名の「スイス・アーミー」は十徳ナイフのことです。自分も登山用に持っていますが、スイス製が有名です。

一言で言うと「内気で生きづらさを感じている青年が(死体と)自問自答して、社会に復帰する話」なんでしょうか。なんでしょうか、っていうのは自信がないからです。だって下ネタ満載のおなら映画なんだもん。

「となりのトトロ」って最後のエンドロールで、トトロが子供たちと離れていく(同じ一枚絵に登場しない)形になっているじゃないですか。それで成長を感じさせますけど、そういう後読感はありました。こっちはおならを噴射する死体ですけど。

ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡

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意外と正統派な遭難モノでした。
タイトル通り、南米のジャングルに4人が遭難するお話。
スイス・アーミー・マンと同様主演はダニエル・ラドクリフ。
ハリー・ポッターしか知りませんでしたが、色んな役になれる俳優さんなんですね。この2本でとても好きになりました。

遭難モノってだいたいオチが「色々あったけど助かりました」になるので、その過程が地味だとちょっと物足りなさを感じますが、こちらは仲間割れとか、人間模様も描かれていて飽きさせない映画かと思います。

実話が元になっていて、最後に表示される「その後判明したこと」がけっこう怖いんです。サバイバル好きならオススメできる映画。

ロスト・バケーション

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いやー美しい映像ですね。南の海と金髪美女サーファーが出てきますよ。
いわゆるサメ映画ってやつで、岩の浅瀬に取り残された主人公が、
少ない道具でサメと対峙する話です。

86分と短く、特別変わった映画とかではないですが
すごく綺麗にまとまった良作でした。

レヴェナント 蘇りし者

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汚いほうのディカプリオが出て来ます。こんにちわ。
アメリカ開拓時代に、仲間とはぐれて雪山遭難した話なんですが、
アメリカでは結構有名な実話らしいです。

雪山の映像も素晴らしく綺麗なんですけど、やっぱりサバイバルものとしては南の島がいいなあ。ほんの少しだけ「行ってみたい」があったほうが、サバイバル映画って楽しいと思うんですよね。
ドラえもんののび太の恐竜とかね。

★★★★以下ネタバレ含む★★★★
ところでこの映画の最後のシーンの解釈が未だにわからずにいます。
ヒュー・グラスは結局「直接復讐はしなかった」ですけど、それがハッピーエンドに繋がっているかがわからなくて。幻の奥さん、最後背を向けてどこかへ行っちゃうじゃないですか。あれが「奥さんがこちらに来てくれた」っていう終わり方だったら、「ああヒュー・グラスは正しい選択をしたんだな」ってわかるんですけど。ヒュー・グラス自身の表情も、どう捉えていいかわからない。何か悟ったようにも見えるんだけど。今のどっち?どっちの顔なのディカプリオ。
おそらくアメリカの宗教観みたいなものが反映されているはずで、「自殺(フィッツジェラルドへのまばたきのシーンね)はしなかった」「復讐もしなかった」ってトゥルーエンドを迎えそうなものなんですけど。

もしかしたら、ネットを探せば監督の「こうですよ」っていう「たったひとつの正解の解釈」が見つかるかもしれませんが、それ以外の感想は不正解いうのも無粋よねえ、うん。なので、ラストについてはわからなかったという感想を記念に記しておきます。わかりませんでした。


まとめ

以上が、ここ最近観たサバイバル映画です。
他にも

・キャスト・アウェイ
・ライフ・オブ・パイ
・オデッセイ
・ゼログラビティ


あたりがサバイバル映画の範疇かなと思います。
(上記4つはどれもオススメ)

近日公開予定の「アドリフト 41日間の漂流」も気になるところ。
おもしろいサバイバル映画、増えるといいなあ。


ところでこの記事のタイトル画像は、
「カメラのアルバム内で一番無人島感があった写真」です。

千葉の海なんですけどね。