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「じゃがいも」のお寺話34 飛鳥、白鳳、天平(1/2)

飛鳥時代、奈良時代という時代の名称は小学校、中学校の頃の歴史で勉強した気がします。その他に飛鳥、白鳳、天平という時代というのか、特定の期間を示しそうな単語も聞いた気がします。
時間的な表記なら飛鳥時代、白鳳時代、天平時代と言えそうですが、今ひとつ耳馴染みが薄い気がします。世代があるかもしれないですが、飛鳥文化、白鳳文化、天平文化の方が耳馴染みはしっくり来ます。

710年に平城京に遷都され政治の体制が確立したので、710年から奈良時代が始まるという記述にブレはないと思います。
平城京遷都から長岡京遷都(784年)の74年間を奈良時代と呼ぶのか、平安京遷都(794年)までの84年間を呼ぶのかは分かれるようですが議論される内容ではなく取り決めだけの話だと思います。10年間を長岡時代と決めることが歴史を語る上で有意義でなければどちらでも、という話かなと思います。

奈良時代までの飛鳥と言われる時代は古墳時代と奈良時代の間の移行期であり、グラデーションなのでしょう。
ただし、純粋な古墳時代とは異なり天皇を中心とする国家作りは明らかに進んでいたので飛鳥時代とは言いたい、聖徳太子が活躍した時代は古墳時代とはなんらか区別はしたい気持ちは湧きます。
飛鳥時代は推古天皇が即位した593年から710年の平城京遷都までとする意見が多数ですが、だったら592年は古墳時代ですか?という話はどうしても残りますね。西暦538年もしくは西暦552には仏教は日本に伝来しています。587年には蘇我氏と物部氏の戦も起きています。
縄文時代と弥生時代の厳密な区別の年を決めるのは無理なのに近づいているのかな。

文化とは何かを説明するのは難しいですが、自然のままの生活から、何らかの創意工夫や信仰や生産などの活動を人が始める中で、建物ができる、稲作が始まる、儀式やお祭りが始まる、道具が作られる、絵画や彫刻や歌が作られる、社会組織が作られる。具体的な事象に現れてきたらそれらは文化として説明される対象に成り得るのかぁと思います。

飛鳥文化と名称がつくと言うことはこの時代に過去にはなかった新しい文化と呼べる事象が興った。白鳳文化も天平文化も同様だと理解すればスッキリしそうです。
政治体制で区分けしたい「時代」とは言いにくいが、日本に新しい文化が花開いた時代なのは間違えないようです。

文化の区分はそのまま仏像の特長として説明されることが多いです。
天平仏という表現はあまり聞きませんが言ったりしますかね。飛鳥仏は聞きます。特に白鳳仏という表記を非常によく聞きます。白鳳文化の時代に飛鳥文化とは異なる特長の仏像が作られています。

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