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今Web3で何が起きているか?─Web3Girls創業者・たぬきちさん×JDD 河合CEOが解説

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の戦略子会社であるJapan Digital Design(以下JDD)でCEO室に所属する田中紀子です。

11/29(火)に、JDD・一般社団法人Fintech協会(以下Fintech協会)が共催した女性限定イベント【Web3女子会】について書きます。講師としてWeb3Girls創業者・たぬきちさん、JDD・河合CEOが登壇しました。

始まりは、銀座のクリプトバー(※支払いを暗号資産で行うバー、https://cryptobarp2p.io/)。河合CEOが、たぬきちさんと衝撃の出会いを果たしました。
意気投合した二人は、その場で【Web3女子会】を開催することを決意。そして、出会いから3か月後の11月29日、JDDオフィスで開催する運びとなりました。今回のイベントでは、JDDが会員企業として加盟するFintech協会との共催で、当日はFintech協会の会員の「Web3大好き!」「Web3を学びたい!」という皆様が、現地、また、オンラインで参加されました。

敢えて「女子会」としたのは、テック・スペースではマイノリティになりがちな「女子」に限定することで参加しやすくし、ネットワーキングを始めたいとの想いがあったそうです。
もっとも、プレゼンや議論の内容はハードコアなもので、男子読者も含めた皆様に、当日の内容をお届けいたします。

1.そもそもWeb3って?(河合CEO)

今まで「現実世界が主」だったところから「バーチャルが主で現実世界に影響を与える」「バーチャルの中だけで完結する」と広がっていくイメージを解説。

Online(バーチャル)の拡大(イメージ)

次に、Web3って何?という解説。一言でいうと、一見個人と個人がつながっていそうでも、

Web2:デジタルプラットフォーマーが仲介してのつながり
Web3:個人と個人が完全に直接つながっている

という違いがあることを解説。そして、このWeb3の概念(個人同士のつながり)に中央集権型の構造を前提とする大企業や国家が取り組むことには概念矛盾があり得ることを指摘。

Web3はWeb2(プラットフォーム・ネットワーク)のアンチテーゼ

その後、現状のメタバース・現状のNFTについて解説。の解説。主なポイントは、

  • 現在広がっているメタバース主なものは、Web2(中央集権の管理者が存在)であり、Web3メタバースと名乗っているものでも、ブロックチェーン技術が利用されているものの、ユニバースの運営は管理者設置型であることが多い

  • Web3の代表例と言われるNFTでも、大型プラットフォームへの取引集中はWeb2型

  • とはいえ、Web3が育たない・Web3を無視してよいというものではなく、個と個のつながりを目指す仕組みや技術の発展は、Web2を良くすることにも役に立つし、これだけWeb3が注目される(=個人への注目が集まる)ことは今後社会が進むべき方向を示唆

というものでした。

2.Web3・NFTで何が起きているの?(たぬきちさん)

たぬきちさんからは、まず、自己紹介(是非Twitterもご覧ください)。

<たぬきちさんのプロフィール>
Twitterを中心にWeb3・NFTの情報発信を行う。Web3業界で活躍する、または働きたい女性を支援するためのWeb3Girlsを発足。10月23日・24日に行われたWeb3系のカンファレンス「HONEYCON」の創業者。IVS Crypto公式アンバサダー。BluechipParty共同創業者。BCCCエバンジェリスト。
Twitter:https://twitter.com/web3_honey

その後、「Web3で何が起きているか?」について事例で解説。

  • 世界の富裕層*1の71%が暗号資産に投資

  • ディズニー:独自のデジタルコレクティブを開発中

  • Instagram:アプリ内で直接NFTの発行&購入が可能に

  • アート・バーゼル*2:海外NFTプロジェクトが出展

*1 100万ドル以上の投資資産を保有している人
*2 世界最大級のアートフェア。参加できるのは招待されたアートコレクターのみ。数百万の出展料がにもかかわらず出展枠の3倍以上の応募殺到

次に、日本の政治・機関のWeb3への意気込み紹介。

  • JBA(一般社団法人日本ブロックチェーン協会):暗号資産に関する税制改善要望

  • 自民党デジタル社会推進本部Web3PT:Web3関連税制に関する緊急提言

  • 金融庁:デジタル資産の違いを定義するガイドラインを作成する方針(ステーブルコインに関する制度関連等)

続いて、「NFTの何が楽しいの?」というテーマに突入。

まず、NFTは、

  • 二次流通時以降のロイヤリティ収入

  • コミュニティ形成による継続的な支援・応援・共創

を実現する、クリエーターエコノミーの新しい形であることを説明。

次に、CC0について紹介。

<ちょっと勉強!CC0って何?>
科学者やアーティストなどの著作権保護コンテンツの作者・所有者が、著作権による利益を放棄し、作品を完全にパブリック・ドメインに置くことを可能にすること。「CC」はCreative Commons(合理的な著作権利用の拡大を主眼とした非営利法人)を差し、「0」は放棄するという意味に使われて、「CC0」となっています。
→他の人たちは著作権による制限を受けないで、自由に作品に機能を追加・拡張するなどといったかたちで再利用することができるようなる、というメリットがあります。

最後に、以下のような実用的なユースケースを紹介。

  • 会員証NFT(入店・参加時に利用、所有者限定の特典付与可能)
    (例)P2P Crypto bar(月額・年額会員権をNFTで販売)

  • 宿泊会員権NFT(特定の宿泊施設にて利用可能、売買可能)
    (例)NOT A HOTEL(毎年決まった日に違う拠点が楽しめる)

  • EコマースNFT(物や土地をNFTとして販売、発行体が保管してくれ、二次流通しやすい)
    (例)Unicask(蒸留酒の樽をNFT化して販売)

  • 運営権NFT(チームやプロジェクトに対して議決権を行使できる)
    (例)World of Football(練習メニューやユニフォームデザインを決めるチーム運営権をNFTで販売)

  • 地方再生とNFT(ふるさと納税などでの活用)
    (例)ニセコパウダートークン(スキー場のリフト営業開始15分前に入場できるエントリー権をNFTとして発行)

  • 電子住民票NFT(電子住民票をNFTとして発行し販売益をそのまま独自財源へ)
    (例)新潟県山古志村(国内外の関係人口を増やすことで幅広い手法を取り入れた地域づくりを実現)

そんなところにもNFTって使えるのかと、とても参考になる内容でした!

また、NFTの楽しみ方として、「同じアイコンを持っている人たちが入れるコミュニティに参加」「メタバースで持っているNFTを自分のお部屋みたい飾ってみんなに見てもらう」などのお話があり、リアルの世界でも楽しんできたことを、NFTでデジタルでも楽しめそうだな、と感じました。

最後に、オンライン・リアル参加者からの質問タイムを設け、質疑が活発にされました。

3.おわりに


JDDは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の中で、データ分析、デジタルプロダクトデザイン、ITエンジニアリングを柱としたサービス開発、技術研究を手掛けています。デジタルの世界では、基礎的な知識を共有することで互いのレベルを上げるという考え方が一般的です。そのためには、互いに信頼して情報を共有できるコミュニティが必要であり、今後もJDDでは、他の組織とのコラボを進めていきます。

最後までご覧いただきありがとうございました!


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Noriko Tanaka