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メンダコは、何か能力持っていますか?

りんかさん(小学1年生)からの質問です。

(回答者:高知コア研究所 松村)

質問をありがとう。
メンダコは、見れば見るほど本当にかわいい生き物ですね。

こんなにかわいいメンダコは、1世紀以上前(1895年)に日本の相模湾で、はじめて見つかりました。

次に、メンダコと私たちが知っているタコとの違いについて紹介します。

メンダコは、
・水深200-1000 mの深海に住んでいる
・黒いスミを吐かない(暗い海のなかでは必要ないのです)
・吸盤が一列しかなく、短い感覚毛が生えている
・足は膜(まく)でつながっていて、腕をパラシュートのように広げて進む
・体は水から出すとクラゲのようにペチャンコになる
・方向を変えたり、バランスをとるための耳たぶのような2つのヒレをもつ
・エサが少ない深海で体力を使わないようにゆっくり動き、出来るだけ動かずじっとしている
住んでいる場所が違うだけで、違いがたくさんありますね。

さて、本題の !!メンダコの能力!! それは、

メンダコが発している「クサいにおい」

漁師さんは、魚を取るアミにメンダコが引っかかっていると、水にあげる前から、そのクサいにおいで分かるそうです。そして、ほかの魚ににおいが付かないようにすぐにアミからはずして取ってしまうそうです。水中では私たちは直接におう事が出来ないので分からないけれど、もしかすると、このにおいで水の中の敵から身を守っているのかもしれませんね。

そして、メンダコはとっても神経質!!
生活している場所と同じ環境(水温、水質、光、音など)にしないと、少しのストレスで死んでしまいます。

ですので、生きたメンダコが水族館で見られるのは、とても貴重なのです!


そのせいか、メンダコの生態は、あまり知られていません。
そんなメンダコの新しい発見のために、りんかさんも水族館でぜひ観察を続けてくださいね。

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