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ChatGPTの「教育関連」の海外ニュース(英語)を集めてみました その2

先日、下記のnoteイベントに参加(アーカイブ公開中の動画を拝見)させていただいたので、ChatGPTについて、何本か記事を書いてみることにしたシリーズの2本目です。

まず最初に、日本のChatGPTに対する反応と、英語圏のChatGPTに対する反応に、違いはあるのかないのか、ChatGPTに関する海外の英語ニュースを集めてみることにしたんですが、三つの記事を紹介した時点で、3000文字を遥かに超えてたので、分割することに。

ちなみに、その三つの記事を紹介した投稿はこちら


いっぴき羊が自分自身で読んで、いっぴき羊のことばで解説しています。ChatGPT等のAIツールは使ってませんっ!

それでは、ChatGPTに関する海外のニュース記事の2弾目、教育に関連するものをご紹介します。


Scientific Americanに掲載された、UCLA School of LawのJohn Villasenornote教授による、自分の学生には、ChatGPTの利用を禁止するのではなく、課題のエッセイを書く時などに、自由に使わせることにするという記事(2023年2月10日)。
時間も労力も節約できるツールの使用を禁止するのではなく、正しい使い方を教えるべきだという、ごもっともなご意見。

使用を禁止した場合に、使用した学生を見つけ出す対策も大変だけれど、使用していないのに使用したと誤解される学生が出る可能性も指摘されていて、するどいなぁ~と思いました。英語が母国語じゃないけど文章を書くのが得意な学生が、英語で出来の良い文章を書くと、差別や偏見から不正を疑う先生って、実際にいるんだよなぁ~、これが。

紙と筆から、ノートとペン、タイプライターやワープロ、そしてPCやスマホへと、学生が書く為に使うツールは今まで変化してきたし、これからも変化していくはず。ChatGPTのような、AIというツールが登場しても、不思議なことではないのかも。

例えば、ネット検索が得意な学生は、そうでない学生に比べれば有利なのだろうけれど、検索で得た情報を正しく使用していれば、不正にはならないばかりか、より完成度の高い課題を提出出来るはず。いっぴき羊は、情報検索全般が得意なので、英語圏で各種資格の勉強をした際には、英語力を検索力でカバーしました。
考えてみれば、「書く」ことが主目的ではない分野でも、文章を書くのが得意な学生が、文章を書くのが苦手な学生より、文章による提出課題で常に有利というのもおかしな話なのかも。

余談だけれど、noteが、GPT-3を活用した創作支援ツール「note AIアシスタント(β) 」を取り入れようとしているのも、各クリエーターが苦手とする部分を支援してくれるツールを使うことで、クリエーターになる&クリエーターを続けることが出来る人の範囲を広げたいってことなのかなぁ。


アメリカのPBS Student Reporting Labsのレポーター、Adam BarhamさんによるChatGPTの解説。
動画と文章による記事(2023年2月10日)がありますが、生徒さんの視点で、ChatGPTについて、簡潔に分かり易くまとめてあります。
ChatGPTは、一見、見栄えが良いエッセイが書けるけれど、じっくり内容をチェックすれば、まだまだかもって評価というところでしょうか。
ただ、今後、ChatGPTが教育現場に与える影響は、どうなっていくのかが、気になるところです。

この中で紹介されていた、OpenAIのChatGPT detector(OpenAI AI text classifier)のことの方が、いっぴき羊は気になりました。
教育機関や先生等が、生徒が提出した文章は、ChatGPTが使われたものなのかどうかを判断する為に使うことが出来るツールのようですが、精度はまだまだ高くないみたいです。
現在の精度や問題点について、下記、リンク先ページに詳しく書いてあります。
アメリカの教育者の立場にある人たちからの、ChatGPTに関するフィードバックを受け付けているみたいなので、今後の改良が期待できるかも。


Open AIでは、「Educator considerations for ChatGPT」というページも準備していて、ChatGPTや、上記、OpenAI AI text classifierについての情報がまとめてあります。
教える側と、学ぶ側の両方の立場から、ChatGPTを使用する際の活用法や注意点などが、幅広い視点で書かれています。ChatGPTの登場によって受けるであろう将来的な仕事や経済等への影響にも触れられています。
教育者にも学生にもあてはまらない人でも、ChatGPTに興味がある人は、一読しておく価値があると思います。


以上、いっぴき羊の目に留まった、ChatGPTに関する英語の記事をまとめていっきにご紹介するはずが、、、文章が長くなり過ぎて、分割することになってしまったぁ~~~の、第二弾でした。

下記、すべての記事をご紹介した後にと、先に書いておいた締めの部分を、分割投稿の一つだけを読む読者の方がいることも考えて、とりあえず、すべての分割投稿の最後に、貼り付けることにしたものです。

結局、ChatGPTは、意味を切り離した単なる言葉を統計的に処理して出力しているだけなんですよね。重要なのは、利用する人間が、どう活用するか。
事実を何も知らない人たちが、最も効果的に相手を攻撃するのに適していると判断された言葉を並べて、コメント欄等で炎上が起こるのと共通点があるのかも知れません。心を持たずに「入力」された言葉が、その言葉を向けられた相手の気持ちなんてお構いなしに「出力」されたものを、適切に処理する方法を、私たちは学ぶ必要があるのかも知れません。

あと、ChatGPTの原動力となるデータセットの偏りを少しでも減らす為に、いっぴき羊は、これからも、広島弁や、日本やニュージーランドやフィジーの訛りがある英語で、より一般的でない文章を書き続けます!


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