最新の3-5-2⑧ (全10回)
理由は簡単です。フォーメーションに選ばれる人材が多く育ってきたということです。
いわゆるサッカー選手のアスリート化です。
「中盤3枚の横スライド」は当然のこと、「迎撃スタイルのDFの前出しとライン戻り」もスプリントの繰り返しを求められますが、それを求められるレベルで遂行できる選手が増えてきたということです。
つまり個のフィジカルスキルがこのフォーメーションの穴を埋めやすくなってきたということです。
これにはボール無しでのフィジカルトレーニングが見直されてきた背景と無関係ではないでしょう。
ここで念のため「中盤3枚の横スライド」と「迎撃スタイルのDFの前出しとライン戻り」をコンテ監督のインテルとリュディ・ガルシア監督のリヨンとの比較を用いて説明しましょう。
まず中盤3枚の横スライドですが、これは文字通りパスが渡ったFBを近い側のMFが捕まえに行くように猛スプリントし、それに合わせて残りの2枚がスライドすることを意味します。(図54)
ここから先はカラーでご閲覧ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?