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【雑記】好きだった物のリブートに思うこと【という名の自分語り】①

ここ数年の間に、僕が好きだった特定のヒーローのリブート化が盛んになってきた。その流れを見ていると、僕はとても複雑な気持ちになる。

僕が小さいころ、僕の好きなものはみんなから『ダサい』と言われるものばっかりだったように思う。

僕が物心ついたとき、僕が一番好きだったものは『ウルトラマン』だった。だけど『ウルトラマン』の事を友達と話した記憶はほとんどない。

当時『ウルトラマン』シリーズは『ウルトラマンティガ』で復活していたから身近にあるものだったけど、同級生たちからは“幼児向けのもの”という扱いをされていた。具体的に言えば「幼稚園に入るまでに卒業するべきもの」という認識で、たとえ冗談であってもスペシウム光線のポーズをとると、「恥ずかしい」と言われて本気で笑われるようなものだった。

僕はそんなまわりに話ができない中でも『ティガ』『ダイナ』『ガイア』までの、今で言うところの『TDG三部作』までは一生懸命見ていた。だけどそこでシリーズが一度終わってしまったことで、いよいよ本当に卒業しなくっちゃならない時が来てしまった。そこで僕が次に追いかけようと決めたものは、よりにもよって『ガンダム』だった。

正確に言うと最初はガンプラで、それも『SDガンダム』のプラモデルだった。当時『ガンダム』も終わりゆくコンテンツであって、『SDガンダム』こそある意味そのことを証明するようなものであった、ということをアホなガキんちょの僕が知る由もなかった。

学校で「クリスマスに欲しいものを発表しましょう」みたいな会があった。僕が「ガンダムのプラモデルが欲しい」と言うと、「ガンダムとかダサッ。今の時代ゾイドだろ」とクラスのリーダー的なヤツが声を上げた。いや、その時たまたまアニメ版の『ゾイド -ZOIDS-』が放映されていただけで、『ゾイド』も元々は1982年から始まった古い作品だった、というのは今になってわかるのだけど、とにかく当時はそう言われて何も言い返せず、ただただ心が傷つくばかりであった。

しばらくすると、『平成ライダー』シリーズ第一作の『仮面ライダークウガ』が始まった。僕は今でこそ『平成ライダー』以降のライダーの中で『クウガ』は最高傑作だと思うんだけども、実は当時ほとんど見ていなかった。かっこいいと思ってはいたけど、今更特撮ヒーローを一生懸命見る気にはならなかったし、同級生の間でも話題になることはあまりなかったように思う。続く『アギト』も似たような印象だった。

こんな感じで僕は物心ついてから長らく、自分の好きなものが流行と一致して、それを周りのみんなと一緒に追いかけるという体験がなかった。だけどこの後、『仮面ライダー龍騎』が始まると状況がガラリと変わった。


リブートの話に全く行かないまま、このしょうもない自分語りは多分次回に続きます。


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