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戯言

Jagooです。
「ジャグー」と読みます。

気合と根性で乗り切った職人時代。
筋肉ムキムキで図面も読めるようになり、現場を任されるようになったと思ったら、社長は仕事しないで飲みに行っちゃうし。

得体の知れない研修と足パンパンの洗礼を受けたアパレル時代。
炎天下と豪雨から脱却し、エアコンの快適空間で働けると思ったら、忙しいとお昼ごはんが16時。

何事にもキラキラの天国と漆黒の地獄があることを体感しました。

そんなこんなで2000年、希望を抱き「働き方改革!!」を実行。
最先端のインターネットで衣類販売をスタートしました。
「コンピューターが誤作動する!?」と、世界がアタフタしていたあの頃です。

当時はまだパソコンもインターネットも普及しておらず、洋服はお店に行って買うのが一般的でした。
通販はカタログの時代で、注文はハガキか電話の時代です。

あれからもう23年…。
早いです。
あっという間に、オンラインショッピングが珍しくなくなりました。
物流の進化もスゴイです。

さらに時代は
「コスパ」を重視するようになり、ファストファッションが大盛り上がり。
プチプラアイテムで全身コーディネートが流行りましたね。

「タイパ」を重視するようになり、商品説明を読んでもらえないこともチラホラ。
サクッと買いたくなるけど、支払方法や発送方法など、重要な事だって書いてあります。

※ コスパ→コストパフォーマンス:金額以上の価値ある? ない?
※ タイパ→タイムパフォーマンス:時間使う価値ある? ない?

時代や価値観の変化は凄まじいスピードで、まるで文明開化。
パソコン起動の早さやインターネットの速さなど、拍手喝采も大いにあります。
ただ、伝えたいことがうまく伝えられていないと感じることも増えてきました。

ファストファッションは脅威です。
「今」のデザインが、すごく安く買えますから。
でも、縫製は?糸処理は?生地の地直しはしてないのかな?
洗濯したら
「生地の質感が変わった」「縫い目が曲がった」
こんな経験ありませんか?

こっちのシャツは1,500円で買えるのに、こっちは2万円!!

多くの場合、金額にはちゃんと理由があるんです。

例えば
ボタンホール、コレ玉縁ですよ。
このボタン、手縫いです。
針目、18針ですってよ。
わざわざライニングにスレーキ付けたか。
あの貴重な天然染料で職人さんが一着ずつ染めたの?

などなど・・・。
高い技術やスゴイこだわりなど、たくさんあります。

よくわからない言葉、たくさんあります。
「ヘビーウェイト」「6.4oz」「カルゼ」「ハイロフト」「シンチバック」・・・。
いきなり言われて、イメージできます?
私、脳みそオフ状態では、ワカリマセン。

画像で見ればわかるものもありますが、画像でも伝わらないものもあります。
実物を見ることができない、触ることができないオンラインの弱点です。

目指すは、昭和の百貨店マン。

「コレ、スゴイです」や「あ、コレ弱点です」
「こんな使い方もあります!」「こんな合わせ方もあります」
「こんな生地です」「ずっと使っていると、こうなります」などなど。

たくさんの伝えたいことを「伝えたい」。
せっかくなら、買う前に知って欲しい。

こんな想いで「戯言」始めます。


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