ウェブデザイン技能検定を受けてきました。
みなさま、「ウェブデザイン技能検定」はご存知でしょうか。
デジタルプロダクトのデザインに関わりますと、自然と「基本情報技術者試験」や、「人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度」は耳にしますが、ウェブデザイン技能検定は中々マイナーは資格だと思います。
このウェブデザイン技能検定を受けてきましたので、以下を共有したいと思います。
ウェブデザイン技能検定とは
僕なりに要約すると、以下がポイントだと思います。
ウェブ関連のデザインに関わる・実施する者のための試験
国際標準規格などに基づいて知識や実務能力が問われる
表面的な「デザイン」に限らず、インターネット技術、デザインの実装、セキュリティなど、ウェブデザインに関わる周辺が網羅されている
3等級があり、3級は一番簡単で、2級・1級になると難しくなる
ウェブデザイン技能検定を実施する教会による説明は以下になります。
試験の範囲は以下のようになります。
ウェブデザイン技能検定に3等級があり、それぞれの受験条件が異なります。*以下は受験資格を参考
3級
受験条件は「ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者」と記載されているが、「誰でも受けられる」と解釈できる。なお、僕はこの3級を受けました。2級
2年以上の実務経験を有する者」などの条件があり、ある程度の実務経験のある方向けになるかと。1級
「7年以上の実務経験を有する者」などの条件があり、実務経験のある方向けになるかと。
受けてよかったこと
結論は受けてよかったです。
なぜ受けてよかったかというと、開発・特にHTML\CSSの仕様と歴史について理解が深まりました。
僕自身は情報システム系の大学を卒業しているので実際にどのぐらい新しい知識が身につくか不安でしたが、ウェブデザイン技能検定がHTMLとCSSの歴史と仕様の変化に重みを置き、ガッツリHTMLとCSSに向き合いことになりました。
様々な領域を網羅せねばならない大学コースで踏み込めない領域まで勉強できました。例えばHTML 4.01とHTML5の仕様の違い、DTD(Document Type Definition)の種類などです。
例として以下公式練習問題はパッと答えられなかったです。
また、勉強していくことによって、HTMLやCSSの基準の大切さや使い方を理解し、日々の業務での習慣が変わりました。
以前だとHTMLなどに対する疑問を解消する際、あくまで個人の記事や質問箱を頼りにしていましたが、今は記事や質問箱の内容と、HTML Living Standardといった仕様書を照らし合わせ、総合的に理解しようとしています。
受けて微妙だと思ったこと
そして受けて微妙だったことを簡単にいうと、実務で活かしにくい知識まで問われる、ということになります。
先ほどの例を出しますが、これは本当に「UXデザイナー」「プロダクトデザイナー」が理解し答えられなければならないか?と聞かれた時に自信を持ってYESと言えません。
終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
最後に、ウェブデザイン技能検定は他のデザイナーが受けるべきだと思うか、については、「受けて欲しい!でも推奨はできない!」と思っています。
僕は新しい知識が身についたのでよかったです。
ただし、プロダクトデザイナーに必ずしも必要な知識とは言い切れないのと、2級からPhotoshop等が出てくるということはプロダクトデザイナーよりも、やはりウェブデザイナーやグラフィックデザイナーのための資格と言えるからです。
ただし、それを理解した上で、ウェブサイトの開発・構築、運用の知識を身につけ、職場で入れる議論を増やしたい!と思っている方には良い試験のではと思います。
改めまして、お読みいただきありがとうございました。