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日弁連・憲法動画コンテスト銅賞の制作秘話~動画はこうして生まれた~

まさかVtuberよりも先にテレビデビューすることになるとは、、、

みなさんこんにちは

じゃこにゃーです。今回は1月25日に憲法動画コンテストの表彰式が行われ、動画が公開されたので、憲法動画コンテスト受賞した動画について、どんな思いで制作したかを書き記したいと思います。



ちなみに身バレになりますが、私は社会人の部、銅賞を獲得しました。NHKにもサラッと映ってたみたいです(震え)

つまり、Vtuberより先に魂だけがテレビデビューしました(悲しみ)


ちなみに動画の中身に関する説明は上記動画で行っていますので、そちらも良かったらどうぞ

最初のきっかけ

最初はフォロワーさんから憲法動画コンテストの存在を教えてもらったのがきっかけです。

これで憲法動画コンテストの存在を知ります。

しかし、ツイート内容にある通り、実はいろいろ波紋がある企画です。


憲法ポエムという問題がある企画の存在


この憲法動画コンテスト自体は初の試みなんですが、その前に憲法ポエムという企画がありました。

これが、ツイッター上にいらっしゃる弁護士さんにめちゃくちゃ不評だったんですよね。

何故不評だったかはツイッターで憲法ポエムといれて検索をかけてもらうとその理由がわかると思います。

個人的に一番の問題だと思ったのは

政治色が強すぎることです

できあがった一生懸命作った作品自体を一切非難するつもりはないので誤解してほしくないのですが

テーマが「自由や人権、平和を支え続ける日本国憲法の理念や役割をテーマに、日本国憲法の大切さをうたう詩(ポエム)を創作してください。」

に対して、選ばれたものをみると主に「戦争」に反対する9条がメインであることがわかると思います。

ニュースや報道とかで政権絡みになると、どうしても憲法改正戦争が先立ってしまって憲法=憲法改正や憲法9条みたいな誤解があります。それを、そのまま反映された、悪くいえば政権非難のための企画に見えるのが一番の問題だと思います。

これが政治に関するテーマであれば何ら問題はありません。

ですが、やっぱり憲法がテーマなんですよね。

確かに憲法と政治ってどうしても切り離しにくい問題はあると思います。しかし、日本国憲法の根本を考えると憲法ポエムはあまりにも政治寄りに偏りすぎていると思います。

むしろ、いろんな思想や考えの弁護士さんが集まる弁護士会だからこそ、憲法19条の思想良心の自由とかそういうのをもっと広めるべきじゃないでしょか

まとめると

憲法はそういうもんじゃないよね

っていう想いが憲法ポエム企画に対してありました。

憲法ポエムに対するアンチテーゼ

そこで舞い込んできた話が憲法動画コンテストです。前回の憲法ポエムの結果を考えたら、

今回もまた同じように政治色が強い作品が選ばれてしまい、憲法に対する不正確なイメージが定着してしまうのではないか

って考えました。

これはまずい、何とかしなければ、、、

幸いにも今回は動画コンテスト、これなら自分も存分に参加できます。ここで上位に食い込めば動画も見てもらえるかもしれない、、、と。

動画作成開始!その方向性は?

さて、そういうわけで憲法動画コンテストに参加することを決めました。早速、動画を作っていくわけですが、

改めて私の動画の目的を考えたら

『憲法=戦争みたいな偏見を破壊し、政権非難等、政治とできる限り切り離して憲法は人が当たり前にしか思わない色んな自由を保障していることを伝える』となりました。

とすると、目的との関係で90秒っていう制約が壁として立ちはだりました。

こういったショートムービーの場合、おおまかな動画の作り方としては

①どれか一つに焦点を当て動画を作成する(例えば基本的人権がテーマであれば表現の自由「だけ」にスポットを当てる等)

②おおよその全体像を浅く広く紹介する動画を作成する

っていう二つの方法があると思います。短い動画を作るのであれば、伝えられることは限られるので絞る方法である①が作りやすいです。しかし、先述した通り、憲法って9条だけじゃなくて色んな自由を保障しているよと伝えるのが目的です。

そうすると①の方法では一つの人権しか取り上げられず、目的を達成することができないので必然的に②の方法を選びました。

それでも全ての種類の人権を90秒内で伝えるには限界があると思ったので多少削ることになりましたが

動画内容の悩みと解決策

動画の方向性は決まったわけですが、どう伝えるかが難しい。②の方法をとったので一つの自由につき何十秒もかけてられません。

思想良心の自由は~内心にとどまる限り絶対的に~みたいな大学とか基本書で習う事柄を全て載せるわけにはいかないわけです。

さらに、普段当たり前だと思っている自由が制約されたときに働くのが憲法という部分もできれば伝えたいという考えもありました。

動画作りで一番難しいのは伝えたいことが多すぎてそれをどう凝縮してわかりやすく伝えるかです

実が動画作成自体はそんなにかかっておらず、プロットなどそういう構想の点で何か月も悩みました。

で、どうやって解決したのかというと

ひたすら他の人の動画を視聴しました。

基本的に他の人の動画を見て自分がいいなって思った動画って他の人が見てもいい動画になると思うんですよね

そういうことで、色んな動画を見て思いついたのがもしも基本的人権の尊重がされなかったらという逆に考えてみたIfの物語だったわけです。

さらに詳しい動画の作り方については別記事にあるので良かったら見てください

最後に:動画で伝えたかったこと等

色々あって、無事動画も完成し、銅賞も受賞することができて周りの方にも評価されて凄く嬉しい気持ちです。

ただ、繰り返しになりますが憲法ってニュースや報道で取り上げられている部分だけじゃなくて他にも自由とか人権が保障されているので、それをとにかく動画で伝えたかったのです。

なかなか短い動画なので限界はあるんですけど、動画を見た人が少しでもちゃんとした憲法に興味をもってもらえたらなあと思います。

わがままをいえば、人権や自由っていいますがその人権や自由の中身ってなんだろうと疑問に思って調べてほしいなあ

ああ、これは人権っていっても憲法21条の表現の自由が問題で、これに対する規制って自由の中身と釣りあって正当化されるものなのか?とか

そういう見方ができれば日々とりまく事柄とかもガラッと印象が変わったりするのかなと

なので是非、憲法は興味深いという意味での面白い分野なので憲法を学んでみるのはオススメです!


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