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不登校のそもそも論

不登校は学校には問題ないのが前提で論じられるけれど、その学校制度に様々な課題があって問題なのに論点はずらされたまま。
学校行かなくていいよね、他にも選択肢あるよね、はお金に余裕ある人のみ。自己責任論です。

不登校の何が問題かといえば、子どもがコミュニティを失う事。子どもは同世代の友だちと遊びたい、触れ合いたい。それが失われます。マジョリティが行く学校に行ってない、が違和感になり何故⁉️ってなります。孤立します。

孤立すると社会的に生き残るのが色んな意味で難しくなります。一部何らかの才能がある人たちがメディア等に取り上げられて、だから学校行かなくても道はある、は論点ずらし。不登校問題は社会の問題。ホームレス問題ならぬスクールレス問題なんです。

ホームレス問題をホームレス状態の人たちの自己責任で差別する人たちが少なくない中で、スクールレス(不登校)の問題も子どもたち側の問題にされている。ホームレスは社会制度の怠慢でありスクールレスも社会制度の怠慢である。これに大きく声をあげる人はあまりいない。いても高みの見物的に机上の空論を展開するだけ。

学校に違和感を持たず通学していたのにいじめに遭って行けなくなった人や、たまたま酷い担任にあたってしまい子どもが学校を嫌がる様になったと思ってる人たちは、いじめっ子が悪い、先生が悪い、と問題が断片的になる。

責められた方は'こんなに余裕ない中頑張ってるのになんでモンペに責められなきゃならないの?'と態度を頑なにしてしまう。そして分断を生む。みんな疲れている。自分を守るのに必死だ。

本当は個々の問題じゃない。行政が学校の予算をケチり、問題を苦しんでいる側にすり替え、心ある教員育成が出来ない構造にしてしまっている事が問題なのだ。そしてその構造を行政に託し許しているのが我々大人であり有権者だという皮肉。

この問題を大きく取り上げる学者や知識層、政治家はここ数十年不登校問題が可視化されたにも関わらずあまりいない。だから当事者周辺の人たちが問題に直面し、自分たちが出来る範囲のサポートをしつつ、周りに訴えていくしかない。社会を変えるのはカリスマではなく一人一人の名もない市民リーダーなのだと思う…それも自己承認欲求に飲み込まれていない、去り際にスッと去れる人。でも悲しいかなそれをビジネスにし、問題を利用、搾取する層がいる。何ともおぞましい。

多種多様な子どもたちが存在する中でこの枠内にハマっておけばいい、はもう通用しない。少子高齢化はドンドン加速している。使える労働力が必要なんでしょう?国は。思考停止の上からの指示で動く労働力では国は廃れるよ。ひきこもる人たちがいるのはその人たちの問題ではなく社会構造の問題。多様性を認められない、受容出来ない社会の問題。

この人めんどくさいな…な人を揶揄する冷酷さ。自分たちの意にそぐわない人たちを排除してしまう恐ろしさ。うーん、書き出すときりがない。多様性と言いながら実は多様性なんて認められない矛盾。それわからず多様性論じてる人多いはず。

私が活動仲間と共に行っている、月に一度のオトナもコドモも遊ぼ'かどるひろば'でちょっとしたコンフリクトがあった時、仲間たちはとても受容的でかと言って問題から目を背けず、自省し、子どもたちや親たちにとってどんなサポートが必要で私たちに何が出来るか積極的に論じてくれた。そこには多様性を認め、それぞれに何が必要か、問題解決を試み、"こうでなければならない"ではなく、個々を満たすを認めつつもみんなの中の共通理解に賛同する人たちで活動しよう!と自然な形で相互理解、相互承認の態度で話し合いが出来た。これはすごいことだ。

学校で言えば、色んな子どもたち、色んな先生たちがいる中で、何が必要でそれぞれがハッピーに過ごす事が出来るかを試み、でもここだけは譲れないを線引きし(例えば差別しない、人権侵害はしないという当たり前が守れない人もいる中で)子どもたちにも大人たちにも安心安全な学びの場作りをする事だと思う。そこにはリーダーはいない。というかみんながリーダーだ。

話を戻すと、ホームレス状態になっている子どもたちをあなたは放置するだろうか?大人に対しては自己責任だと冷遇しても子どもは守ろうとするだろう。なのにスクールレスになっている子どもたちに社会(行政)はとても冷たい。
また、好き好んでホームスクーラーになっている人は日本では少ないはず。何故ならホームスクール文化がハード面もソフト面も整っていないから。その点はお近くの台湾を見習って欲しいと思うが実現遠い話だ。

とにかく、不登校問題でビジネスにする層が一定数いる社会で問題を自己責任にすり替えるな!という不登校は不幸じゃないへのアンチテーゼとして締めくくりたい。ちなみに学校へ行く事が解だとは言ってません。

あー、今日も柔らかい文章が書けなかった…チーン😱

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