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もーやん本ログ

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読書感想文
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#読書

緩やかに目をとじる

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文。『ボクはやっと認知症のことがわかった』について。 「痴呆」→「認知症」と呼び名を変えた経緯など、日本の福祉の歴史を変える転換点の話も興味深かったですが。。。特筆すべきは、著者自身が認知症になった後に書いているということ。 朝は気力ともに充実し、スッキリしているけど、午後から段々と朧気になる様子。 不安から、怒りっぽくなるときのこと。 読みながら、祖母を思い出しました。 ばあちゃんは、小学生の頃に同居していて

しょっぱい和食

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 前回に続きまして、秋の読書感想文です。今までの常識に一石を投じる衝撃の内容ですが、面白い。・・・参ります! ○ノンカフェインの罠カフェインは生理活性のあるアルカロイド。アルカロイドというと、麻薬や麻酔というイメージ。でも、数千種類あるらしく、そもそもどこにでもあるもの。 カフェイン自体も大量摂取のイメージは良くないけど、アルカロイドという呼び方になった途端、『取り扱い注意』感が増しますな。。。( ゚Д゚) ただ、古くからあるだけあっ

無添加のキケン。食のアンゼン。

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は、秋の読書感想文として『食品添加物はなぜ嫌われるのか: 食品情報を「正しく」読み解くリテラシー』をご紹介。 長くなったので、2部作にします! まず、こちらの記事を読む際のお約束。 私の話を鵜呑みにせずに、疑い、調べてください。 それこそ、この本の核心部分『食品安全はみんなの仕事』に繋がると思うのです。 ○本の概要2020年6月発刊。株式会社化学同人出版。畝山智香子氏著。 無添加、オーガニック至上主義に待ったをかける畝山博

江戸の女子図鑑

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文として『絵でみる江戸の女子図鑑 (時代小説のお供に)』(善養寺ススム 文・絵)をご紹介! 一言で表すなら「えー!あれってそうだったの?!」 笑 ○どんな本?私、『鬼平犯科帳』とか『みをつくし料理帖』とか『大富豪同心』とか、時代小説も大好き。心躍る主人公の活躍や、人情味あふれるシーン、グッとくる一幕、もろもろ含めてとってもおすすめ。 ただ、普段読まない人にとっては、慣れない言葉や名詞がとっつき辛いのかしら?と思いま

フチの伝えるこころ

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本日は秋の読書感想文。 アイヌ文化を広く伝えた故・計良智子さんの新聞連載をまとめた『フチの伝えるこころ』をご紹介。 ○どんな本?計良智子さんが「織田ステノ」さんというフチ(おばあちゃん)の元に住み、体験した生活・手仕事をまとめた手記。 右から開くと日本語版で、左から開くと英語版という面白い本。 かなり前の新聞連載を1冊の本にまとめてあります。数多くの人々の情熱が、英語版もあわせて出版するに至ったのだろうな、と窺い知ることができます

瀟洒な本はいつもパイ

みなさんご機嫌よう。もーやんです。 本屋さんで。ふと「お洒落だな。。。」と手に取るとパイ。図書館で、おすすめコーナーのきらびやかな一角に鎮座するパイ。 今回も。「ほぉ~。美術の資料集みたい。ここまでこだわって。粋だなぁ」と手に取ると。 パイ( *´艸`) パイインターナショナルを意識したのは昨年。界隈では有名らしく、画家の友人が私の本を見て「パイって良いよねぇ~」と呟いたのがきっかけなの。 フランス装飾と文様なぜ欧米では囚人服は縞模様なのでしょう? “グロテスク”

多様性のためにできる配慮

皆さまご機嫌よう。もーやんです。 読書感想文の続きです。前回の記事はこちら→(わたしのイスラーム観) 本を読んで以来、知られざるアラブの素顔に興味を持ったわたくし。ハムダなおこ氏のメルマガを購読はじめました♪ すると、2022年3月まで開催されていたドバイ万博にて、日本館のおもてなしの残念さが明らかになってちょっとショック。。。(゚∀゚) ドバイ万博、日本だと全然報道されてないですもんね。観光客も少ないのに前回のミラノ万博より来場者数が多く、前代未聞の大盛況だったらしいで

大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう

みなさまご機嫌よう。もーやんです。 本日は読書感想文。斬新な設定で読む人を「あっ(*゚Д゚*)」と言わせるおすすめ本。『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』(著:山本巧次)です。 まず面白いのが、一作目から最新刊へかけて、官能小説みたいな表現が無くなってきたこと。笑 詳しくは後で説明します( *´艸`) ○あらすじ東京で働くOLゆうか。祖母から引き継いだ家は、江戸時代へのタイムトンネルだった! 愛しの八丁堀の同心、伝三郎さまのために秘密の岡っ引きとして活躍するおゆう。友

バターの本

みなさまご機嫌よう。もーやんです。 本日は読書感想文。なんとマニアックな『バターの本』(グラフィック社編集部)です。 中表紙は銀紙で『バターの本』と刻印されているのです。バターの包み紙みたい!遊び心ね( *´艸`) 『バターは嗜好品。だからこそ美味しいバターを』という著者が、日本全国の美味しいバターをまとめた本書。 大手のナショナルバターからご当地のクラフトバターまで網羅されていて、すべてに味のコメントがあります。 ○バターのカタログとして全商品に、『作り手のおすす

ぬばたまおろち しらたまおろち

みなさまご機嫌よう。もーやんです。 本日は読書感想文。最近偶然見つけて、あまりの面白さに明け方まで読みきった本をご紹介します。 『ぬばたまおろち しらたまおろち』(白鷺あおい著)まず、何と言っても字が細かい!!!笑 そして分厚い(*ノ´□`)ノ これだけで、著者と編集者の熱がこもった面白い本だと感じます。 ファンタジーの新人賞で優秀作品となり、本作でデビュー。 読んでみて、八咫烏シリーズが大好きな私は垂涎ものでした(*´∀`*) ◯あらすじ岡山県北にある時代から

わたしのイスラーム観

みなさまご機嫌よう。もーやんです。 ある日、ニュースを見ながら呟きました。「イスラームは世界一女性を大切にするよね。守ってるって感じ」。「え、そう?」と旦那様は怪訝な様子。 きっと、イメージが悪いのです。女性は全身を布で覆い、男性ばかり外に出る社会。男尊女卑の権化のようで、一見近寄りがたいアラブ。 でも近い将来、キリスト教よりイスラム教を信仰する人が世界で一番多くなる、と言われています。4人に1人くらいだそう。 と、いうことは『人の悪口を言わない・聞かない』人が増える