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母の涙(7/15追記)

2020/7/15追記:ご本人とのやり取りについて追記。

今回は短いです。

【1】とんだヤンチャ・ボーイがいました。

優しい人とか面白い人とかじゃない。ぼくは、「すごい人」だと思われたいのだ。「頭いいんですね」と言われたいのだ。

御年26歳とのことで、ヤンチャ・ボーイとしてはベテランの域に突入しつつあるのかなと思うのですが、路上で全裸で寝っ転がって「誰かこのおちんちんを気持ち良くしてくれー」と叫ぶ自由は誰にでもあると思うので、特に責められる行為ではないと思います。

本文に関しては、自己評価と他者評価が乖離しているということを認識しつつも、あくまでも自分はここでおちんちんを気持ち良くしてくれる人が表れるのを待ち続けるつもりである、という所信表明であり、その仰臥不動を貫こうとする姿勢から往年の宮森はやと(現:サンガーノ)氏を連想してしまう方もおられたようです。

個人的に宮森さんは、このヤンチャ・ボーイのように「自分は優れているのに評価されないのはおかしい」という憎悪のようなものを抱えたタイプではなく、もっと無邪気で純粋に「褒めてもらえると嬉しいからもっと褒めてほしい」というタイプだと思っていて、それに対しては「そりゃそうだよな」と思いますし、全盛期はそれこそ太陽のように無差別に「褒めてビーム」を照射しておられましたが、最近はそんな感じも鳴りを潜めており、ご自身の活動を楽しまれているんだなあと感じることが多いです。

【2】件のヤンチャ・ボーイについては最近知ったのですが、里(さと)の人々の間では昨年10月くらいの段階で話題に登っていた人物らしく、「手っ取り早く有名になりたいからフォロワーの多い人に絡みまくる」というソリューションによって注目を集め、最近も同様のアクションから公開説教を喰らうという流れで再び日の目を見ることになったみたいです。

また、ご本人としても「とにかくフォロワー数を増やしたいから、どんな形であれ注目されるのは願ったり叶ったり」という風に捉えておられるため、「本人納得してるんだしいいんじゃない?」という気持ちは無きにしもあらずなんですが、多分このままだと死ぬので警鐘だけ鳴らしておこうと思います。

【3】この青年と同様に「自分のことを宣伝してください!」と売り込んでくる人の存在は認識していて、私のようなアカウントに対してすらもそういったDMが飛んでくることがあります。

20歳くらいのYouTuberの方からDMにて同様の依頼があったとき、「それは悪手だから止めたほうが良い」という旨の返信をさせていただいたんですが、その時の返信の主旨としては「恐らく相当数の方にDMを送っていると思うが、殆どはいきなり自分の都合を押し付けてくるあなたのことを無言で嫌いになるだけで、もし誰かが言及してくれたとしても『なんかヤバいやつからDMきた』とかになる可能性が高いし、そこから1000人中1人がチャンネル登録してくれたとしても999人を敵に回す危険性があるから止めたほうが良い」みたいな感じでした。

ネットのおかげでその辺のビジネスが計算上は成り立つようになったというのは前回のこの辺に書きましたが、最初は「これだけアンチが湧くってことは注目されてるってことだ」と強がって見せてはいても、最終的に否定的な意見の物量に押し潰されてフェードアウトしていくヤンチャ・ボーイズは何度も目にしてきましたし、今回の彼もそうなる可能性が極めて高いと思います。

【4】このように何の例えでもなく「世界中を敵に回しても」みたいなスタイルって、超高確率で死を招くスタイルだと思っていて、「もうええんじゃ、せめて派手に死なせてくれや」といった自殺願望がある人ならまだしも、将来への希望を持った善良な若者が手を出すには些か危険すぎると思います。

「一度失った信頼を取り戻すのは大変」みたいな話がありますが、有名人へのアグレッシブ絡みや大量DMポスティングといった手法を用いると、殆どの場合0だった信頼が普通にマイナスになるだけですし、そのマイナスはやられた方にとってはスルーした上で「嫌だな」という気持ちだけが残っていて、言動に発露されないことの方が多いため、ほとんど認識されません。

そして、この「認識できないマイナスの信頼」には蓄積していく性質があって、それらが本人の気付かないうちに大量に蓄積されていった結果、一気に噴出するのが取り返しのつかない「大炎上」につながると思っています。

【5】特に彼の場合は「俺を有名にしてくれDM」以外にも「俺を扶養してくれDM」をばら撒いていたという前科がありますが、これも芳しい反応は無くただただ「150人のマイナスを蓄積した」だけで、特にネタになっているわけでもないのであれば、ポジティブな要素はほぼ見当たりません。

このスタンスのままで注目を得ようと活動を続けていたら、どこかでそのマイナスの信頼が噴出して、今みたいに「面白がってもらえている」とかそんなレベルじゃないガチの誹謗中傷に晒されることになると思いますし、現在のご対応を見てる限りそうなった時に上手く受け流せるようなタイプだとは到底思えないので、やっぱり止めたほうが良いと思います。

【6】また、これも前に書きましたが、私を含めそういう彼を面白がっている人達は間違いなく「デビル」だと思いますし、そんなデビルに囲まれている現状は相当危機的であり、それなら何らかのオンラインサロンとかに入って「うんうんキミの論理的思考力はすごいね」と仲間たちに認めてもらってニコニコしている方が精神衛生上幾分かマシだと思います。

ご本人的には「今バカにしてるやつも成功したら何も言えなくなるだろう」と怪気炎を上げておられますが、デビルは絶対にあなたの助けにはなってくれないので、このままの状態だと彼の望む成功は絶対に手に入らないでしょうし、どこかで精神を病んでしまうと思います。

レンタル話し相手研究の大家であるめんたねさんのこのツイートが全てを物語っていて、現在彼の周りにいる人は「死んでも別にそれでいい」と思ってる人が大半なんだと思いますし、それらは紛れも無いデビルしぐさです。

しかし、今の彼に必要なのは自分に対して「死んでも別にそれでいい」と思ってるデビルに囲まれて、その真ん中で下唇を噛みながら強がることではなく、自分のことを「優しい」「面白い」と言ってくれる家族や友人たちとしっかりと向き合うこと、そしてその過程で実像と自己像を重ね合わせていくことだと思います。

【7】勿論、私は鉄骨渡り主催者側の人間ですので、当然のように「死んでも別に構わない」と思っていますが、少なくとも彼を笑ったり叱ったり、涙を流してくれた人々は彼の死を悲しむと思います。

「まだ歯車が噛み合っていないだけだ。ぼくは必ず大物になる」
何度もそう言ったけど、周りは誰も取り合わなかった。
友達には「バカじゃないの?」と笑われ、
先生には「いい加減現実を見ろ」と怒られ、
親には「あなたは凡人なのよ」と泣かれた。

そう考えると、せめてネット上では一刀両断にしてあげるのが優しさかなと思いますし、以下、彼が絶対的な拠り所としている「論理的思考力」がそれほど優れていないということについて詳述いたします。

詳述

まず「論理的思考力」という言葉の定義については、彼の提示したものを前提として進めていきます。

ぼくの思う論理的思考力とは、
「筋道に則りながら延々と深く考え最善の答えを導いたり、複雑な事柄を分解し分かりやすく説明したりする能力」
のことだ。

この中には①筋道に乗っ取りながら延々と深く考え最善の答えを導く能力②複雑な事柄を分解し、分かりやすく説明する能力という2つの要素が含まれていますが、本文を読む限りではそれらを持ち合わせていないことの証左が示されています。

もし①の能力を持っているなら、2019年6月15日の段階で宣言されている

ぼくはおそらく今日(予定よりだいぶ遅くなってしまったが)、上記のブログで宣言した「フォロワー1000人」を達成し、大勢の人から注目される人になるだろうからだ。
そして1ヶ月も経つ頃には、ぼくの論理的思考力を多くの人が認めてくれるようになるだろうからだ。

これから1年以上経った現在においては、彼の論理的思考力を多くの人が認めているはずですが、それが達成していないということは「最善の答えを導く」ということが出来ていないからでしょう。

②については、「わかりやすい」と判断してくれる相手が存在して初めて成立する能力であって、少なくとも

核心を突いたことを話しているつもりなのに、誰もその言葉に価値を見出してくれないのだ。めんどくさいことを言ってるなと煙たがられたり、バカなことを言っていると否定されたりしてばかりだった。言いたいことが山ほどあるのに、自分の言葉が誰にも届かない。

なんていう悲惨な状況に陥る人物においては「分かりやすく説明できていない」としか判断できません。

また、「ズレているから」という点においては「そのズレを説明できていないから理解されていない」だけだし、「ナメられてるから」というのはそれらを乗り越えられる程の「並外れた能力」を持っていないだけです。

せめて、定義の段階で自分に都合の良い「論理的思考力」を定義した上で自説を展開されているのであれば、まだ見込みはあったかもしれませんが、残念ながらご自身で定義された能力を即座にご自身の言葉で打ち消してしまっているというのは論理構成として「お話にならない」レベルです。

もし「そういうネタです」というのであれば、それはそれで破綻具合が微妙過ぎてわかりにくいと思いますし、あと2段階くらい破綻させると「あっ、こういう芸なんだ」と理解してもらえるようになるかもしれません。

「頭が良い人だと思われたい」とのことですが、「頭の良さ」とは「どこまで深く潜れるか」みたいなものだと思っていて、それらは大きく3つの能力から構成されると考えています。

1つ目はどれだけ息を止めていられるか=対象物に集中していられる時間の長さです。採用などの場面においてよく言われる「地頭の良さ」がこれにあたると思っていて、物事を深く考えるために「なぜ?」を繰り返すことに耐えうる持久力は極めて重要だと思いますし、一つのテーマに対して長い年月にわたって向き合うことができる好奇心の強さみたいなのもここに含まれると思います。

2つ目は潜水技術です。この技術には2つの意味が含まれていて、その身一つで潜るための純粋な潜水力と様々なツールを使いこなして深くまで潜ることができる技術力です。そして、前者は「要領の良さ」、後者は「知識・経験」と言い換えることができると思っていて、要領が良いというかコツを掴むのが早い人は「深く潜る為には高いところから抵抗の少ない姿勢で飛び込んだら良い」みたいな感じで一定の深度まで到達する一方、しっかりとウェイトをぶら下げて着実に潜るのが後者です。

3つ目は深海の暗闇や高い水圧に耐えうる耐久力で、これは孤独耐性みたいなもので、それを共感してくれたり理解してくれる人がいなくても不安にならないメンタルの強さです。

これに準えると、レンタル話し相手さんはあんまり一つのことが長続きしていなかったり、上述の通り論理が序盤で破綻してしまっていたりすることから「持久力は低そう」だなと思いますし、そもそも要領の良い人は誰からも認められないみたいな悩みは持たないことに加えて、上述の論理破綻を見て分かる通り基礎ができていないことから「潜水技術は低い」と思います。

そして、暗闇に耐えられる人は

優しい人とか面白い人とかじゃない。ぼくは、「すごい人」だと思われたいのだ。「頭いいんですね」と言われたいのだ。

こんなこと思いません。

お母様が泣いてでも伝えたかった「あなたは凡人なのよ」というのは多分真実であって、彼を一番長い間見守ってきたお母様だからこそ出てくるキラーフレーズだと思うんですが、それが響かないようではもう完全にゾンビ化している可能性も大いに存在していますし、めんたねさんの仰る通りワンチャンにかけて聖なる山にチャレンジして聖者を目指しながら、駄目なら駄目で死んでいくのが一番いいのかもしれません。

とはいえ、彼が死んだらお母様は心から悲しまれると思いますし、「オカン泣かしたらアカンで」という気持ちにはなってしまいますね。

「成功して自分をバカにしてきたやつを見返してやりたい」というモチベーションを否定するつもりはありませんが、自分自身の課題を外に転嫁したり、偉人に自分を投影して悦に入ったりしているうちは、多分何も変わりませんし、もし本当に成功したいなら完全に時間の無駄だと思うので止めたほうが良いと思います。

2020/7/15追記

本記事公開から3日後、ご本人から反応をいただきました。

個人的に「どちらが正しかったのかは時間が教えてくれます!」という記述に違和感を覚えたので色々と確認したところ、彼の中では「インフルエンサーになれれば自分の頭の良さ=論理的思考力の高さは証明できる」という認識があるということが明確になりました。

この点については、ご本人からのご説明の通り「自分は変人でナメられているから、まずそこを解消して(インフルエンサーとして世間に認められて)からでないと能力を認めてもらうことはできない」という理屈があるみたいで、「言いてえことはわかるよ」とは思います。

また、マッドサイエンティストのめんたねさんが大変熱心にレンタル話し相手研究に取り組んでくださったおかげで、その考え方に至る過程についても大筋では解明されており、なんだかんだで「経験からなのか認知に呪縛めいたものはあるし、ナチュラルに失礼な部分もあるけど、根本は超素直でいいやつ」という評価が定着しつつあるように思います。

こうやって、おもしろ炎上案件だった人物の正体が明かされるにつれて「なんだ、いいやつじゃん」となるのはひとえに人徳の為せる業だと思っていて、宮森 "サンガーノ" はやと氏もそうなんですが、それこそがその人にとって最大の強みだと思います。レンタル話し相手さんについても「超素直でいいやつ」という評価こそが唯一無二の人格を表していると思いますし、それは他の人では持ち得ない強みです。社会に出ると痛感しますが「人徳」って超レアスキルだと思います。

しかし、不思議とそういう好人物に限ってそこじゃないところ、何なら全然適性の無いところで勝負しようとする傾向があって、結果的にゴブリンやデビルに目をつけられて火だるまにされるパターンが多いです。

そして、今回の件もそうですが、そういう「自分を客観視しない人」が燃えている背景には、「身の程をわきまえろ」という同調圧力のようなものや「危険だからやめとけって」という老婆心のようなもの、また無条件に応援することで自分も救いを得ようとするワナビー精神、諦念の上で「好きにやればいいじゃん」という世紀末思想など様々な怨念が渦巻いています。

この怨念の渦は基本的に制御不能で、往々にしてただただ人の精神を破壊していくサイコクラッシャーなのですが、そこには膨大なエネルギーが秘められているため、それらと共存する※ことさえできれば、凄まじい力を手に入れることができると思います。※単純にフォロワーを増やすとか影響力を持つとかではなく。

不運にもデビルに魅入られてしまった「超素直でいいやつ」は、生来の人徳で怨念達を手懐け、その力を手に入れた存在=デビルマンになることで、更なる高みを目指すことができるのかもしれないなと今回の一連の流れを見てて思いましたが、デビルはやっぱりデビルなので飽きたらどこかに行ってしまうでしょうし、そのときこそ正念場になると思います。

がんばってください。

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