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中学3年生刺傷事件は、私たち大人の責任ではないか、と思うのです。

 11月24日、中学3年生の男性生徒が校内で同級生に刃物で刺し殺されるという、痛ましい事件の背景を考えてみたいと思います。

①コロナで友人との遊びや食事が制限されていた。

コロナ前までは、「給食」と言えば、学校で一番楽しい時間。
班になって、とりとめのないおしゃべりをし・・・
学校の中では、唯一楽しく、安らぎの時間でもあります。
しかし、コロナになってしまって、班になるどころか、食事中の会話は一切禁止。
前を向いて「黙食」が当たり前になってしまいました。
休み時間もそうです。

「雑談」は、子供たち同士の「心理的安全性」を保つための重要なツールであったのにも関わらず、それを失ってしまった。

子供は大人に比べてただでさえ行動範囲が狭いのに、更に自由や人間関係が閉ざされてしまい、ストレスは大人の想像よりも大きかったかもしれません。

教育現場は「感染」リスク対処に血眼になって大変だったと思います。

それと同時に本来なら国が、子供たちの「メンタル」リスク対処に予算を投入し、現場レベルで実効性のある対策をする必要があったのではないでしょうか。

②受験に関するストレス

中学3年生といえば、初めての受験を経験する年です。
①の通り、友達との会話がない中、心理的安全性が保てないまま受験を迎えるストレスは相当なものであると予測します。

③スマホの弊害

我々親世代は、SNSがなかった時代を生きているので、
「LINEでのグループ仲間外れ」
「SNSでの被害」
について、ピンとこない可能性もあります。
しかし、想像してみてください。
もし、狭い世界で生きている子供にとって、世の中の全てである「友達」グループに仲間外れをされてしまったら・・・
SNSで勝手に悪口を晒されているとしたら・・・

世の中に「情報」が溢れていくためには、それを操る「ツール」の存在があります。

その「ツール」に対するリスクの想定を家庭内で行うことが大切ではないでしょうか。

そして、親世代がリスクの想定を行うことで、子供の変化やトラブルに気づいてあげられるのではないでしょうか。

④刃物による刺傷事件の多発

 相次ぐ電車内での事件により、刺傷事件の連鎖反応が起こりやすい世の中になってしまったのではないかと懸念します。

また、学校の中は電車内と同じように『閉鎖的な空間』であり、そのような空間なら自分でもナイフで簡単に人を傷つけることができるのだ、という思考回路になってしまったのではないでしょうか。

世の中は、すべて私たちが創り上げた社会です。その社会に対する責任が私たちにはあります。

その責任を果たす義務があると、私は考えます。
親の子育て??
それはあまりにも責任転嫁しすぎかもしれません。
我々大人が全員で考えていくことだと思っています。

まずは子供たちにここからやってみてはいかがでしょうか。

①時流に合ったストレス対処法を教える。
(私なら、「瞑想」を推奨します。)

②時流に合った「ツール」に対する「リテラシー」を持ち、その「リスクを想定」する。

③大人が優良と思えない情報から守るには限度があるため、見せたくない物から避けるのではなく、それを正しく認識できるように促してあげる。

我々は「リスクマネジメント」のコンサルティング会社です。
今こそ家庭にも「リスクマネジメント」を。


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