絶対音感
何と無くピアノを弾いていた小学生時代。
ガチクラシックピアノの先生の元で教わるも、クラシックの世界にはのめり込めなかった。
前述した通り、唯一のめり込めたのは絵を書く事とファミコン。
そんな仕方なく、何となくやっていた『ピアノ』が、ある日唐突に武器となる。
音楽の授業中、リコーダーで当時やっていたTVアニメ『悪魔くん』のオープニングテーマ曲をいきなり何気無く吹き出した。🪈(エロイムエッサイム)
クラス中の男子が湧き出し、束の間の人気者となる。
こんな簡単な短音メロディーを奏でただけでここまでウケるのかという驚きと共に、承認欲求が満たされた瞬間だった。
味を占めた様に、音楽の授業後の放課はピアノに座り、耳コピしたスーパーマリオや公式楽譜で暗譜したドラクエのサントラを弾くというプチリサイタルもどきを繰り広げた。ゲーム好きな男子達が一瞬にして群がった。
自分では自覚が無かったが、どうやら幼少期から何となくやっていたピアノのお陰で絶対音感が備わっていたらしい。
そこから学芸会や合唱祭でも率先してピアノを弾くようになり、人前で目立つ事を考える様になる。
思春期前兆の時期に、生粋の【目立ちたがりな性格】がここで開花された。
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