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HSPのこと

こんにちはこんばんは。
今回は、私の気質であるHSPについて書きます。

HSPって?

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン/Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のこと。
サワイ健康推進課(https://kenko.sawai.co.jp/mental-care/202103.html)


私は、五感や周りの雰囲気を察知する力が他の人より敏感な人のことだと理解しています。

私は「変な子」


幼少期、私は「なんとなくみんなと違う」という感覚を常に持ちながら生きていました。
みんなよりすごい!という優越感ではなく、なんで同じようにできないんだろう?という劣等感を抱えていました。

痛みを感じやすい

まず、痛みにかなり敏感でした。
保育園〜小学校低学年の頃は、怪我をして貼ってもらった絆創膏を剥がすのが痛くてたまらなくて、毎回お風呂場でふやかしながら泣きながら取っていました。粘着面が肌を引っ張る感覚がたまらなく痛かったのです。

注射も苦手でした。予防接種は毎回泣きながら。小2のときは接種前に不安が大爆発してしまい、大泣きしながら「嫌だ!受けない!」と抵抗したら、母に「いい加減にしなさい!」ときつく叱られました。

人の気持ちに影響を受けやすい

人の気持ちを敏感に感じ取りすぎてしまうところもありました。周りに不機嫌な人がいると自分は関係ないはずなのに萎縮してしまいました。誰かが悪さをして怒られそうな雰囲気になると、私は巻き添えをくらいたくないので一番にそっとその場を離れていました。

ドラマを見ていても感情移入しすぎて本気で怒りだしたり泣いてしまったり。「そんなに本気にしなくていいじゃない」と母に呆れられることも多々ありました。自分でも感情が勝手に動いてしまうのに困っていたため、誰かが居間でドラマを見始めるとそっと自室に篭るようになりました。

突発的な事態が苦手

大きな音や突発的な事態も得意ではなく、家ではインターホンがなるたびにびくびくしてじっと息を殺していました。
いつもと違うことに不安を感じるため、出張で先生がいないときや遠足の日は常にドキドキしていました。
逆にいつも通りの学校生活はかなり安心していられたように思います。

他にも、両親がいないときに祖父母(同居はしていませんでした)と出かけたり、祖父母の家でくつろいでいたら急に親戚が来たりするのも苦手でした。

このように、みんなが気にも留めないことがとても気になってしまう子どもだった私は、
「どうしてこんなに気にしいなんだろう」
「みんなと違う私はまともな大人になれないだろう」
と常日頃から思っていました。

HSPだと気づいたきっかけ

HSPだと気づいたのは21歳のとき。きっかけをくれたのは彼氏(後の夫)でした。

ある日、彼がスマホの画面を見せながら、
「あおいちゃんってこれじゃないかと思うんだけど…」
と言ってきました。そこにはHSPについて書かれたページ。読み進めていくと…。

驚くほど私のことが書いてありました。

そこにはHSPチェックリストがついていましたが、私はかなり高得点だったと記憶しています。
つまり典型的なHSPということです。

そのとき、幼少期から抱いていた謎がするすると解けていく感覚がありました。
私が困っていたあれもこれも、私が変な子なんじゃなくて、そういう気質だったんだ。
それに気づけて本当に救われる思いでした。

以来、いくつかHSP関連の書籍を読みました。自分のことが知りたくてたまらなかったのです。

現在の生活

自分がHSPだと認識したからといって、この気質が変わるわけではありません。でも、知ることができてよかったと思っています。

なぜなら、自分のことを変だと思わなくてよくなったから。
何か他の人と違う感じ方をしても、「ま、私はHSPだしね〜」と流せるようになりました。

現在、私自身が生きやすいようにしていることはこんなことです。

感情に敏感→ドラマやニュースは見ない・聞き流しスキルを身につける

かつては、ドラマの他にも、ショッキングなニュースやワイドショーの議論を見て心が必要以上に揺さぶられてしまうことがありました。
でも、テレビって必ず見なければならないものではないんですよね。一人暮らしを始めてからそのことに気付きました。
現在、我が家ではほとんどテレビを見ません。ニュースには夫も私もネット記事で触れています。

対人関係では、成長とともに自然と聞き流しスキルが身につきました。
「今あの人が怒ってるのは私関係ないな〜」と思いながら自分の仕事に集中していたこともあります。
自分のミスについて注意されているときも、感情が爆発しないよう、心の6割は相手の話に集中し、4割はこれからの改善策を考えることに使っていました。

音に敏感→耳栓を持ち歩く

元々は少し敏感かな?くらいだった音ですが、うつ病を発症してからとても敏感になりました。
今は耳栓を持ち歩き、必要に応じてつけることでうるささから身を守っています。
とても疲れているときも音を遮断したいので、家で耳栓をしていることも。
耳栓のおかげで、好きなアーティストのライブ(爆音)にも行けるようになりました。

突発的な事態→起こるものだと腹をくくる

学生、社会人と経験を積む中で、自分の想像の範疇を超えることなんて数えきれないくらいありました。
その中で、「突発的な事態は起こるものだ」という事実に自分が慣れてきたような気がします。自分の想像力なんてたかが知れているんだ、と考えられるようになりました。
ただ、今でも想像の5倍くらいのアクシデントが起こるとさすがに心が疲れます。そんなときは家族に事情を話して一人で心が落ち着くまで休憩しています。

痛みは?

痛みへの敏感さは大人になる中でかなり薄れてしまいました。
現状これといった対策はしていません。
大病をしたわけではありませんが、検査や治療で痛い思いをいっぱいして慣れてしまったのかも、と思っています。

終わりに

私はHSPです。
大変なこともいっぱいあったけど、HSPだから今の私がいるんだなとも思います。
HSPという気質は私の生涯の同居人。
これからも上手くお付き合いしていきたいと思います。

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