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日本語教師もいろいろで・・・

気がつけば、6月に記事を書いて以来。約5カ月ぶりのnoteです。。。
この5カ月、「やさしい日本語」関連のオシゴト、活動は開店休業状態ですが、日本語教師としての新たな学び、オシゴトがスタートしております。

「日本語教師」と一口にいっても、働く場所によって、働き方、考え方もだいぶ違ってきます。
① 日本語学校/専門学校/大学などでの日本語指導
② 技術研修生/特定技能の方への日本語指導
③ 外国人ビジネスマンへの日本語指導
④ 海外ルーツの子供たちへの日本語指導
⑤ オンラインでの日本語指導

私は長年、日本語学校で教えていますが、
今年は、いろんなご縁があって、特定技能の入国前の方々の事前研修をさせていただいています。ホテルや介護など、働く職種が決まっているクラスの方々。この研修を終えたら、すぐ日本に行って働き始める。だから、みなさん、とても真面目に真剣に授業を受けています。彼ら、彼女らの中には「日本人と話すのは、初めてです!」という人もいます。
もちろん、日本語のテキストも教えますが、それ以上に、日本のルール、日本人の考え方、立ち居振る舞い、文化の違いなど、彼ら彼女らが日本に来てできるだけ困らないように、スムーズに日本の生活に入っていけるように、職場の人と円滑に仕事ができるように考えながら、レッスンをしています。
そして、グループワークなどを多用することで、受け身ではなく、自分たちで考える力を身に着けてもらいたいと思いながら日々のレッスンをしています。初めは、受身の体勢で授業に参加していた人たちが、日を追うごとに発言が増え、発表の内容が紋切り型でなくなり、しっかり自分の考えを述べられるようになる様子を、オンライン越しではあれども、体感できています。


今月から、公立中学校の日本語指導員として、0初級の中学生を教え始めました。昔々の自作のカードやなんやら、久しぶりに日の目をみました!
中学校に行って、まず、驚いたことは、ポケトークが手放せないこと。
本人も先生もポケトークを介してのコミュニケーションがほとんど。。。
「え~~~!!」って感じでした。
初日に、教頭先生とお話しさせていただいて、「何をしていいいかわからなくて… 先ほどまで、これをポケトーク使いながら一緒に読んでました。」
と見せられたのは、『もののけ姫』の絵本!!!
「なぜ~~~~???」
なぜ、その本をチョイスした?? 他になかった???
頭の中、そんな言葉でグルグルしましたが、教頭先生もわざとしてるわけではなく、いっぱいいっぱいのご様子…
畑が違えば、何していいか、本当にわからないもんなんだなあと、改めて感じました。

初日の中学生とのレッスン。「わたしのレッスンでは、ポケトーク使わないです。」と言うと、可愛いお目目がまん丸になって、びっくりしてましたが、2時間で、日本語で自己紹介できるようになりました。
そう、やれば、できる!!!
ポケトークコミュニケーションを全否定は、しないけど、簡単な指示やあいさつなどは、いろんなひとから日本語で声掛けしてほしいなと感じました。

でもね、声掛けの際は、「やさしい日本語」必須です。
教頭先生に、自己紹介できるようになったので、生徒さんに日本語で聞いてくださいと言ったら、
「お名前は、なんとおっしゃられるんですか?」って…
なんで、敬語つかうね~~~ん!!!

もう少し、慣れてきたら、絶対「やさしい日本語」講座のセールスしてやろうと心に思った私です。



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