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障害と呼吸法(呼吸法とTriヨガ日記10/4)

私は、障害の方のための就労支援施設と自立支援施設で、呼吸法のレッスンを担当させていただいてます。

事前に職員の方と打ち合わせした時は、イメージングが難しいとか、身体の動きを伝えるのが難しいとか、曖昧な説明は伝わりにくい、というような、伝えることに少し工夫が必要だということをお聞きしていたので、いろんなパターンのレッスンを用意してから臨みました。
時間や回数も当日の人数によって変わるので、いきなり内容変更になったりもします。
かなり臨機応変に対応できる心の余裕が要るのも特徴(その辺はわりと得意)。


いつもここでお話しするのは、

呼吸は自分だけのもの。
誰にも否定されることはないし、人と比べる必要もない。正解も間違いもない、自分だけのあるがままのもの。
嫌なことやしんどいこと、辛いこと、逆に嬉しくて舞い上がってしまうこと、どんなことがあっても、自分にはいつも、生まれた時からずっと同じリズムを刻んで寄り添ってくれている「呼吸」がある。どんな時も、いつでもそこに戻ることができる。

そのようなことを毎回お伝えしています。


実は私も、発達障害です。
当時の診断名はADHD。今なら自閉症スペクトラムになるかな。一時期、強い薬も服用してました。

仕事はできることとできないことの差が激しく、できないことに直面するたび自己否定が酷くて、しんどい日々を過ごしていました。
「大人の発達障害」というフレーズが若干流行りだした頃、私の生き苦しさはこれではないかと心療内科に行ってみたら、まあそりゃ引っかかるよねってやつです。

だけど、そういう特性なんだとわかったら、急に気持ちが楽になった覚えがあります。できないということを受け入れると、自己否定したり、できるまでやろうとすることはなくなり、別の対応を考えたりできるわけです。

私は今まで生きてきて、ありがたいことに職場の人間関係で悩んだことが一度もありません。どこに行っても、上司も同僚も素敵な方ばかりで、仕事はしんどくても楽しく過ごせてきました。
私が得意なことは率先してやったり、私がうまくできないことはさりげなくフォローしてもらえていたように思います。

障害というのは、それそのものがその人にとって障害なのではなくて、社会にとって障害を感じるかどうかで名付けられているだけで、本人が困っていなければ特に問題ないんです。特性というのは、その人によって長所になったり短所になったりします。困っていれば短所、それをうまく使えれば長所だと私は思っています。

今まで、仕事をする上で困ったり、悩んだりする仲間もたくさんいました。
人間関係をうまく構築できない人の多くは、発達障害の何かしらが引っかかるのではと思います。

なので、この支援施設の呼吸法レッスンに行くと、過去の自分を見ているようで、心から
「大丈夫だよ!」
って伝えてあげたい気持ちでいっぱいになるのです。

呼吸法の素晴らしい点は、何も必要としないところです。
障害に限りませんが、気持ちのアップダウンが激しい、沸点が低いという方はお薬で調整したり、落ち着くためにアロマを嗅ぐとか、抱いたら落ち着くぬいぐるみを持ち歩いていたり、何か物を必要とすることがありますが、
呼吸には何にも要らない
ただ、知らずに深呼吸をするだけだと、逆に緊張を作ってしまうことがあるので、落ち着く呼吸法をレクチャーしています。

今回はちょっとチャレンジ的に「シートカーリー プラーナーヤーマ」をお伝えしました。この呼吸法は、体感的に涼しくなるとか、頭がスッキリするとか、食欲が落ち着くなどの効果が挙げられるんですが、私が一番気に入っている

「幸せ感を自分で作り出すことができる」

という特徴があります。
今回は、果たしてこのクラスで、それを伝えることができるだろうかという挑戦でした。

まずは、緊張を解してリラックスしてもらうために、笑ってもらえるようなネタをいくつか用意して(めっちゃウケたww)ひとしきりみんなであれこれオモシロ話をしてから、場が和やかな雰囲気になったところで、やり方だけを説明して、早速実習に入りました。
(高齢者施設では、イメージングの時間を先にわりととって、雰囲気がふわっと上がった流れでシートカーリーに入っていってます)

あまり実習の時間をとると集中力が続かないので、数分で終えてもらい、次に笑顔を作ることのメリットを説明して、それは幸せを自分で作ることができるというようなことを、みなさんの表情を見て様子を見ながら伝えていきました。

「幸せな気持ち」「気持ちがいいという感覚」は想像することが難しいとお聞きしていたけど、表情がやわらかくなって、目がどんどんキラキラしていく人がたくさんおられて

あっ、これは伝わってる!!!

って実感しました。なので、もう一度数分してもらいました。
笑顔がとってもやわらかく変化したのを見て、もう、とても嬉しかったです。

シートカーリーは交感神経を優位にして頭をスッキリさせることができ、やる気を起こさせることもできます。きっとこれから仕事をする上で役立つんじゃないかなって思う呼吸法。
なんせ私がいつもこれ、仕事でめっちゃ使ってる呼吸法なのです。
ここの方達が、呼吸で楽になれたり、これからの人生を生きるうえで少しでも役に立てばいいなぁって思います。

私は呼吸法をお伝えする仕事をさせてもらえてから、毎回本当に喜びと感動をいただいています。
この障害者施設では、今まで私が個人的に学んできた知識も役立てることもできると思っています。
いろんな点がつながっていってて、私の道がはっきり見えている。
そう実感しています。

_________

あ!!
Triヨガのこと書き忘れるとこやった!!
いつものレッグストレッチ、コブラのポーズやキャットなどをしてから、腰がだるいので捻りをたくさんしました。

呼吸法は、Ahhh呼吸とオームチャンティングをまだしつこくやってますww


𓆡𓆜𓇼𓈒𓆉 𓆛 𓆞𓆡 𓇼𓈒𓆉𓆡𓆜𓇼

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ヨガ経験のある方もない方も、ぜひ一度経験してみて欲しいと心から思いました。
ただ気持ちいい、それが出発点であり到達点のような気がします。

https://unionyogajapan.com/category/class

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田靡みきって?

https://note.com/janna_mikimaru/n/nd20705d30c0f


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