「withコロナ」の企業理念(⑤/5)

企業理念やクレドの時間的な変遷を、2000年を挟んで2020年の今日までステージに分けて解説してきました。これらは多くの企業をわたしがサポートして感じたことであり、企業経営者や経営企画の担当者も、実際に企業理念やクレドの作成方針としてきたことです。

理念変遷とwith コロナ期の理念_つながり

さて、まさに「いま」コロナ禍の最中、そしてwithコロナを見据えたマネジメントを考える時に、われわれ企業は何を指針にして新たな方向性を打ち出すべきなのか?がこの項目の最後のテーマになります。

わたしは自粛期間中に多くのリーダーがどんなメッセージを発信するか?注意深く見守っていました。

日本のリーダーやグローバルリーダーの発言は個々では様々ありますが、わたしが注目したのは「つながり」というキーワードです。

「つながる」は「一緒にいる集団」とか「ワンチーム(One Team)」とは少しニュアンスが違う感じがしますし、リーダーが一方的に旗を掲げて、その旗のもとにつながっていく、ということとは根本的に違う感覚です。

敢えて言うなら、”自分の強さも弱さもさらけ出して、共感しあう”というイメージです。

ゆえを持って、結論的に示すと「理念とわたしたち従業員がつながる」のであって、「会社や組織とつながるのではない」という概念です。

2030年、40年と労働生産人口は急減していきます。コロナ禍の影響で、海外人材もサポーターとして、しばらくは頼めない方向でしょう。人が潤沢に採用できる時代ではないのはご承知の通りです。

その様な環境が目前、いや既に現在進行しているなかで、これまでと違うマネジメントへ舵を切らなければ、企業は優秀な心ある人材やステークホルダーを惹きつけることが出来なくなるのです。

そのキーワードは「理念をベースに”つながる”時代」の到来だと、わたしは予想しますし、企業は早急にその方向に向かって手を打つべきだと考えるのです。

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