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風林火山オーディションを観戦して、各プレイヤーの実力について自分なりに判断してみた~中田花奈プロ・和泉由希子プロ・一井慎也プロ・木原浩一プロ・~

 最近始まった風林火山の新メンバーオーディション。時間があったので、ちょっとだけ見てみることにしました。

 今回はタイトルの4名のプロの試合を3回戦ほど観戦して、内容についてコメントしていきたいと思います。最後に各選手に軽い総評もつけてます。

 なお、読む前の注意事項として

〇各プロに対して少しでも批判的な意見を見たくないファンは、絶対に読まないようにしてください。

〇元の映像がMリーグに比べて粗いので、手牌や捨て牌が見づらいです、ご了承ください。

〇あくまでこの半荘三回だけを見ての評価なので、精度はそこまで高くないと思います。なので暇つぶし程度に見ておいてください。


 これだけお願いしてます。なのでファンからのクレームは一切受け付けません笑

◎中田プロ~ケース➀~

 ここから三万を切った場面。

 これは3s切りでよかったですね。ドラが出ていかない形にしたかったんでしょうけど、2万引きのジュンチャンの可能性を残した方がいいです。

◎中田プロ~ケース②~

 上の手牌から打六万で両面固定。ロスが少ない、一番基本に忠実な打牌ですね。

 個人的には打➀pでタンヤオ確定しつつの、ドラ五万2枚引きにも対応できる形に受けるのが好みですね。ただ六万もシンプルでよいかと思います。

◎中田プロ~ケース③~

 ここから⑧pを切ってのドラ3の完全1シャンテンだったのですが、

 リーチ者から切られた6sのポンテンをスルー。4sが切りづらかったのでしょう。

 これは現在3着目でラス目ということもあってポンテン親万テンパイを取った方が良さそうでしたね。

◎和泉プロ~ケース➀~

 上の手牌から打⑨p。ドラそばのペンチャン落とし。

 これはマズイですね。素直に字牌切ればいいですし、字牌切らないなら2sを切ればよいです。

 28牌を残してのペンチャン落としはかなり損になります。今回はタンヤオの可能性も薄いので尚更です。

◎和泉プロ~ケース②~

 上家が三万を切って、そのチーテンをスルーした局面。南1局で2000点アガっても着順が変わらないので、素点を叩きにいった感じですね。

 これは自分的にはチーテン取ってよいかなと。確かにチーテンを取っても3着ままなのですが、この手牌を面前で仕上げてもアガリまで苦しそうなのと、筒子が伸びてもドラが出ていくことになりそうなのを考えるとここはアガリ優先のチーテンが良さそうです。

◎和泉プロ~ケース③~

 この手から3sをツモ切りました。ちなみにこの直前に6sを一井プロがポンしていたので3sは筋だったわけですね。これが

 一井プロのカン3sにあたり3900の放銃。

 気持ちはわかるんですよね。6sが切られた直前だから3sくらい切れるだろうと。ただ、上の画像のように配牌オリ決め込んでいて、一体何シャンテンかもわからない手牌から放銃に回るのは、少しイージーですね。

 8巡目なら先切りというには遅すぎますし、ここはキッチリ放銃回避を徹底してほしかったと思います。

◎一井プロ~ケース1~

 東1局の親番、トップ目で打1sのダマ。下家の木原プロがリーチをしていてトップ目なので危ない牌を引いたらオリも見越したといったところ。

 これは素直に打1sリーチがいいと思います。トップ目でまだまだ加点がしたいので、素直に打点を追えばよいでしょう。

 あと今回はオーディションという形で、中田プロと最初から150pt以上差がついているという特殊ケースなので、素点を叩かないと厳しいこともあり、こうした手はリーチでいいかと。

◎一井プロ~ケース2~

 上の手牌から打9s。ドラが8sなのでドラが出づらい形にしつつ、タンヤオ仕掛けも見てといった打牌。

 これは九m残す意味もほぼ無いので素直に打九mがいいですね。九m切っても仕掛けは出来ますし、カン③pダイレクト引きのリーチを逃すのが痛すぎます。

 ここでのシャンテン戻しはメリットなどを考えたとしても緩手です。

◎一井プロ~ケース3~

 打③p(見えにくいんですが右端2枚は発、9sなので、9sはトイツです)。字牌の発を抱えつつの手牌進行ですね。

 これくらいの手牌なら普通に発切ってほしいですが、もし発を抱えるなら四mを切りたいところ。

 両面変化は四mよりも③pの方が強いですしね。

◎木原プロ~ケース1~

 打二mとして、東を残してのホンイツ変化も見てますね。➀pに手をかけないのは筒子のホンイツやチャンタも見てでしょう。

 ここで東や白に手をかけないホンイツ強め手順は結構好きなんですが、実際何を切るのが正解かと言われると少し悩みますね。ここから索子を払って筒子のホンイツにいくことはほぼないことを考えると、打➀pもアリかと思いますし、素直に字牌切りもあります。

 まあそれらの候補ならどこを選んでも大差は無さそうです。

◎木原プロ~ケース2~

 オーラストップ目で上の手牌から打2sとしました。西が自風のためポンテンを取れる形にしたわけですね。

 打2s選択は全然アリかと思いますが、個人的には索子の下が良さそうなのも含めて打西として、4sチーテンだけ取る選択を取りそう。リーチすることが濃厚な手順にはなってしまいますが、ここまで形がよければリーチ前提で手順を進めても問題なさそうです。

◎木原プロ~ケース3~

 ラス前、対面の親の中田プロからリーチがかかってます。➀③⑤⑤⑥⑦⑧の形から打⑤pとして、カン②pテンパイ外しを選択したシーンです(見えにくいんですが、⑤pを切ってます)

 これは個人的にはミスに感じました。6sは現物なのでこの手の最善手は6s切り追っかけのカン②のドラ4リーチでよいかと。トップ目だから安全にいったと思うんですが、カン②がそこまで悪くないのと、オーディションの場ということで+200からスタートしている中田プロから直撃を狙うメリットも大きいと思います。

 もしトップ目で追っかけに抵抗があったとしたら、2番手の選択は打6sのダマです。②pツモでの即アガリを狙いつつ、手牌変化にも対応できます。⑤p切りテンパイ外しの選択だけはかなり劣りそう。

 某Mリーガーが今年のMリーグファイナルで似たようなテンパイ外しをしてましたが、愚形テンパイ→リャンカン含みの1シャンテン戻しはかなり損になるケースが多いので避けた方がよいです。

選手総評

 中田プロ総評

 アイドルからプロになったという経歴の方ですね。打ちかた全般を見て、基本的な部分はしっかり勉強していると感じました。

 ただ、倍満の点数申告の際など指を折って時間をかけていて実戦不足はあるかと思いましたし、高等なレベルのことはまだまだ伸びしろがあると思うので、そこが課題かなと感じました。本人もMリーグは時期尚早と感じつつも、勇気を出して飛び込んでみるといった状況のようですね。若い方のそうした挑戦は素晴らしいと思うので、今後の成長に期待しつつ、応援したいです。

 「中田プロにコメント甘くない?」と思った方、それはアイドルファンに殺されたくないからです。

 和泉プロ総評

 少し内容としては良くないものが目立ったように感じます。序盤の手牌進行についてはケース1のように基本的なミスも見られます。

 こうした序盤の手牌進行のミスに関しては一定の年齢以上のプロ雀士に見られる傾向です。昔は「牌効率は基本、出来て当たり前」と言われていて、そこまで序盤の手牌進行の勉強は重視されてこなかったのと、少し変則的な打牌も味があると思われる風潮がありました。

 そうした過去の風潮から、序盤の基本的な手牌進行でミスを起こすプロは多く見られます。この例に和泉プロも当てはまっているように感じました。

一井プロ総評

 手なりで打たず変則的な打牌が多いのですが、それが原因でミスに繋がっている場面が多いように感じます。ケース3のような基本的な牌効率のミスも見られます。

 正直な感想を言うと高い水準の麻雀はまだまだできていないように思います。

木原プロ総評

 今回の4人のプロの中では頭一つ抜けた雀力を持っている印象でした。基本的なミスが他3名に比べ極端に少なく、手なりではない変則手順も上手にこなしている印象です。

 ただ、ケース3のようなプロ特有の考えすぎての打牌も見られます(本人的にはミスではないのかもしれませんが)。 

 一流のプレイヤーではあるけど、超一流のプレイヤーかと言われると難しい、そんな印象です。

 麻雀漫画『天牌』で主人公の沖本が『あんたの麻雀には銭は預けられるけど命は預けられない』的なことを言われるシーンがありましたが、まさにそんな感じです。お金渡して木原プロに代打ちは頼めるけど、命がかかった麻雀なら自分は他の人を探します。


 以上です。

 最後に過去のnoteの宣伝だけしときます。過去に下の記事を今まで書いたので、良ければよろしくお願いします。

 「Mリーグについて思うこと」

https://note.mu/jangorok/n/na382d301dde9

「素晴らしい麻雀プロ、どうしようもない麻雀プロ」
https://note.mu/jangorok/n/n9f195af179fe

「麻雀プロの解説・実況を聞いていて不満に思うこと~結果論に左右された実況・解説~」
https://note.mu/jangorok/n/n66cf3e9e285e

「だから僕は麻雀プロを辞めた」
https://note.mu/jangorok/n/n215d8e87cfc4

「マンション麻雀、高レートフリー、無許可雀荘、インカジ、裏カジノなど今もあるアングラな場所について」
https://note.mu/jangorok/n/n8724ab739d9a

「麻雀負け過ぎて給料が無くなって飛んだメンバーが「これは給料未払いですから給料を全額支払ってくれないと訴えます」と言ってきた件」
https://note.mu/jangorok/n/n1406cbbacbf5

「雀ゴロ上京物語」
https://note.mu/jangorok/n/n0d6e74608060

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