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人生の全てに『究極の仕事術』〜脳を最適化すれば能力は2倍になる:読書感想文〜

どんな本なのだろう?と何気なく読み始めたら
ドドーンとハッキリ!
ビジネス書です!
と書かれてました。

でも、仕事 を勉強に読み替えることもできるし
なんなら、やりたい事の実現 にも使えるお話しでした。
とにかく、つまりは脳のお話し。
脳の役割はとても深く、それをとても分かりやすく解説されていました。
脳内物質から読み解く事で脳の機能を引き出したり抑制させたり!
自分でコントロールできちゃうんだ!
という夢のようなお話しでした。

正直に申しますと 脳内物質?ホルモンの一種?なんて思ってた素人考えの私はそんなものコントロールできないでしょ、と思ってました。
できないから火事場の馬鹿力なのだと思ってたけど、一流は違う、アスリートは違う、映画やアニメの主人公達に例えながらの解説や具体例の数々は説得力がありました。

精神科医、樺沢氏ならでは、彼にしか書けない独自の視点とまとめ、いつもながらに分かりやすい解説、飽きさせない展開で一気に読めました!なんてのは嘘です(笑)。
いえ、前半は本当です。
私の読み方は、何度も何度もページを捲り返し、時にはマーカーを引いたところを再度辿りながらそれぞれの物質の違いを意識して読みました。一気には読めませんでした。
そのぐらい、私の中に落とし込みたい知識でした。

途中、『最も重要な仕事術を1つ選べと言われたら、「きちんと睡眠をとること」と答えます。』とありました。
これは、本書の中の名言中の名言!!と私は受け止めました。
ビジネス書が『寝ろ!』とアドバイスしている。
妙にツボにハマりました。
もちろん、どうやってきちんと睡眠をとるかのアドバイスも盛りだくさんに盛り込まれています。

それぞれの章の終わりには「まとめ」が横書きで書かれていて、縦書き文章を読み続けた脳に、眼に、わかりやすく入ってきます。
随所に工夫が凝らされた本でした。

全体を読み終えて、脳内物質を増やしたり減らしたりすることが私にもできそうだ、と考えられる、イメージが湧きました。(試験管の中身を移し替えるような感じ)
本当にいい本に出会ったと思いました。

たくさんの人に読んでもらいたい、お勧めしたいと思いました!

ここからは私自身の経験から得た感想を記載します。とっても個人的な意見ですので関係ないと感じる方は読み飛ばしてください。
それは、この本は「育児ストレス対策」にも応用できる、という感想です。

『育児』は喜びも多いのになぜ辛いのだろう?と思っていましたが
この本に答えがありました。

『「次に何をやろう?」という疑問が、一番集中力を妨げるのです』とあったからです。
育児の場面は常に中断の連続。想定外も多いので、自分が計画していた仕事、家事の順番を変更せざるを得ないことも度々あります。急な子どもの熱発で仕事を休まざるを得ない場面が私には非常にストレスフルでした。責任感のせいなのか、実際、仕事場に迷惑をかけるのも嫌でしたが、心の奥底には、自分が計画している予定を狂わされ、もう一度組み直すことも大きなストレスですね。(もし休む時はどうする、というパターン、保険を考えた仕事のやり方に変化はしましたが。)
家庭では急に飲み物をこぼされたり、泣き出したり、話しかけてきたり、遊んでとねだられたり。。。
そんな連続では自分が集中して何かをしたくてもできません。
集中力を高めて得られる『フロー経験』どころか、家事を手際よくやれたり、といった達成感なるものが〈育児前〉と同様には得られなくなってしまうのです。
この本に出てくる『快』を得られにくいのが育児です。
そして、授乳中や夜泣きがあると十分な睡眠も取れません。
少し大きくなったって、夜中に鼻血出したり、おねしょしたりする場面に遭遇するとゆっくり寝てはいられません。(子どもは鼻血やおねしょの後でもすぐに眠りますが)
育児は「ストレスにさらされて 休む暇がない」という経験だったのだと理解できました。ビジネス書として手に取った世の男性陣にもぜひ!この本から育児を読み解いてほしいですね。
どうしたら良かったか!?私なりの解は『癒し物質・セロトニン』に頼ろう!です。

後、短時間でもパートナーや両親たちに子どもを任せて自分の時間を作ったり昼寝をすることが育児ストレスの改善に本当に役に立ちそうだとわかりました。
子どもを産む前に読んでおけば良かった!と思える、育児ストレス対策 にも応用できる『究極の仕事術』でした。

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