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英語の100倍くらいのスピードで中国語が身についた理由を考えてみた

英語が苦手な日本人というステレオタイプなイメージもあるかと思いますが、私はまさにその型にピッタリとハマる英語が苦手な日本人。

義務教育から大学まで英語の授業を散々受けて、塾にも通っていたのに単語は覚えてもリスニング力や会話力は一向に向上せず…

ところが、大学一年から始めた中国語は1年間でなんとなく先生が発している言葉は理解できるようになり、3年次に留学する前にある程度自分の最低限伝えたいことは伝わるぐらいにはなっていました。(英語はいまだにこのレベルにすらありません)

では、一体なぜ中国語学習が英語に比べてここまではかどったのか?「同じ漢字を使う文化だから」とはよく言いますが、決してそれだけではなかった気がするので自分なりに考察してみます。

発音が単純明快で達成感がある

英語も中国語も発音の正確さが重要であるのは一緒ですが、英語はeaでイーと読むみたいなアルファベット何個かのパターンで記憶するのがどうにも複雑で中々覚えられず、自分で正しい発音ができているかどうかもイマイチあいまいでした。
一方中国語は五十音のような拼音(ピンイン)と声調の組み合わせに限りがあるので、全部覚えるのもそこまで苦労しないし、それさえ覚えればどんな言葉でも対応できるというのが魅力的でした。しかも、割と自分で正しい発音ができたかどうか判断しやすいし、先生からの評価もわかりやすい。なので学習進度が掴みやすいのも大きかったと思います。

英語との互換性が高い

もちろん中国語の教科書にも文法の解説はありますが、僕の場合あまり文法的な解釈で頭を使うことはありませんでした。これは恐らくですが、中国語の語順や文法が英語に近いことが関係しているのかもしれません。つまり、それまで必死に勉強していた英語文法、SVO(主語→動詞→目的語)の公式をそのまま当てはめられるからです。

例えば「我爱你」と「I love you」が同じ語順ですよね。(日本語は「私はあなたを愛してる」なので語順的に仲間はずれ)
もちろんここに時間軸などの表現が混ざると中国語と英語でも語順がズレたりするでしょうが、基本系が近いので、1から学ぶよりも理解が早かった気がします。

先ほど発音が英語は複雑に感じると言いましたが、Rと Lや、NとNGの発音の違いなど、割と中国語との共通項も多かったりして、疑問形の最後に「?」をつけられるのもなんかポップでいいですよね。

ネイティブスピーカーに囲まれてた

これが一番大きな要素だったのかもしれません。英語の勉強は思い返すと大学まではほぼ日本人の先生に習っていたので、僭越ですが素人の僕が聴いても明らかに発音がEnglishでも Americanでもない日本語英語になってる先生が多かったと思うんです…

大学で中国語を学び始めた時の環境は、日本人の先生もいましたが、日本語が話せない中国人の先生が必ず何コマか担当していてオール中国語の授業だったので、何とかコミュニケーションを取ろうと先生も学生もお互い必死!これが結果的に語学力向上につながったのは間違いないと思ってます。ほかにも、サークルの先輩に幼少期を中国で過ごしたほぼネイティブの先輩がいて、彼に放課後いろいろと中国語の指導をしてもらったのも大きかったです。また、中国人留学生の友達も何人か友達でいたので、やはり日本で勉強する場合はネイティブに触れるという経験が不可欠だと思っています。

実は、母の姉がアメリカ人と結婚していて従姉妹がネイティブなので、アメリカに行く前にもっと英語聞かせて貰えば良かったなぁと後悔しています。


てなわけで、今まで英語が伸び悩んでいた方は、息抜きに中国語学習を始めてみては如何でしょうか?中国人のネイティブスピーカーの講師や友達も簡単に見つかるかと思います。案外、英語も中国語も両方はかどる!なんてことになるかもしれません。

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