今更だがトビー・マグワイア版(サム・ライミ版)スパイダーマン三部作みた
未見だったのでノーウェイホームの準備として一気に視聴しました。
予告編を見る限りではエレクトロのビジュアルがアメスパ版とかなり異なっていたので、同じ俳優が出演しているからといって「私達が過去に観たことがあるユニバース(ライミ版またはアメスパ版)から来た」と確定できる訳ではなさそうです。でもまあ、前提知識として観ておいて損はないでしょう。
もしかしたら3人のスパイダーマンが揃うかもしれないですし。笑。
▼監督サム・ライミ:
スパイダーマンは1981年ホラー映画の大ヒット作『死霊のはらわた』でデビューした鬼才サム・ライミ監督のスーパーヒーロー映画デビュー作です。
1作目で手応えを感じたのか2作目以降はホラー映画っぽい演出が増えました。特にドクターオクトパスの触手が医療スタッフを襲うシーンに顕著でした。ただ一般人のモブキャラが触手に襲われるだけなのに、あそこ随分長かったですよねー。笑。
グリーンゴブリン関連でやたら鏡を使う演出とか、1作目でメイおばさんが寝室を襲われるシーンとかも、古き良きホラー映画の趣きがあり、味わい深いと思いました。
▼音楽ダニー・エルフマン:
1作目と2作目の音楽担当は重鎮ダニー・エルフマンでした。彼の代表作といえば矢張り1989年『バットマン』だと思います。本作では「ほぼバットマンじゃないか」というくらい、いつものエルフマンの音楽でした。この人の楽曲は良くも悪くも90年代の雰囲気から抜けないんですよねー。笑。
3作目ではクリストファー・ヤングにバトンタッチして一気に21世紀ぽくなりました。ただし個性はあまり強いとは言えず、音楽の印象は控えめになり、なかなか難しい所です。
▼スイングアクションは一番いいかも:
トムホ版はそもそもNYのシーンが少ないので、あまりスイングしません。
アメスパ版はスイング自体は多くアクションも素晴らしいのですが、画角がシネスコなので縦の動きが狭く、迫力に欠けた映像になってしまっています。
ライミ版は舞台がほぼNYのみで、画角がビスタに近いので、両者の弱点を補う最強のスパイダーマン映画でした。加えて、15年以上前の作品なのにCGの古さが気にならない良くできたシーンだと思います。優れたアニメーターさんが作業に当たったのかしら。
逆にトムホ版を擁護すると、従来のスパイダーマン映画と差別化するために「敢えて新しいアクションに取り組む」ことに意識を向けているようにも見えるので、そこらへんの制作意図の違いはあるかもしれません。
▼友情ハリー・オズボーン:
三部作を通じてピーターとハリーの友情に焦点が当てられている構成はとても良かったと思います。一度ハリーが記憶喪失になったときに「このまま友情が戻ったんじゃね」と薄ら笑いするピーターの顔が絶妙に気持ち悪かったです。そんな姑息なヒーローはイヤだよ。笑。
最後にとってつけたように顔が醜く変形するのは別にいらなかったんじゃないかって気もしました。やっても良いんですけど、せっかくの美男子が台無しにされて怒り狂う場面を入れておかないと、ただイケメンじゃなくなって意気消沈しただけのようにも見えてしまいませんか?
顔が醜くなってそのまま死亡って不憫すぎませんか?
▼鬼面相ウィレム・デフォー:
マスクをつけない方が怖いってどういうことよ。笑。
こういう顔面力の強い俳優さんが参加していることで三部作のパワーが劇的にアップしていると思います。マジで彼がいなければ魅力が半減していたのではないでしょうか。最後は鏡の中だけのチョイ役なのに、よく3作目まで出演してくれたなー。感謝しかないです。
三部作がピーターとMJの2人の物語だけでなく、そこにオズボーン父子との因縁が絡むことによって大河ドラマのような厚みを加えることに成功していました。
▼守銭奴JKシモンズ:
2020年代には到底通用しないコンプラ無視のクソ野郎でしたね!笑。
頑張ってる若者を安値で買い叩く汚い大人って大嫌いだわー。私は未見なのですが『セッション』の鬼教師役もあんな感じで高圧的なノリなのでしょうか。笑。
彼はMCU版でも出演しており、かつ別人ということが既に確認されているので、いよいよ「マルチバースになったからといってライミ版やアメスパ版のキャラクターがそのままMCUに来ると決まった訳ではない」という根拠にもなっていますね。
▼MJキルスティン・ダンスト:
ごめんなさい。私は正直このMJはあまり好きじゃないかも。
ダンストは子役時代から大人ぽさを称えつつもあどけない顔が無双に可愛かっただけに、成長してお顔もお体もゴツくなられてしまわれて。特に1作目に顕著な豊満なバストの主張たるや激しすぎるでしょう。苦笑。アメリカではこういうストロングな顔やボディの方が「芯のある女性」として受け入れられやすいのかもしれませんが。子役時代から完成されすぎてると色々難しいですね。。。(つくづくドリュー・バリモアって奇跡だと思いますわ)
なにしろアメスパ版のグウェン(エマ・ストーン)とトムホ版のMJ(ゼンデイヤ)がスーパーモデル級にスレンダーで美人さんなのもあり、ダンストの「いかにもアメリカン・ウーマン」って感じの押しの強さに私は苦手を感じてしまいました。
ダンストのMJについて三部作を通して気になったのは髪型です。1作目は原作通りの赤毛で、2作目はダンスト本人の地毛である金髪になり、3作目はグウェンとの差別化のためにまた赤毛に戻る、というドタバタぶりも見ていてちょっと面白かったです。
三部作で多くの女性キャラが登場しましたが、個人的には新聞社で働くブラントを演じたエリザベス・バンクスが一番好きでした。(誰も聞いてないか)
= = =
▼ノーウェイホームを予想する:
さて、これで新作を観るための準備は整いました。
日本語版の字幕が微妙だったので英語を書き起こしました。
テレビ版スポットでいくつか重要な情報追加がありました。ストレンジとピーターとドックオクが3人で一緒にいて「スパイダーマンがピーター・パーカーだと知ってるんだな」「そうだ」「それはこの人?」「ちがう」という会話はかなり鍵になりそうです。
また予告編では間隔が空いていて微妙だった部分でしたが、ストレンジが記憶を消す呪文に失敗したせいで他ユニバースからヴィランを招いたのはほぼ確定事項と見て良さそうです。
そして予告編でドックオクの名前を聞いて吹き出すMJとネッドのシーンがありましたが、そこと同じらしき場面でネッドが「よっしゃ、マルチバースメンを捕まえようぜ!」と決め台詞を言っているので、これはドックオクと共闘して別ユニバースからの来訪者を集めるという展開もありそうですね。
ライミ版の第2作でのドクターオクトパスは納得して自ら死を選んでいたので、MCUに呼ばれてもスパイディと戦うのはおかしいなあと思っていたのですが、これなら納得感があります。ヴィランが味方に加わる展開も胸アツですし。
予告編でストレンジが話していた「彼らはスパイダーマンと戦って死ぬ運命だ」という言葉と、問題の発端である呪文が「人々からスパイダーマンの記憶を消す=スパイダーマンと深く関係している」ものであることを考えると、おそらく「ストレンジが呪文を途中で止めたせいで、各ユニヴァースでスパイダーマンに関わって死んだ人の魂が召集された」のだと思うんですよねー。
ということで私の推理:
ということで、残念ですが、
NWHでのスパイディ3人の集結は無い、と予想します!
予想的中したら、ごめんなさいね🙏
= = =
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それでは、またどこかでお会いしましょう👋
了。
P.S.
そういえば過去にアメスパ版も感想を書いたんでした👇
結論としては私はアメスパ版が今のところ一番好きです。
つまりスナイダーカルトとして典型的な反応になりました。笑。
でも新作も楽しみですね!
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