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留学や海外就職を考えている人が知っておいた方が良いこと

大仰なタイトルではありますが、今回、何を書きたいかというと、海外でのレポート(エッセイ?)の書き方とか、そのへんのことに関してでございます。
何でいきなり偉そうにそんなことを書こうと思ったのかというと、北米に正規留学、あるいは現地就職を考えている人、そして英語でのライティングに苦戦している人たちのために、こういう情報が、多少は役に立つのではないかしらん、と思ったからであります。

カナダのカレッジに正式に入る前に、私はカレッジ付属の英語クラスを4ヶ月間取っておりました。払っただけの金額に見合う価値があったかと言われると微妙なんですが、マブダチができたり、現地での生活に慣れるといったメリットは確かにありました。そして何よりも、本科で必要となるライティングやプレゼンの基礎をここで嫌っちゅうほど叩き込まれたのでございます。「もういいから!分かったから!」と言いたくなるほど、毎度毎度同じことを繰り返しやらされたのです。

そう、まずは北米の大学に留学した人なら聞き覚えがあるであろう、魔の「APAフォーマット」です。
まあ正直、あんなに叩き込まれたのに、今となってはほとんど覚えていないんですけどね!そして、「もうわかったから!」とか言いながら、毎回このYouTube動画に助けられていたのも事実です。

ご覧の通り、これはあくまでもフォントとかマージンの取り方について、名前の通り、あくまでもエッセイの「フォーマット」についてのルールに過ぎません。

( ※上記の動画は以前のバージョンのAPAフォーマットについてものなのでご注意を。最新のAPAフォーマットは2019年10月に改訂された Edition 7 になっています自分で調べてください)

それとは別に、海外(というか北米)におけるエッセイの書き方というのは確固たるストラクチャーというのが定められているのであります。

それは、

イントロダクション
ボディ
コンクルージョン

という構造です。
なんで?と思っても、「そういう決まりだから」です。(気になる人は各自おググり下さいませ)

IELTS とか受ける人も、おそらくこのストラクチャーを叩き込まれるはず。
原則として、どんなエッセイもこの構造に則っていないと「ハイダメー」で一発退場なのです。
少なくとも北米社会では(ていうか、IELTSはイギリスの試験なので、プラス、イギリスにおいても)、この構造で文章を書けていないと、「まともな文章の書き方を知らない人」と思われてしまう可能性が大なわけです。

これは、時候のあいさつや、相手をねぎらうような言葉からメールを書き始めてしまう日本人が絶対に知っておかねばならないことだと思います。

で、このストラクチャーを詳しく見ていくと、基本的にはまず、イントロダクションでお題に対する己の考え、あるいは問いに対する答えをいきなり述べる。そう、いきなり結論なのです。
そして次のボディパートで、それを裏付けるエビデンス、理由を2つ3つ挙げる。ここで読み手を納得させるわけです。
で、最後のコンクルージョンで、再度、己の考え、答えをダメ押し、という構造になります。

このように、ストラクチャー自体は、単純かつ非常に明瞭です。

そしてこれはカレッジ時代も、そして今オンライン英語を受講している Brighture の先生たちもよく言うことでありますが、合言葉は、「concise & precise」(簡潔に、そして明確に)なのです。
いらんことを長々と書き連ねたり、言いたいことが曖昧なままではアカンわけです。特に日本人の書く文章は、状況説明などから始まることが多いですが、これでは駄目なわけです。まず結論、要点を最初に書く。これはメールでも同じで、まずどうしてこの手紙、メールを書いているのか、目的は何なのかを最初に説明します。要望なのか謝罪なのか、それとも問い合わせなのか。用件を最初にざっくり書くわけです。

更に結構やりがちなミスが、「お題に真っ向から答えられていない」状態。
特にIELTSなんかの場合、時間制限があるのであわてて書き始めてしまう人も多いかもしれませんが、お題や問いについてきちんと理解できているかどうか、というのがまず何よりも大事です。どんなに正しい文法で流麗な文章が書けていたとしても、答えがトンチンカンではどうしようもないからです。ビジネスでいえば、問い合わせが来たことに答えられていないという状態。そりゃーダメですよね。

ちなみにプレゼンも、基本的にはこれと似たような流れになります。
更にプレゼンの場合は、最初の「フック」で、観衆の注目を集め、話に引き込むテクニックというものがあります。これはTEDとか見てるとよく分かるはず。
たとえば観衆に対する問いかけから始める、あるいは個人的な体験を話すことから本題へとつなぐ。最初に冗談を言って笑いを取る。そうやって、見ている人の注意を引きつけるわけです。落語の枕と同じですね!

以上、中途半端な知識をもとに非常に雑な解説を致しましたが、こういうことを少しでも知っていると、現地でのしなくて良い苦労が少し減ると思われます。語学だけではなく、現地のカルチャー、慣習を知っておくことは非常に大切です。
もっと正確で詳しい内容は、ネットのあちこちに転がっていると思いますので、ご興味ある方はぜひぜひお調べになってくださいませ~。

アデュー。

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