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右足と左足

久しぶりに山登りへ。秩父にある両神山(りょうがみさん)を目指した。母と父が、かなり前から計画をしていた登山だ。前日から秩父入りをして、山にほど近い国民宿舎で一泊。山を目指した。
わたしは両神山の大きな岩場を足を上げて歩けたことが、自信になった。
いまでも目をつむると、ゆらゆらと身体をゆらしながら岩場を登るシーンがよみがえってくる。
右足と左足を一歩ずつ、ゆっくりと前にくりだす。斜度があってきついから、ゆっくりと……。

その後、もっと身体を動かしたい、と思うようになった。また山にも登れるように、トレーニングをしたい。いい季節になり、トレーニングにもほどよい時期なのではないか。
それで思い出した、ランニングをしている友人たち。出張先で早朝からランニングをしてきた、みたいなツワモノもいて、素敵な朝時間を過ごしていてうらやましいと思った。
古くからうちの本棚にある、『いしいしんじのごはん日記』のなかにも、著者が執筆活動の合間に走っていることがくりかえし記載されていて、作家の生活とはこうなのか〜、村上春樹もビールを美味しく飲むために走るって言っていたもんな、なんて常々考えていた。
どうしてもデスクワークが多くなるわたしも、罪悪感をもたずにごはんやお酒を思いっきり楽しみたいんだ……!

そしてこのたび、意を決してワークマンへ行った。
ランニングに適したウエアと靴を購入した。Tシャツを4枚とシューズで5000円。はじめの一歩にふさわしい価格だ。
実家・熊谷でのんびりと過ごしたGWが明け、先日満を持してのデビュー。
こういうことでいいの? という不安はいろいろあるが、ひとまず着替えて近くの公園へ。
まずは一周1キロを通しで走った。

今日は2キロ。原稿は進んでいないが、走ることでなんだか一日全体の達成感が上がる。いい言い訳を見つけてしまった……。

同じ公園で走っているランナーの方々はたくさん走っていてすごい。尊敬の眼差しをおくる。
わたしもマイペースに、続けていければ……。おてやわらかに。


※両神山登山の顛末は、「うんたったラジオ(18)〜GWスペシャル〜」と、山本ふみこのブログでご紹介しています。


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