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AI技術とどんな付き合い方をすればいいの? 子どもに伝えたいことシリーズ8

 先日、ChatGPTを使ったExcelVBAの活用についてnoteを書きました。活用を考えている中で、自分の子どもが社会人となる20数年後に、AI技術とどんな付き合い方をすればいいのか、という疑問が浮かんだので、今回はこのテーマで書いてみました。

目次
・AI技術を知って楽しむ好奇心
・AI技術が苦手なコミュニケーションを意識する
・AI技術と「競争する」より「協奏する」

○AI技術を知って楽しむ好奇心
 まず、AI技術に対して「これは何だろう。何が出きるのだろう。これで何をしよう。」と思える好奇心が必要だと思います。
 自分の子どもが社会人になる頃は、もっともっとAI技術がありふれた世の中になっていると思います。そのため、今のような物珍しさは無くなっていると思います。そうなると、AI技術の深い使い方をしよう、という気持ちを持ちにくいかもしれません。今のところ、AI技術は人からの指示があってはじめて動くものです。AI技術の限界や特徴を把握して、その指示の仕方を工夫するような深い使い方が出来る人は、同じAI技術でも出来ることに大きな差が出るでしょう。この深い使い方を出来る人は、AI技術に対する好奇心を持っている人だと思います。好奇心がなければ、そもそも「考えながら」AI技術を使うことが無く、そのために限界や特徴を掴めず、結果として使い方の工夫も出来ないからです。
 以上の通り、AI技術の力を最大限に引き出すために、AI技術を知って楽しむ好奇心が必要だと思います。

○AI技術が苦手なコミュニケーションを意識する
 次に、AI技術との付き合い方として、コミュニケーションを意識することが大切だと思います。
 AI技術は、私たち人間からの指示があってはじめて動きます。人間と違って、自分から相手の考えを察して動くようなことはできず、逐一明確に指示をする必要があります。こうした、私たち人間同士のやり取りにおける会話や記入した文字以外の、たくさんの言語化が出来ない情報のやり取り、すなわちコミュニケーションについては、AI技術は対応することができません。
 このコミュニケーションを意識することが、今後の社会ではより必要になると思います。AI技術で様々なことが便利になると思いますが、なんでもできるようになるわけではありません。AI技術が苦手なことは、これからも人間が行う必要があります。苦手の一つであるコミュニケーションを意識することで、今後の社会を自分自身がより便利に、かつ他の人に貢献することができるようになると思います。

○AI技術と「競争する」より「協奏する」
 現代社会においては、他の人よりも優れた成果を上げることで評価され、生活に必要なお金を得たり、自尊心を高めたり、自分が社会に存在する意義を感じるような仕組みとなっています。競争を通して勝利することで、ご飯を食べるような生物的な、他の人々から尊敬されるような社会的な、それぞれ生きる糧を得ています。そう考えると、AI技術は新しい競争相手という面があります。
 プログラミングや要約、文章の校正といった人間が行っている仕事において、人間と異なり感情的にならずいつでも疲れ知らずで、かつどんどん性能が高くなっていくAI技術は、正直勝つことのできない競争相手です。それならば、私はAI技術と「競争する」より「協奏する」ことを意識するよう子どもに伝えたいです。AI技術の得意なことは任せて、自分が興味を持っていたり楽しく取り組める仕事に集中する、AI技術と組み合わせるといった協奏をすることで、自分の人生の満足度を上げつつ、現代社会の競争でも勝つことができると思います。

 皆さんはどう思いますか。

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