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大学生が取り組む露日字幕翻訳そもそも字幕翻訳ってなに?

字幕翻訳とは

Здравствуйте! こんにちは!

「J-Anime Meeting 2021 in Russia」インターン生の岡本です。

今回は「字幕翻訳って何?」「ほかの翻訳とどう違うの?」ということをお話ししようと思います!

【字幕翻訳って?】

普段テレビで海外のニュースを見ているとき、映画を見ているとき、日本語で字幕を見ますよね。アレです!

一言でいうと、「外国語の音声を視聴者が分かる言語に翻訳・文字化すること」です。

【字幕翻訳の基本的なルール(ロシア語訳のとき)】

私たちのイベントでは日本語をロシア語に訳すので、今回はロシア語の字幕翻訳についてお話をします。

字幕翻訳のルールの大前提となるのは、「視聴者が見やすい」ということです。

字幕で映像を見るということは、視聴者が映像の情報と文字の情報をほぼ同時に受け取るということです。目からの情報量が普段より多くなりますよね。

なので、字幕はなるべくすっきりと簡潔に、それでいてしっかり内容を伝えられるものでなければなりません。

まず視覚的に簡潔にするため、一度に画面に表示する字幕は2行まで、1行の長さは40字までにします。字幕の表示時間1秒につき15文字を使用することが可能です。例えば、字幕を表示できるのが2秒の時は、使用可能な文字数30字ということになります。

そして簡潔にするため、翻訳する際は原文のコンテクスト(文脈)をしっかりと紐解き、自然なロシア語に組み替えます。文字通りに訳していては字数が多くなってしまうし、何より不自然なロシア語になってしまいます。自然なロシア語にすれば、視聴者も見やすいですよね!

【ほかの翻訳と何が違うの?】

翻訳には文芸翻訳、産業翻訳など様々なタイプがありますが、字幕翻訳は「映像翻訳」という分野に分類されます。

その名前にもあるように、映像翻訳の1番の特徴は、映像を見ながら翻訳するということです。

普通の翻訳では原文があって、それを翻訳する、というものですが、映像翻訳ではスクリプトに加えて映像も参照しながら翻訳する必要があります。

思い出してみてください。例えば日本の映画を見るとき、映像無しで話者のセリフを聞くだけだったら、また反対に音無しで映像を見るだけだったら、あなたはその作品を容易に理解することができるでしょうか?おそらくかなり難しいですよね。それは、映画というコンテンツが、映像とセリフがセットになったものだからです。

なので翻訳する際もセリフと映像を切り離して翻訳することはできません。映像を見ずにセリフのみを訳すと、映像と合わせたときに意味不明になってしまいます。

「映像とセットで翻訳する」と聞くと、なんだか考慮すべきことが増えるみたいで難しく感じますが、時には映像が翻訳を助けてくれることもあります。映像の表示のされ方によって、翻訳を省略できることもあります。こういう時、ラッキー!って思います!

以上、字幕翻訳についてのお話をしてきました。いかがでしたか?

大変なことも多い字幕翻訳ですが、私たちは何より楽しんで翻訳しています!私たちの成果を皆さまにもお楽しみいただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

Большое спасибо за внимание! Увидимся!

執筆者 岡本碧


ロシアプチ情報

今回は近いロシア、ウラジオストクについての特集記事です。私自身もここに行ったことで今回のイベントに参加するきっかけになりました。この話は追々、したいと思います!素敵な場所ですよ!

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