3年半ぶりの日本帰国 入国編
2022年6月、実に3年半ぶりに日本へ帰国した。
会社に4週間の特別休暇をもらっての(3週間は有給、1週間は無給休暇)長期の日本帰国。
現在日本の新型コロナ感染者数が過去最多を更新しているほどの事態になっている事を思うと、本当にラッキーな時期に帰国が出来たのだと感じる。
日本入国手続きの面倒さ
イギリスから日本への入国は以前は厳しく、帰国出来てもホテルなどでの隔離が一定期間必要だった。その為最長2週間しか有給休暇が取れない私には、その時期の帰国は不可能だったのである。
その上、友人、知人の日本入国時の話を聞くと相当複雑な事と、日本人であれ、書類不足や国指定では無いコロナ陰性検査証明書の場合は、搭乗拒否か日本に到着しても入国拒否もあると言うのだ。
この恐ろしい情報を聞き、自分自身でネットやYouTubeで調べてみた。
いろいろチェックした中で、確実で、しかも日本入国の最新情報を常にを更新されいるYoubuerさんを発見した!(フィリピン情報を中心にアジア、アメリカ、欧州など世界中の渡航情報も網羅)
海外在住者の方、また海外旅行を計画されている方も、是非Dice-KさんのYouTubeをチェックされる事をお勧めしたい。
非常に助かったDice-Kさんの国際旅行渡航情報YouTube
入国前準備
携帯電話に厚生労働省指定のMySOSと言うアプリをインストール(iPhone6X以上の機種のみインストール可能)*古い機種の場合、日本到着時に携帯レンタルの強要(現在は不明)
出発72時間前から取得するコロナ陰性証明書
厚生労働省のアプリの強制インストールに納得出来なかった。
今回娘と帰国したが、娘の携帯はiPhone6Plus。アプリをインストールできるのはiPhoneで言えばその機種より新しい物でならない。
古い携帯は使用不可。アプリも色々な情報を入力しなければいけないのだが、こういった動作が苦手な人は他人に個人情報の入力を頼まなければならないだろうし、古い機種の場合日本入国の為にアプリがインストール出来る機種の携帯に買い替えるか、高額なレンタル携帯契約しかない。
出発前の陰性証明取得は本当に神経を使った。
厚生労働省のウエブサイトではどういった検査が有効・無効かの説明はあるものの、その当時日本指定の有効な検査方法が他国で有効とされているものが含まれていなかったり、省指定の検査証明書のフォーマットをダウンロードし、検査機関もしくは医師に記入を促していた。
検査機関も色々あり、どの機関が日本入国に安心なのかも分からず、日本大使館のサイトを確認してみた。
英国の日本大使館のサイトで確認すると、検査機関リストのリンクを貼ってくれてはいる。 私はその中のExpress Testと言うものを利用したのだが、検査内容は何種類もあり、どの種類のテストをすれば良いのかが分からない。
結局、1ヶ月前に日本へ里帰りをした同僚に聞き、PCR Fit to Fly と言うテストを予約した。
Express Test社はイギリス各地にあり、1番受けやすいのではないかと思う。
テスト結果はメールで送られる。イギリスの搭乗手続きの際にその結果をチェックされたが、日本入国で再度確認される事はなかった。と言うのも、MySOSのアプリにその情報を入力しているためだ。しかし印刷して証明書を持っていくことを勧められていたので、一応印刷はした。
ロンドンヒースロー空港での出国手続き
フライトはフランクフルト経由の羽田空港行き。
ヒースロー空港からの出発は早朝。普通は出発2時間前に空港へ到着していれば余裕だが、前日に航空会社から「手続きに時間を要すので、少なくとも出発時間3時間前に空港へおいでください」と言うメールが届いた。
不安もあり、3時間以上前に到着する事にした。
オンラインチェックインを済ませていたので荷物を預けるだけだったのだが、荷物チェックインのカウンターで日本入国に必要な書類チェックがあった。細かくチェックする事もなく数分で終了。
出国検査もスムーズで、出発までだいぶ時間が余ってしまった。残念な事にコロナ禍の為か早朝だった為か、お店はほとんど閉まっていた。
乗り継ぎatフランクフルト空港
チェックイン手荷物は羽田空港までスルーチェックイン。乗り継ぎ便のゲートへ向かうだけである。
もちろんセキュリティチェックは通らなければならない。
ヒースロー空港のセキュリティ検査場では、携帯やノート型パソコンは手荷物から出す必要が無くなっていた。が、フランクフルトではすべての携帯電子機器を出すように言われる。
各空港でのセキュリティチェックや乗り継ぎ方法が異なるので、乗り継ぎ時間が短い場合は事前に調べられた方が良いのかも知れない。
ウクライナ、ロシア事情でロシア上空を飛行できない為、南回りで飛行。
今回はフランク降るとから羽田まで約12時間。
しかし帰りは羽田からミュンヘンまで14時間40分‼ とにかく長かった。
羽田空港到着から入国まで
遂に3年半ぶりの日本到着。
静かな空港内だ。
長い長い通路を歩いている途中、すべての空港勤務の方々が「おはようございます」と乗客に挨拶をしてくれる。
日本帰国、最初の感動。
本当にこんな礼儀正しい国は世界中のどこにあるだろうか!
長い通路の先にたくさん机が並べられていた。
入国書類をチェックをするスタッフが仮審査をする為のものであり、そこでは書類を持って要るか確認されただけ。
その事前チェックが済むと、また通路を進む。そしてやっと本チェック会場に到着。
携帯電話にアップロードした書類を確認される。
大変丁寧な応対で手続きはあっという間に済んだ。
しかし、乗客よりもずっと多いスタッフの数にとても驚いた。
不思議な感じ。 これもザ・ニッポンだと思う。
とにかくこのアプリの入国書類検査が済めば、通常通りの入国だ。
検疫を通過し、パスポート検査を通り、ターンテーブルで荷物を引き取るだけだ。
*海外在住者の方はパスポート検査後にある入国管理官のブースへ行って、パスポートに入国・出国のスタンプを押してもらう事を強くお勧めする。(理由については自動車普通免許更新日を過ぎてからの手続きについて後日記します)
スムーズな入国に『肩透かしを食らう』とはこんな感じなのか。。と思ったりもした。
最後のおまけ
入国書類チェックも思いのほかスムーズで(事前調査は本当に役に立ちました)あっと言う間にパスポート検査場を出た。 その後はターンテーブルへ行き、最後の税関検査を通れば晴れて日本入国だ。
ターンテーブルへ行く前の通路に私の名前のプラカードを掲げた空港職員がいた。
嫌な予感。
申し出ると、申し訳なさそうに4つのスーツケースの内、1つがフランクフルト空港に残されている。明日の朝9時半頃、もしくは遅くとも午後までには自宅まで届ける事になるとお話くださるのだ。
行方知らず・・ではない。既に場所も把握され、明日朝には自宅まで届けてくれる。しかもとても丁寧な対応で税関検査官に書類を見せる為でもあるが、検査場までお見送りまでして頂いた。
こんなに丁寧な対応は絶対に日本でしかあり得ない。
いたくまた感動しながら実家へ向かった。
翌朝、荷物は本当に朝の9時半に届けられた。
3年半ぶりの日本帰国、まず初日から感動、凄いよ日本!を思い知ったのである。
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