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なぜモナ・リザは2枚存在したのか?
これは都市伝説なのか、それとも?
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まず、ルーヴル美術館にある本物のモナ・リザにそっくりな絵がプラド美術館にあるところまでは事実です。
その上で、プラド美術館の絵はどんなものなのか?
モナ・リザ (プラド美術館)
『モナ・リザ』(伊: La Gioconda, 英: The Mona Lisa)は、ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な絵画『モナ・リザ』の複製である。クルミ材のパネルに油彩。1666年に「Mujerde la mano de Dabinci」としてスペイン王室のコレクションに記録され、19世紀以降、マドリードのプラド美術館に所蔵されている。
このバージョンの優れた品質は風景を覆っていた黒い絵具層の除去を含む修復作業の後に明らかとなった。絵画の調査によると、ルーヴル美術館の『モナ・リザ』に確認される修正の痕跡と同じ要素がプラド美術館版の複製の、特に左肩、右腕の袖などに存在することが判明している。つまりレオナルド・ダ・ヴィンチの工房で師の監督のもと、本人かあるいは彼の弟子の1人によって、ルーヴル美術館のオリジナルと同じようにプラド美術館のバージョンもまた変更されたと思われる。しかし一部の専門家は本作品の制作にレオナルド・ダ・ヴィンチが直接関与したことを否定している。
つまり、ダ・ヴィンチが描いたという証拠はないけど、科学的解析で下書きや修正の過程が完全一致したので、同じ時期に同じ工房で、本人もしくは弟子が同時進行で描いたのはほぼ間違いないだろうという分析結果がある。
そして、本当に面白いのはここから先。
山田五郎のYouTube(【世界一の名画!あなたの知らない事実】実は2枚あったモナ・リザ!そちらの彼女にはまつ毛も眉毛もある?!超天才が複数モナ・リザを描いた恐るべき意図とは?【レオナルド・ダ・ヴィンチ】)から引用する。
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なんと、2枚は5cmずれていて、3Dで描かれていたかもしれないと!
クラウス=クリスティアン・カーボン(Claus-Christian Carbon)とヴェラ・M・ヘスリンガー(Vera M Hesslinger)の2人の研究者は、ルーヴル美術館とプラド美術館のバージョンを並べると両作品はわずかに視点が異なっており、2つの絵画の間に5センチのギャップが生じることを発見した。彼らは比較の結果から、レオナルド・ダ・ヴィンチによって行われた最初の立体画像の試みであると主張した。
それならば、試してみたいと思うのが人の性(さが)。
ということで、即席で作ってみた。
ぜひ試してみてほしい。
マジで3Dに見えるよ!!!
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ルーヴルのいわゆるオリジナル版の褪色が進んでいたので、白黒に加工した。こうすると、本当に立体視ができる。というか、色が付いてると立体視できなかった。
まあ、厳密には手描きでは写実性に限界があったのか、微妙にボケて見える部分も多いが、立体は確かに上手くできてる。手前の人物と遠景の透明感はまさに3Dステレオグラムそのもの。鼻も飛び出して見える。
一応、ウィキペディアに書かれていた、それを否定する根拠の文献も読んでみた。といっても、フランス語なので、機械翻訳で英語にしたものだが。
A 3D view of the Mona Lisa
(モナ・リザ3D)
According to the researchers, the two representations could form, when combined, a stereoscopic image offering a three-dimensional view of the Mona Lisa. As for Leonardo da Vinci's real desire to achieve such a technical performance, the mystery remains intact. This great master has indeed long studied the principles of optics and the functioning of the eye.
(研究者によると、2つの絵は、合成されて、ステレオグラムによるモナ・リザの立体視を提供できる。レオナルド・ダ・ヴィンチがそのような技術的パフォーマンスを達成する意欲があったのは事実なので、このミステリーは否定されない。偉大なるマスターは実際に長期間、眼球の機能と光学の原理について研究していた。)
However, it would be risky to think that the two paintings were really created with the aim of forming a stereoscopic image, their combination being not perfect in every way.
(しかしながら、この2つの絵が本当に立体視を目的として創作されたと考えるのは危険である。これらのコンビネーションは全てで完璧ではない)
これによると、否定する根拠は「細かく見ると立体視として不一致な部分がある」と書いてある。しかし、これが手描きで写生するという技術の限界から生じている不一致なのか、当初から立体視を目的として描いてないから生じている不一致なのかは、判断できない。
よって、マジで立体視を目指して創作した可能性は結構高いんじゃないかと、私は考える。
まあ、この時期のダ・ヴィンチの他の創作活動まで把握すれば、また考えは変わるかもしれないけれども。このモナ・リザ以外にステレオグラムを試みた作品が一切存在しないとうことなら、ちょっと信じづらくなる仮説だとは思うかもね。
(了)
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