ピューリッツァーホテル IN アムステルダム
久しぶりの海外旅行。
夫の案で、2泊3日のアムステルダムへ行くことになった。
夫はアムステルダムが本当に好きだ。コロナ禍を除いて、毎年訪れている。
アムステルダムの街も、もちろん好きなのだとは思うが、なによりのお気に入りはピューリッツァーホテルに宿泊する・・と言う事らしい。
私は今回で2度目だが、彼は20年以上も前からこのホテルの大ファンだったのだと言う。
素敵なホテルであることは間違いない・・・しかしそこまで彼が惚れ込むのはなぜなのか?
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建物がユニーク
17世紀、18世紀の運河沿いにあるCanal House(キャナルハウスは運河沿いに良く見られる縦長の細い建物)25件もの建物を修復して全部をホテルにしている。
存在している古い建物の各部屋をホテルにするのだから、当然同じ部屋の造りはないはず。
実際夫も二桁以上宿泊しているそうだが、まだ1度として同じ部屋に宿泊した事は無いと言う。
同じホテルなのに、毎回違う部屋を体験できるのはおもしろい。
ホテルの雰囲気と従業員のサービス
チェックインは朝の10時半頃だったにも関わらず、「掃除は終わっています」と鍵(カード)をもらった。
早く到着した際、いつも臨機応変な対応してくれるのだと夫は言う。
出会ったすべての従業員が笑顔で挨拶をしてくれ、気遣いもたくさん受けた。
ホテル周辺のお店とカフェレストラン
ホテルの周辺には洒落た小さなお店、レストランが多々あり、どのお店に入っても笑顔で挨拶をうける。
どこへ行っても笑顔で応対、そして買う、買わないに関係なく挨拶をうけるのだ!
「ヨーロッパの他の国でもこんな気持ちの良い街はあるのだろうか?」
とお店を出るたびに思ってしまう。
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今回予約時に、希望した部屋が取れず(パッケージで予約した為?)夫はレセプションで交渉すると旅行前から話してた。しかし、満室の為、部屋交換は無理と言われる。
が、しかし翌日はスイートルームが空きます…と。
「スイートルーム?・・って一体いくらするの?」と私の方は数字を思い浮かべてしまったが、£300で変更可能と言うコトバに、心広き夫は "Go on then"(上手く直訳できないが、「オーケー。それで手を打とう」と言った感じだろうか)と、夫は飛行機のアップグレード感覚であっと言う間に即決してしまった。
会話を後ろで聞いていた私は、いきなり1泊5万円プラスを即決するの~?と言いたかったのだが
「今年は銀婚式だし滅多にない旅行なのだから」
そのコトバに、銀婚式。。そして夫と5年以上は旅行をしていない事を思い出した。
1泊のスイートルーム経験くらい良いじゃない?と素直に夫に同意できた。
そんな訳で1泊目はツインルーム、2泊目はスイートルームへ急遽嬉しい変更という事になった。
ツインルーム
部屋はグレーと黄色、紫で統一。部屋は広くはないが、レトロな電話や家具がかわいい。
アメニティとともに自転車修理用キットがあり、自転車王国オランダならではのユニークな部屋の備品だ。
ピューリッツァーズ バー
夕食も済ませホテルのバーへ。
スタッフは全員白いシャツに蝶ネクタイとジーンズにサスペンダー。
何を頼もうかと思案していると、笑顔で控えめにおススメドリンクを教えてくれる。
久々にバーなるものにやって来たが、とても心地良い空間とサービスを提供してくれる場所だった。
スイートルーム
いよいよスイートルームに移動。
スイートルームも色々あるらしいが、私たちの部屋は屋根裏部屋だった。
とても縦長の部屋で写真にキレイに納められなかったが、広い!
残念ながら運河側の部屋ではなかったが、この広いと言う空間がなんだか気持ちを豊かにしてくれるのだと感じた。
朝食 Jansz.
今回の旅行はBA(英国航空)パッケージでの予約。フライト+キャンセルなどの保険込み+ホテル+朝食付き。夫曰く、このBAパッケージはとてもお得のだそう。 ホテルの朝食は高額なイメージなので、朝食付きはお得感が高い気分になる。
朝食はセルフサービスもあるが、テーブルには朝食メニューが置いてある。
メニューから注文し、食べたい料理も運んでもらえる。
1日目はアボカドトースト、2日目はエッグズフロレンティーンをチョイス。 どちらも普段自分では作らない朝食だ。
静かで優雅な朝食を素敵な空間でいただく。
ホテルブレックファースト、ならではの時間だ。
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歴史ある建物の事やホテルのコンセプト、スタッフのサービスなどを少し知ったことで、なぜ夫がこのホテルに泊まりたいのかがわかったような気がした。
ピューリッツァー賞を確立したジョセフ・ピューリッツァーの孫がオープンしたこのホテル。
映画『オーシャンズ12』の舞台でも有名なピューリッツァーホテル。
映画撮影中、メインの俳優が宿泊し重要なシーンも撮影されたと言うのも頷けた。
アムステルダムには素敵なホテルは多数あるが、歴史とユニークさから見るなら、ピューリッツァーホテルが筆頭に挙がるのは間違いないと思った滞在だった。
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