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YouTubeで公開の『小学校の授業 シーズン2・3』11月28日刊行! 予約受付中

シーズン1は、教科にそった算数、国語の授業が中心でした。たとえばこんな。時間割と算数の授業↓↓↓


シーズン2・3は、いよいよ岡崎先生の本領を発揮した、こどもたちの生きる力に直結する39授業がそろいました。これは、なんの授業なの? でも、こういう話こそ役に立つ。

シーズン2・3のブックレットで、岡崎さんがYouTubeの授業に込めた思いを書いています。

はじめに

いま、ほんとうに求められている力は?

安易な業績や成績にとらわれない

この授業動画には、子どもたちにほんとうに必要な好奇心、探究心、想像力、創造力そして未知なものへのチャレンジ精神が育つように応援し、支援する要素がたくさん盛りこまれています。

暗記や問題の解答に「早く近づく」ことよりも、いまの時代と世界に求められているのは、不安や危機を乗り越えるために、仲間を大事にする「協働性」、「発想の豊かさ」そして「知恵」なのです。

そして、暗澹 (たん)たる世界でも自分が輝くことで、周囲や未来を照らすことができるのです。安易な業績や成績にとらわれないことも学ばなければなりません。

ほんらい、学校の授業は過去に学び、現在を充実させ、未来に資するものでなくてはならないのです。

授業がつまらない!

しかし、「授業がつまらない!」という子どもたちがいます。いやいや、おそらくですが、小学校の子どもたちのかなり多くが「授業がつまらない」というかもしれません。

ボクは小学生のころ「授業がつまらないのはあたりまえだし、しょうがないよな」と思っていました。それに、「つまらない」といわれることを、ずーっと続ける先生もかなり「つまらない」だろうなと思いました。ですから、自分が教員になったときに「楽しい授業」をやろうと決意したのです。

ただ、決意はしましたが、そんなに上手くいくものでもありません。学校では「楽しい授業」より「ためになる授業」が大切だということになっています。そこには「厳しく鍛えて耐えて学ぶ授業」がほんとうで、「楽しい授業」は子どもたちには望ましくないという考えがあるのです。でも、それは大きなまちがいです。

「楽しい、おもしろい、ゆかい」 だから人は学ぶ

なぜなら、子どもだけではなく人というのは「楽しい、おもしろい、ゆかい」だから学ぶのです。ときには「楽しさのために自分を厳しく鍛える」ことだってします。「楽しい」というのは多様です。「楽しい厳しさ」だってあります。「楽しい」ことだと思うから、がんばれるのです。

楽しくなければ授業ではない! と宣言することで、教室の空気は確実に変わります。授業の優先順位の一番は子どもたちが「楽しい」と実感できることです。

「あたりまえ」への疑問を大切に

「電気ってなんですか?」「どうしてLEDは明るいのですか?」「どうしてアメリカ人は英語を話すのですか?」という質問をすると「そんなの、あったりまえじゃないか」という人が多いでしょう。でも、じつは「あたりまえ」とか「だれでも知っている」ということが、意外にわかっていないのです。

ボクは教室で、自分自身の小さいころの疑問を思いだしたり、教室では、なかなか質問しにくい子どもたちのことを予想したりして授業をしてきました。

「わからない」をきっかけにして

ボクが小学校3 年生のとき、磁石を使う授業がありました。担任の川島先生が「実験でなにかわかった人は手をあげなさい」というので、ボクは「棒磁石のまんなかにはクギがつきません」と自分ですごい発見をしたと思って自慢げにいいました。

ところが、先生は「そんなことあたりまえでしょ」というのです。「へぇーそうなのか? じゃあ、先生、どうしてまんなかに(クギが)つかないのですか?」と聞くと、「ほかに意見のある人?」と無視されました(笑)。たぶん、先生はボクの質問の答えが見つからなかったのだと思います。

わからないことや不思議なことは、勉強のとても大きなきっかけになります。大人だってわからないことがたくさんあるのです。もちろん、先生でもです。だから、わからないことを勉強して調べてみることは「楽しい」し、頭の栄養になります。

この「おかざき学級」の授業も、疑問やわからないことを出発点に、できるだけみなさんに、楽しく伝えたいと思ってつくってあります。

親や先生へのヒントに

この動画は、先生や親にも見てほしいのです。自分が子ども時代に教えてもらったことをもう一度確かめることもできますし、こうやって教えると楽しく教えられるかもしれないという「ヒント」にもなると思います。

この「おかざき学級」の授業動画とブックレットで「学ぶことの楽しさ」を、ぜひとも実感してみてください。

岡崎 勝

各授業に解説もついたブックレット『小学生の授業 シーズン2・3』、授業はYouTubeで公開中。

未来を生き抜く力、深い思考や教養を小学生に。家族の時間に15分間、岡崎授業を日常に!



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