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日中語学パートナー「互学」の進め方

もちろん中国語教室に通ったり、書籍や映像、音声教材を使って独学で中国語を学ぶ方法はアリだと思いますが、プラスアルファで中国語を日本で学ぶ手っ取り早い方法として「互学」があると思います。

「互学」とは「互相学习(相互学習)」の略称で日本人と中国人がパートナーとなり、日本語と中国語を教え合う関係を指します。

私は北京留学時代に北京大学の学生と、上海留学時代に復旦大学の学生でそれぞれ互学がいました。(サムネは北京大学の互学の劉さん)北京の互学とは最初のうちはイマイチ機能せずにお互い進歩しないような状況が続きましたが、途中からやり方を変えると明らかに互学のおかげでお互い語学力が伸びているのを実感できる瞬間がありました。

そのやり方とは、日本語タイムと中国語タイムをわけることです。
それ以前には私が中国語をしゃべって、互学の女性が日本語で返すというやりとりが続きました。つまりお互い自分の語学力を見てほしいって思いが強すぎたんでようね。日本語や中国語のニュアンスの間違えてる部分がどこなのか?を指摘してこそ互学の意味があるのに、それが疎かになってたわけです。

そこで、ここからは二人とも日本語、ここからは二人とも中国語!と時間で区切って言語を切り替えることで、相手側がどう言い間違えてるのかを母語で指摘しやすくなりました。ある日、北京大学の食堂で「なんか最近俺らうまくなったよね」と言い合ったのを覚えています。

上海に行ってからの互学は、当時の私よりも語学レベルがかなり高い人だったので、日本語での会話が主体になっていました。正直これだと日本で先生に習ってるのと変わらないじゃんということになり、北京の時と同じ方法を試したところ、やはり効果がありました。

中国語と日本語を相互に行き来する通訳者・翻訳者の方は特殊な脳の使い方をしていると思いますが、私個人的には中国語を話す時は完全に「中国語モード」に切り替えています。話す言葉だけでなく脳内で思考するのも中国語。最初に日本語で思考してそれを中国語に翻訳して言語化しようとするとタイムラグが発生して会話がうまくいかないのです。この中国語モード切り替えスイッチも互学との時間制言語切り替え会話で養われた気がしています。

もう一つ大事なのは、常に互学と勉強する場所を変えることも大事だと思います。毎回カフェで・・とか同じ環境でやってると使う言葉が限られてくるので頭打ちになるんですよね。なんか最初の頃大学内のカフェでずっとやっててトークテーマが底をついてやたら国際関係とか経済とか難しい話をしてたような気がしますが、そんなことよりもっと生活に根付いた言葉の方が大事だろ!ってお互い気づいたんですね笑

なので今日は公園でとか、時には地下鉄で観光地に行ってみようとか。ところ変われば使う言葉も必ず変化してくるので良い刺激になると思います。

最近ではSNSで日本語を学びたい中国人の方は超見つけやすくなったと思います。特に日本語を学んでいる中国人留学生であればカンタンに見つかるでしょう!中国語学習で伸び悩んだ際には、ぜひ取り入れてみてください。一点注意としては絶対に下心をもってはいけません。互学はあくまで語学上達のためのWINWINの関係性なので友人関係までに留めるべきです。そこに恋愛とかビジネスとか持ち出してくると絶対に破綻します。絶対に!ですね。(私じゃないですが、身近にそういう事例が何件かあったのでお察しください)

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