これぞ人間ドラマ！

8カンテレ「アンメット　ある脳外科医の日記」　全11話

アンメット ある脳外科医の日記 | 関西テレビ放送 カンテレ

このドラマは医療、医者ものというジャンルにとどめてはならないドラマなのだ。　

2024年4月開始クールドラマの中で 唯一毎週視聴したドラマにも関わらず、
最終回を見終わった途端に配信（Netflix）で全話を見返した。

【ちょっとだけ❤️ネタバレもあり】
「記憶喪失」ってあるとついドラマウオッチャーが「あ、はい、はい、そのパターンね」みたいにまず思っちゃう傾向は少なからずあると思うのです。
（偏った考えかも知れないけれど）
でもこのドラマに関して言えば、それ覆されます。
主人公である杉咲花さん演じるミヤビの「記憶喪失」は 確かに軸ではあるのですが、それを取り巻く人間の感情の描き方がなんとも言えず愛おしい。

医者である前に一人の人間。
医師としての目指す理想やそれに伴う犠牲論、医師自身のバックボーンからくる葛藤。
愛する人を思うが故の一見厳しく見える言動。
若葉達也さん演じる三瓶先生のミヤビへの愛が、見返すとこんなにも溢れていたのかと驚かされる。

「ホントか？」とお疑いの方は、最終話見てからぜひに　1話からじっくり
視聴くださいませ。
配信の良さはそれができることですから。

とあるシーンは、役柄の生い立ちだけを脚本家から受け取った役者さんが
それを役になりきって自分の言葉で劇中話したとか。
死を目前に弱りきった役を演じる為に、身体を氷で冷やしきって触れる人に
リアルな驚きを与えたりとか。
役者さんたちの役に対する想いが溢れんばかり。

恋愛ドラマとしても、名作なんじゃないかと思ってしまいます。
原作は現時点では未読ですが、まだ未完とのこと。
ぜひ、ドラマ続編をお願いします。