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クロスフィットにインターンしながらCSCSを取得した話

おはようございます!
最近はプレイングマネージャーとしての壁にぶちあっておりますMOCCHYです!一緒に働くメンバーもハッピー、業績としてもハッピーって改めて難しいな感じております。
そんなことはさておき、
今日はアメリカ留学中にNSCAのCSCSを英語で受けたお話をしていきます。
これから受ける方の参考になれば嬉しいです。
日本人でもCSCSを英語で受けた方って少ないんじゃないかなと思っています。

その時の状況


僕がCSCSを受けたのはアメリカ留学最終年の2019年。
California State University San Marcos 校のExercise Science ( Health Option)を卒業した僕はOPTという制度を利用しながらクロスフィットジムやLA Fitnessというグローバルジムでパーソナルトレーナーとして働いていました。

僕のジムのコーチの半分は同じようにエクササイズサイエンスの学科を卒業し、CSCSを取得していたので、雰囲気的に持っていて当たり前でした。
僕が一番教えたかったFitCampクラス(ダイエット目的クラスでクロスフィットよりも動きの強度を落としたもの)のメニューを作成するためには、CSCS合格が条件でした。

また、アメリカンフットボール部のアシスタントをやっていた時に僕の面倒を見てくれた若いコーチ達もみんなCSCSを持っていて、このキャリアパスを歩むなら持っていて損はないと言われていたので、CSCSを取得することはずっと頭の片隅に残っていたと記憶しています。

また、CSCSはアメリカの大学でストレングスアンドコンディショニングコーチとして働く際に必須の資格であり、
Exercise Science Degreee
CSCS
USAW
この3つを併せ持って初めてレジュメ(履歴書)を読んでもらえる(相手にしてもらえる)イメージです。

実際、クロスフィットのコーチ達もCSCSの文字を見ると
“This guy knows what he is talking about “
となるようでした。

そんなこんなで僕のCSCS取得は当たり前のステップでありました。
最終的は合格したものの、最初の受験では
サイエンスパートは3点足らずに1度落ち、非常に悔しい思いをしました。
6週間後に再受験しましたが、合格点3点オーバーでのギリギリ合格だした。
ちなみにプラクティカルパートは90パーセント前後で余裕のパスでした。

そもそもCSCSとは?

みなさんはご存知かと思いますが、一応CSCSについて説明します。

傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。

指導対象は主にアスリート、スポーツチームです。筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、管理することも重要な職務となります。また、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、教育者的側面も併せ持っています。

ストレングスコーチ、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、医師、フィットネスインストラクター、研究者などがCSCSの資格を取得しています。

https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/

NSCAジャパン試験要項より引用

こんな感じで書いてあります。
つまり、CSCSはS&Cコーチとして必要な基本的知識を習得していることを示すものであり、『じゃあCSCS取れたらもう終わりか』というと、スタートラインに立つくらいのイメージです。
世の中にはCSCS持たずに優秀な方はいっぱいいると思いますが、トレーナー・コーチとしての説得力が増す1枚のカードにはなると思います。

クロスフィットコーチにCSCSは必要?

個人的な意見としては必要だと思います。
CSCSはグループを指導する際に大切なことも自然網羅してくれますし、クロスフィットのトレーニングメソッドは、異質なことをしているように見えますが、レジスタンストレーニング&コンディショニングに関しての基本は同じになります。

エリートレベルのアスリートはピリオダイゼーションを組みながらコンペティションに臨んでいますし、多くのトレーニングは無酸素性レジスタンストレーニングや有酸素性トレーニングの適応を利用したものです。

クロスフィットのクラスメニューもトレーニングの「総量」に着目しながら、
上半身のプッシュ・プル
下半身のプッシュ・プル
ランジ、有酸素運動の
動作要素をうまく調整して作成されています。

日本のクロスフィットコーチもCSCSを全員持つことで、安全で効果的なクロスフィットが認知され、業界全体のレベルがあがるのではないでしょうか?!

【合格までのステップ】

①テストの申し込む


準備は一生整わないので、とにかく申し込むことをオススメします。
問題になれるためにも、最低2~3か月の準備期間はあった方が吉です。
手順としては、NSCAの会員になり、600ドル前後の高額の受験料を支払い、受験の流れとなります。テスト自体はコンピューターベースとなるので近くのテストセンターで受けます(TOEFL的な)

②準備


僕の準備は以下の2つ。
同僚コーチの薦めもありAmazonで以下のテキストを購入。
80ドル前後で最新バージョンが届いた記憶がある

後はFacebookにあるNSCAの本部が運営するNSCA CSCS Exam Prep のグループに入会。問題の解説やクイズなどもあるので非常に勉強になりました。世界中から様々な方が入会するので、いろいろな質問が出てきていました。僕は、特にプラクティカルパートででるPFCやカロリー摂取に関するものを重点的に説いた記憶があります。(テストではほとんど出なかった)


③具体的な勉強法


まずは時間を見つけて、テキストを3周くらいざっと目を通す感じで読む。Physiology のクラスはとったいたので、いけるだろうと高をくくっていたのでのちに痛い目にあいますが、毎日さらっと読んでいた(さらっとでは足りません)
なんとなく読み終わったので、章末の問題に取り組み、理解不足の部分を洗い出し、教科書をもう一度読み込んだ。
(ちなみに、本気で勉強スタートしたのがテスト1か月前くらい)
最後の2週間は毎日4時間前後、白色のノートに自分が先生り生徒に伝えるつもりで説明と板書を繰り返した。
プラクティカルパートに関しては
クロスフィットの実戦で練習あるのみ!
ある日はテキストの方法で補助に入ってみたり、実際にメンバーのエラーを発見修正してみたり。コーチが作成したメニューがテキストなパーセンテージではないことの理由を聞いてみたり。プラクティカルパートに関してはクロスフィットでの経験と環境が非常に役に立った気がします。

④苦手分野


ちなみに僕の苦手分野は
第2章Biomechanics of Resistance Exercise 
とAdaptationのパートすべて(全部やん)
Nutirition以外のすべて英語だとなかなか覚えられず苦労したのを覚えています。

⑤試験当日


当日の午前中も大学の図書館で勉強。
時間になったのでテストセンターに移動。
軽く証明写真撮影してからテストスタート。
ここはでないだろうとヤマ貼った箇所が見事に出題されて撃沈。
テスト後すぐに得点が表示され、落ちたことがわかる。。。。

記憶にあるのが、
・スクワットに関するモーメントアーㇺ
・アスリートの栄養サポート(PFCバランス、体重増加のためのカロリー摂取
・レジスタンストレーニングの適応
・ホルモンに関するもの
・トレーニングルームのラックの感覚や教える人数
・測定の際の順番やエクササイズの種類&注意点
・アスリートのメンタルに関わることや特有の病気など

プラクティカルパートは
・ビデオを見てエラー発見修正や補助の仕方に関するもの
・ピリオダイゼーションを組む際のパーセンテージやレップ数を選ぶもの等
がありました。

ビデオに関しては自分の経験からの指導方法ではなくCSCSのテキストのものを基準に選びましょう。
世の中には様々なトレーニング方法や理論があり、すべてが正解で不正解。NSCAにはNSCAの理論があるので、それに則した形で、クライアントやアスリートを次のレベルへ導けるように、範模になれるようにすべきですね。(郷に入っては郷に従えの理論)


はい、こんな感じでざっくり振り返ってきますたが、
テキストをしっかり読み、理解すれば受からない難問ではありません。
当時は3択であり、選択肢がどれも間違っていないけれど、、、といったものが多いので、best of best を選ぶイメージです。
CSCSを取得して働き始めて4年、働いてるジムでもCSCSをベースにした資格試験があったり、勉強会を開催していますが、、当時より数倍理解が進んでいることを実感します。

テストに受かるために勉強するものいいですが、
実際にクライアントやアスリートに対して、勉強した内容を伝えるつもりで勉強するとその後の定着力や現場での説得力が違います。

CSCSはコーチ&トレーナーの真髄の
「本質」的な部分の最低限の保証となります。

はい、最後は少し話がずれてしまいましたが、
以上が僕がCSCSを英語で受けたお話になります!
これから留学する方や、現在CSCSに向けて、勉強しているの参考になれば幸いです!

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