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一億年前から生き続けている微生物がいると知りましたが、どうやって生きているの?何を栄養にしているんだろう?雷なんかの電気が栄養になるかもってお話しも聞いたけど、どうして雷の電気が微生物の栄養になるんですか?

そらみさん(小学1年生)からの質問
(回答:高知コア研究所 諸野)

そらみさん、質問ありがとうございます。
一億年前の地層から見つかった微生物、僕らもどうやって生き残ったのか、まだ詳しくは分かりませんが、地層の中にほんの少しだけある、有機物と言われる栄養源をとても効率よく使っていると考えています。もともと栄養源がとても少ないため、微生物たちはとてもゆっくり栄養を取り入れます。もしお茶碗一杯のご飯くらいの栄養源があるとして計算すると、一つの微生物細胞が数千兆年生きられるくらい。私も計算してみてビックリしました。人間に比べて、海底下の微生物は相当ひもじい思いをしても生きられるようです!
電気が栄養になるという現象、不思議ですよね。実は、植物が太陽の光を使ってデンプンを作るように、電気を使って二酸化炭素から栄養分を作る微生物が知られています。深い海の底など、太陽の光が届かない場所でもこういう微生物は電気を利用して栄養を自分で作りだして生活していると考えられています。ただ、今のところ、一億年前の地層の微生物がこういう電気を栄養としているかどうかはまだ分かっていません。解明できるように頑張って研究していきたいと思います!

  1.  海底下生命圏ガイド「1億年前の微生物発見!生きてる?死んでる?」

  2.  ガリレオX 第188回 【発電する微生物】電気をつくる菌・食べる菌
    ~研究進む!電気微生物の世界~