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まいるず映画感想文

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#オッペンハイマー

【オッペンハイマー】特殊上映の感想

現状、私は8ペンハイマーです。 全て特殊上映(プレミアムラージフォーマット)での観覧です。 このnoteではそれぞれの上映形態の感想を書きます。 4K UHDを含めればもっと観てますが、逆に全編通して観ることは稀なのでちょっと数えにくいですかね。あとはスクリプトを読んでいる回数が多いです。 ●IMAXレーザーGT(グランドシネマサンシャイン池袋) 画面:★★★★★ 音響:★★★★ 意義:★★★★★ コスパ:★★★ 日本で得られる最高の上映形式。画面が上下に広がる完

3月に観た新作映画

令和6年3月に観た新作映画は 7(+6)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:デッドデッドデーモンズ(略)前章 🥈:デューン砂の惑星パート2 🥉:アメリカン・フィクション 4:ドッグマン 5:ダムゼル運命を拓きし者 6:アイリッシュ・ウィッシュ 7:恐怖の報酬 オッペンハイマーは昨年鑑賞済みだったのでランキングから除外しましたが、含めれば当前1位です。 旧作では『テルマ&ルイーズ』が最高でした。でも次いで『荒野の用心棒』もかなり良かったなあ。 以下、観賞後のツイート

もう観た人のためのオッペンハイマーあらすじ解説【復習用】

#ネタバレ 映画の内容をほぼ書き起こしているので、復習にどうぞ。 ▼はじめに:本作の映画としての特徴として、主人公だけではなくて、その対極となる人物としてストローズの視点も加えていることが挙げられます。 この映画はカラーとモノクロの《二部構成》です。 カラーがオッペンハイマー(演キリアン・マーフィー)の裁判です。 モノクロがストローズ(演ロバート・ダウニー・Jr)の裁判です。 ある些細な行き違いを発端に関係が崩壊する二人の男を、カラーとモノクロを使い分けることで、

【オッペンハイマー】徹底解説:アインシュタインとの会話

#ネタバレ 映画の核心部分ですが、あまり語られてないので、解説してみます。 映画の中でアインシュタインが出てくるシーンは4箇所ありますが、この記事ではあくまで時系列に沿って3つに分けて記載します。 ▼1943年:核の連鎖反応についてニューメキシコ州のロスアラモスのオフィスが準備できるまでカリフォルニア州バークレーのオッペンハイマーの研究室で、マンハッタン計画は進んでいました。そこでテラーが核連鎖反応理論を提唱します。すぐに数学者たちで理論が正しいのか計算に取り組みますが

2月に観た新作映画

令和6年2月に観た新作映画は 6(+5)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:落下の解剖学 🥈:ニモーナ 🥉:ナイアド 4:チキンラン2 5:カラーパープル 6:マダム・ウェブ 哀れなるものたちとボーはおそれているは昨年鑑賞済みだったのでランキングから外しましたが、それでも落下の解剖学が1位ですかね。 旧作扱いになるので矢張りランキングから除外しましたが、一番良かったのはデューンPART1のIMAX再上映でした。こちらは座席にもこだわりグランドシネマサンシャイン池袋の

2023年度全米視覚効果協会賞まとめ

ゴジラもノミネートして注目されていた賞です。 米国アカデミー賞ベストVFX賞の前哨戦とも言われます。 現地時間2024年2月21日に発表されました。 日本語情報が全然なかったので纏めました。 ▼実写映画:最優秀VFX実写映画 OUTSTANDING VISUAL EFFECTS IN A PHOTOREAL FEATURE ダンジョンズ&ドラゴンズ ガーディアンズオブギャラクシーVol.3 インディジョーンズ運命のダイアル オッペンハイマー クリエイター創造者👑 最優秀

2023年映画マイベスト10+

さて今年もやりましょう。 まず2023年に観た新作を6段階評価するとこんな感じです。 評価Fと評価A+は例年1本あるかないかという感じなのですが、2023年は例外的にA+が6本も出る異常事態(うれしい)になりました。 評価Cは「チケット代の元は取れたくらいには面白かった」という感覚です。逆に言うと評価Cダッシュは「観なくて良かったかも」と思えるラインで、評価D以下なら何かしら期待外れだったことになります。まあ私はトレイラーを観てD以下になりそうだと直感したら観に行かない

【オッペンハイマー】ネタバレ感想【あらすじ】

このnoteはクリストファーノーラン監督作品『オッペンハイマー』のネタバレありの感想になります。 本作は一応「伝記作品」という体裁を取っていますが、そこはノーラン監督なので時系列を複雑にすることに始まり、いくつか映画ならではの創意工夫を加えていてそれが面白い作品です。 なので、映画を観る前にこの感想を読むことはお勧めしません。 以降はネタバレありで語ります。 #ネタバレ ▼概論:素晴らしい映画でした。「今世紀最高の映画の一つ」という宣伝文句は妥当です。少なくとも「2

11月に観た新作映画

令和5年11月に観た新作映画は8(+6)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:オッペンハイマー 🥈:ボーはおそれている 🥉:ザ・キラー 4:花腐し 5:ゴジラ-1.0 6:メグ2 7:レオ 8:ガーディアンズ3 TOP3の2本を日本未公開作品(現時点)が占めるという異常事態。同じくメルボルンで観覧したIMAXドキュメンタリー映画も入れるともっと混迷するので対象外とさせていただきました。(笑) なおガーディアンズとメグ2は帰路の飛行機の中で視聴しました。 初鑑賞の旧作

オーストラリアまで『オッペンハイマー』を観てきた話

「ちょっとウナギを食べに浜松まで。😉」 人生で一度は言ってみたい言葉ですね。 私はこれを映画でやりました。 「ちょっとオッペンハイマーを観にオーストラリアまで。😉」 クゥーッ! 言ってしもうたで!(笑) このnoteでは最初になぜオーストラリアなのか、次に映画の感想を書きます。そして最後に日本の一部で問題視されている本作の日本ディスについて私見を述べます。 ▼なぜこのタイミングなのか:私も当初は日本公開を待つつもりでした。 しかし、待てども待てども決まりません

テネットのアルゴリズム起動装置がオッペンハイマーに繋がる件【TENET】

映画の核心部分をネタバレしているので閲覧にはご注意ください。 ▼問題:映画『TENET テネット』を久し振りに視聴して腑に落ちない箇所がありました。 ”セイターが絶命したのにアルゴリズムが起動しないのは何故か?” 映画では、主人公たちがアルゴリズムを奪取する前に、キャットがセイターを射殺してしまいます。しかし何故かアルゴリズムは直ちに起動しませんでした。その後、主人公はアイヴスと共に脱出して、ニールも加えて3人でアルゴリズムの隠し場所を相談します。 おいおいおい、アル