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雄大な北アルプスのふもと。一人ひとりの情熱と探究心が甘い夏いちごをつくる 〜後編〜

お客様に最適な農園をマッチングし、高品質なフルーツの提供を行うJapan Fruits(株式会社ジャパンフルーツ)。この連載では、Japan Fruitsが提携している、全国各地のJF認定農園(※)をご紹介。安心・安全なおいしさが、お客様のもとに届くまでのこだわりに迫る。〈前編はこちらから〉

※ Japan Fruitsでは農園に対し、甘さや酸味、果汁量、食感などの品質評価と、収穫量やクレーム対応、生産者の人間性を含んだ多面的評価を実施。厳格な基準をクリアした農園を”JF認定農園”と称しています。

ー SPECIAL INTERVIEW ー


後編は、「穂高会で一番大きいいちごをつくる」と評判の瀧澤さんからスタート!

瀧澤農園:瀧澤 祐一さん

瀧:「いちごに関してはまだ6年生だから(笑)」

と謙虚な瀧澤さん。でも実はアクセス数、いちごのサイズ、取材に訪れた時期の出荷量、すべてが「穂高会」トップ!まさに、夏いちごのスペシャリストだ。

早速ハウスに入って夏秋いちごの一種「サマーリリカル」を見せてもらった。

同じ穂高町でも、農園によって気温などの環境や栽培方法が異なるため、育てているいちごの表情が違って見えるのも面白い。

瀧:「9月は苗を休ませるために出荷をストップしていたんです。それもあって10月は豊富に収穫できました」

J:「その判断ができるのがすごいですよね」

瀧:「なんとかして出荷したいからね。でもたとえ私のいちごの調子が悪くても、他のメンバーが出してくれる。それがチームで動いている強みでもあると思います」

評判、実績ともに高い瀧澤さんだが、高品質な夏いちごを生み出す裏には地道な努力があった。
6年前まで会社員として働いていた瀧澤さん。数々の資格を持っており、その真面目さがいちご栽培にも活かされている。

瀧:「なるべく良い環境でいちごを育てられる様に、新しい機材や設備を取り入れてます。活用できる行政のサポートなどは細かくチェックしたり、直接役所に相談に行ったりもしてるんです」

J:「365日常にいちごのことを考えているんですね」

瀧:「休みがあまりないので大変ですけど、いちご農家はずっとやりたかったことだから、全然苦ではないですよ」

そう語る姿からは、いちごへの大きな愛が感じられた。真面目で、「穂高会」の癒し系。瀧澤さんが手間暇かけて育てたいちごは、もちろん甘くて優しい味わいだ。

最後に紹介するのは、「いちご農家とスキーのインストラクター二足の草鞋を履く」井村さん。

井村農園:井村 正章さん

「自然に囲まれた場所で暮らしたい」というご両親の希望もあり、今から3年ほど前、家族で大阪からここ安曇野市に移住。

穂高の自然を活かした仕事に就きたいと考えた時、ふと頭に浮かんだのがいちご農家だった。就農した当初はすべてが手探り状態。初年度はいちごに病気が出てしまい、1,2ヶ月収穫ができなくなってしまった。

J:「1年目でそれはかなりショックですよね」

井:「まぁ、覚悟はしていたんですけどね。それからは病気を再発させないために、環境の整備を徹底しました」

試行錯誤を繰り返し、今では3つのハウスで艶やかな「すずあかね」を栽培している。

スキーのインストラクターの仕事が始まるのは毎年12月。それまではいちごに付きっきりだ。
ふとハウスの横に目をやると、そこにはあるものが置かれていた。

J:「え!これ、トランポリンですか?」

井:「そうです。笑 農作業中に子供たちが飽きない様に買いました。昼間はここから北アルプスの山並みが一望できるんですよ」

目の前を流れる烏川と美しい北アルプス。自然に恵まれた土地でのびのびといちごを育てる井村さん。新しい品種の栽培にも挑戦するようで、今後の活躍に注目したい。

「穂高会」が出荷する夏いちごの魅力は、そのままはもちろん、料理の食材としても活躍するところ。最近では、某アウトドアブランドが経営するレストランや二つ星レストランからも声がかかり、シェフ自らが直接農園に訪れることもあるという。
農園に足を運んでもらうのは、夏いちごを一定のクオリティで出荷し続ける難しさを理解して貰うためにもとても重要。実際に、栽培の工程を知って、「穂高会」のいちごに興味を持ってくださるお客様も多いそうだ。

今回、「穂高会」にとって欠かせない6名にインタビューをし、改めて生産者の熱い想いを知ることができた。よりたくさんの方に夏いちごをおいしく味わっていただくために、Japan Fruitsでは今後も「穂高会」に注目していきたい。

Japan Fruitsの公式ホームページはこちら

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