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密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑬
・守備ベクトルの操作
これまでの解説で、サポートはボールを受ける(持っている)選手の背後ではなく、見えている方向にポジショニングしてほしいという当たり前のことが整理できました。
そのサポートする選手が2人いれば、その形がボールを受けた(持った)選手を頂点とした順三角形になるという考えです。
当然このサポートは頂点の選手がリリースのために大きな動作を必要としない、またはそれほど技術を必要としない距離が望ましくなります。つまりワンタッチでのパスも選択肢に入れることができる距離です。
どこまで近くするかはその折り返しのパスを受ける選手の力量によるところもありますが、これは密集エリアでのポゼッションの話だけではなく、例えばディープビルドアップ(ファーストビルドアップ)においても、相手の守備連動をはがすために、できればボールホルダーが少ない動作、短い時間でボールを逃がせる距離でのサポートが望ましい反面、サポートする選手が近づきすぎると今度はその選手がボールを受けたときに相手のプレスを受けやすくなるというジレンマがあります。
このように、これは全ての状況に通じる話であります。(図7-1)
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