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総括と、これからカナダの永住権を取ろうとしている皆様へ…

永住権シリーズの最後に、総括と、もしこれからカナダの永住権を目指す、という人がいたら、これだけは伝えておきたいという点についていくつか書いてみたいと思います。

総括

もう二度とやりたくない。いや、普通にもう次はないんだけど。今、改めて振り返ってみると、トータル2年くらいで取れたことになるので、そんなに極端に長かったわけではないんだけど、レイオフやらパンデミックやらもあって、本当にストレスフルな時間だった。そしてその中で「なんで私はカナダの永住権を取ろうとしているんだ…?」という疑念が沸き上がるまでになってしまい、今もその思いは完全には払拭できていない。
とにかくタフな道のりでした。中には3ヶ月とかでサクッと取れてしまう強運(もちろん高い英語力や職歴、スキルがあってのものです)の持ち主や、時間はかかるものの、大きなトラブルもなくスムーズにプロセスが進む人もいるので、全員がこういう思いをするわけではないです。
私のように決して若くもない上に英語力も低く、大したスキルもない人間が非エクスプレスエントリーで申請し、尚且つコロナのような非常事態(他にも、アフガンやウクライナ紛争などの影響も多々)に巻き込まれると、マジでハゲ散らかす勢いでストレスを受けます。とにかくもう二度と経験したくない。それだけです、ハイ。

カナダの永住権申請についての注意点

もしも、これからカナダの永住権を目指したい!という人がいたら、以下の文章を贈ります…

①ほぼ運ゲーです
と、私は思います。むしろデスゲームといっても過言ではない。もちろん、十分な資金と時間があればまた話は別ですが、ほとんどの人にとっては、運とタイミングの要素がかなり大きく影響してきます。
いくら入念な計画を練ってこのデスゲームに参加しても、景気の動向によるプログラムの変更や、政府のポリシーが変わったりと、本当に運やタイミングに翻弄されることになります。だからこそ、プランB、プランC、そしてダメだった場合のことも十分想定して臨んでほしいと思います。

私自身のケースでは、本命のPNP はレイオフ等の影響もあってか、結局なんのプロセスもされないまま取り下げる結果となりました。しかし一方で、運良く TR to PR に申請することができ、そちらで永住権を取ることができました。そもそもコロナがなければレイオフ自体も避けられたとは思いますが、パンデミックにより失業、帰国を余儀なくされた人や、たまたまカナダが国境を閉じたタイミングで日本に一時帰国していたために、カナダに戻ってくることができなくなった知人もいました… 
また、私と同じように TR to PR に申請するも、サイトエラーに引っかかったり、最後の支払い画面をどうしても完了できずに、申請からあぶれてしまった人も多数いた模様。マジで運。(しかもこの TR to PR の申請が、ド平日に行われたことも不公平すぎると問題になっていた模様。確かに普通に働いてたら、準備も申請自体も困難… 詳細発表の翌日に必要書類を揃えられた人がどれだけいたのか)
私の場合は、マジで単純に運だけで取れたといっても過言ではありません。

②やっぱりポスグラ (Post graduation work permit )が最強
ツイッター等見ていると、ワーホリやCOOP留学から永住権を目指している人たちがチラホラいるようなのですが、本当に正直なことを申し上げると、やはりリスクが高いと言わざるを得ないかなと… もちろん、申請するプログラムにもよりますし、かなり入念に準備して戦略を練っていけば(あるいは超強運の持ち主だったら)不可能ではないと思います。が、一般的に考えると、かなりリスキーだなと個人的には感じます。
またしても自分の経験からにはなりますが、パンデミックでレイオフされても申請を継続できたのは、やはりポスグラ = 3年のopen work permit だったから、というのが大きいかと。
まあ、コロナのような事態はそうそう起こるとは思いませんが、今もアメリカのリセッションの影響で、IT業界を中心にレイオフの嵐が吹き荒れているようです。レイオフまでいかずとも、就業時間を減らさたりした場合のプランBを考えるという意味でも、永住権を狙うなら、お金と時間はかかりますが、やはりポスグラを取っておくのが確実ではないかと私個人は思います。

③政府サイト以外は信じるな
いや、もっと言えば、IRCC のサイト自体も古い情報が残っていたりで、実は鵜呑みにできないんですが。てか、だったら何を信じたらいいんだ!という話になるんですが、実はほとんど何も信じられません… 
まあそこまで極端なことは言わないにせよ()、ちまたにあふれかえるカナダ永住権に関する情報は、参考程度にとどめておくが吉です。私自身も、終盤のカナダ入国に関して、誤った情報を鵜呑みにしてしまい、神に指摘されるまで信じ切っていたという経験があります。(情報自体は間違っていなかったが、カナダ入国にビザが必要な人向けの情報だった…)
他にも見るたびに不安にしかならないので、周りからは「もう見るな」と言われていた、Facebookのグループも、確かに有益な情報も多々ありましたが、やはり信じきってしまうのは危険だと今になって思います。
いくらみんなが「大丈夫♡」と言ったところで、何かしくじっても誰も責任は負ってくれません。それどころか、IRCC のレコードに残ってしまい、あとあとの申請に悪影響を与えることすらあります。
とにかく、海千山千のネット情報はあまり気にせず、相談するならプロフェッショナル、地元の国会議員オフィス、そして IRCC の公式情報を抑えること。永住権申請に関する情報は刻々と変わっていくので、上記のソースから最新のものを確認する以外に、確実な方法はないです。
(しかし、だからといってコンサルタントや弁護士に高いお金を払って依頼すれば必ず永住権が取れるわけではないというシビアな現実… これも運ゲーと言いたくなる理由の一つです…)

とにかく… 頑張れ!という他ないです…

そして、私のように無駄に苦しまないためにも、ある程度、戦略を練って挑むのがよろしいかと。あとは十分な資金と英語力。これは日本にいるうちから備えましょう。
(そもそも私は永住権を取る気など毛頭ないままカナダに来て、申請を始めた後にも、日本に帰ったり余計な動きをしたためにこじれることになったわけで… 半分くらいは自業自得ともいえる…)

私自身、悲願の永住権は取れたものの、仕事も見つからず、「ハテ… これからどうしよう?」と完全なる人生迷子になっているわけですが、それでもカナダの永住権を取れれば、これからの人生においての選択肢が増えるのは間違いないです。
なかなかに心の折れるデスゲームではありますが、それでも!という方、そして「なんとなく目指してみるか」という方も、参考にして頂けたら幸いです。本当にツライからな!気合入れて頑張れよ!


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