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私の推し・音嶋莉沙ちゃんは偉大だった

過眠、過食、取れない疲れ、集中力欠如と戦いながらなんとか生きている私。

今日は私の一番の推し、=LOVEの音嶋莉沙ちゃんのオンラインサイン会だった。
これは一対一でビデオ通話しながら莉沙ちゃんに名前を書いてもらうというもの。

毎回テンション高くワクワクしながら参加している私なのだが、今回は満身創痍。
オンラインサイン会の存在も昨日ぎりぎり思い出したくらいだ。

ぼろぼろの体でバイトを終え、家にたどり着いてすぐサイン会の準備を始める。
私は伝えたいことが伝わりやすいようにボード(紙にペンで字を大きく書いたもの)を持って参加することが多い。
今回はピンクと青のペンで
「元気をちょうだい」
と書いた。飾り気も何もないボード。でも伝えたいことは伝わるからいいか。

通話設定や本人確認などを終え、莉沙ちゃんとのお話しタイムは思ったより早くやってきた。

画面にカウントダウンが表示された後、莉沙ちゃんの姿がスマホに映った。
いつも通り、キラキラでニコニコの笑顔で、私の名前を呼んでくれる。いつもはすぐサインを書き出してくれる莉沙ちゃんが、今回はずっとこちらを見ている。

「莉沙ちゃん、元気をちょうだい」
ボードを見せながら私は言った。
莉沙ちゃんは少し考えたあとに、
「ずっとそばで見てるから、一緒に元気になろう」
と言ってくれた。

そして、
「ちゃんと(サイン)書くね!」
とさらさらと私の名前を書いて、画面に映して見せてくれた。
私は、
「ありがとう!」
というのが精一杯だった。

終わってから考えた。
メンバー曰く、カウントダウンの段階でこちらの映像は届いているらしい。
莉沙ちゃんはきっと、明らかに元気のない私の顔を見て、サインよりも私との会話を優先してくれたのではなかろうか。
そして、「一緒に元気になろう」という言葉。「頑張れ」と一方的に励ますのではなく、「一緒に」という言葉。弱っていた私の心にじんわり沁みる言葉だった。
咄嗟にこんなことを言ってくれるだなんて、莉沙ちゃんは人間の鑑だと思う。本当に本当に嬉しい。

私が莉沙ちゃんの幾千もいるファンの一人でしかないことはもちろんわかっている。
何回もお話し会には行っているけれど、認知されている訳ではないだろうこともわかっている。

でも、名も無き一ファンの気持ちを即座に察して対応してくれた莉沙ちゃんの優しさは、「私は一人じゃないんだ。莉沙ちゃんがいるんだ」と思えるくらいに大きなものだった。

あの子を推していてよかった。
ファンなら何度も何度も感じることである。
でも、今日感じたそれは、今までのどの「推していてよかった」より大きなものだった。

生きるか死ぬかの戦いを日々繰り広げている私の心を、そっと「生きる」方に向けてくれた莉沙ちゃん。
今度はあなたに元気な姿を見せたい。
そのために、次に会えるときまで莉沙ちゃんと一緒に元気になるね。

莉沙ちゃん。本当に、本当に、ありがとう。

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