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都会は過敏性腸症候群には優しくなかった

服薬の成果か、最近お腹が痛くなることがなかった。
遠出をしても、慌ててトイレに駆け込むこともなかった。
だからいいと思っていたのに。

土日にかけて東京に遊びに行った。
夫と、妹と、3人で楽しく過ごしていたのはよかったのだが。

駅ビルで腹痛と便意に襲われた。
「ごめん、トイレ行ってくる」
と言い残してトイレに向かう私。3階のトイレは長蛇の列だったため、4階に向かう。4階も3階ほどではないが並んでいた。

薬のおかげで腹痛即排便の状況からは脱し、少し我慢ができるようになっていたが、さすがにこの人数は我慢できない。
列の途中、遂に間に合わなかった。
その後、トイレで汗だくになって片付けをしたのは言うまでもない。
ついでに言えばスカートも汚れてしまったので、急遽新しいものを買う羽目になった。
(余談だがホテルで汚した服を洗っているときが人生で一番惨めなときだと思う)

翌日も東京駅でトイレに行きたくなった。幸い近くにトイレがあったので駆け込むと、個室が3つしかなく、全て埋まっている。
やばい、やばいと思いながら我慢していると、間一髪のところで個室が空き、事なきを得た。

都会はどこも人が多くてトイレが混んでいる。
私の住んでいるところならトイレに辿り着ければ間に合うはずなのに、都会はそうもいかない。
過敏性腸症候群には非常につらい環境だった。

一つよかったのは、妹に事情を説明したらあっさり受け入れてくれたこと。うんうん、大変だね、という感じで、驚きも嫌がりもしなかった。
カミングアウトは結構勇気がいるので本当にありがたかった。

来月、また東京に行く予定がある。
今度は何事もなく行けたら嬉しい。

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