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ふるさとは今もかわらず


今日(4月13日)、仕事をしながら地元のIBC岩手放送のラジオ番組「タウン」を聴いていたとき、新沼謙治さんの「ふるさとは今もかわらず」という曲が流れてきました。この曲は、新沼さんが出身地の大船渡の美しい海や山々を思い浮かべながら自ら作詞作曲したもので、東日本大震災で失われたふるさと、そして愛する奥様を病気で失うという深い悲しみを経て生まれた、新沼さんの思いが込められた歌です。

新沼さんは地元の大船渡に帰るたび、コンサートや地域のコーラスグループや高校生たちと一緒に歌を披露していて、その中に合唱部員だった今野風花さんもいました。

奇しくも今日の地元紙やテレビでその今野さんが取り上げられました。何度もSNSで投稿していますが彼女は輪島漆芸技術研修所で学んでいましたが、能登半島地震の影響で研修が中断され再開の見通しが立たないため、現在は大船渡から花巻に引っ越し、漆職人の指導を受けるため準備を進めています。彼女は災害の経験を乗り越え、漆芸を学ぶことで能登の復興にも貢献したいと強い意志を持っています。

新沼謙治さんも今野風花さんも大船渡出身で、お二人とも決して自分を前面に出すことがなく謙虚な印象を受けますが、その静かながらも揺るぎない信念があると感じています。

今日この歌が流れた時、まさに感無量の気持ちでした。ラジオで新沼さんの優しい歌声を聴いた偶然のめぐり合わせに驚き、また、お二人の試練を乗り越えた強さと変わらぬふるさとへの愛情が心に響きました。

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