密集エリアでのポゼッションと適切なタイミングの前進⑫
・形と角度の取り扱い
これまでに分かったことを整理すると、パスを受ける選手は自分が見えている方向にパスコースを多く確保しておいた方がいい、ということになります。
これは単発で終わるものではなく、その次のパスを受けることになる選手やさらにその次のパスを受けることになる選手、と想定されたフィニッシュ(シュート)まで続きます。
このパスコースを大雑把に具象化したのものの一つが「三角形」であります。
ところでサッカーに限らず「学び」に関して、抽象度の高い話よりも整理された論理や、いくつかの物事をカテゴライズする定義化、そしてそれを可能にするキャッチ―な単語というものは学習者に喜ばれます。
脳もすっきり整理されやすくなります。
暗記もしやすくなります。
筆記テストのための学習法はまさにこれです。
組織内で複数の人間と考えを共有する、という観点から考えてもシンプルな“共通言語”は便利なツールになります。
この考えに倣えば例えば図6-1のような状況下での「前進する方法」の説明は「最初のパスを出す前に順三角形と逆三角形を作る」という実に単純な文章で事足ります。
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