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社内人材で生み出す新規事業

先日、ライオン株式会社のビジネスインキュベーション部長藤村さんに、講演をして頂きました。「NOIL」(ノイル)というプロジェクトから、実際に事業化に至る案件をどのようにして作り上げてきたのか?一般的なオープンイノベーションとは少し異なり、自社社員による新規事業創出(外部知見を活用しないという意味ではありません)にフォーカスしたメソッドを藤村さん自身も試行錯誤を重ねて生み出しておられます。

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ごく一部だけ、その内容をご紹介します。たとえば、当初社員の出してきた荒削りのアイデアを「事業」として取り組める段階にまで、どのように引き上げるのか?回答は単純です。量と質の両方が必要で、いかにたくさんのアイデアを総力戦で出せるか?全てがうまくいくわけではなく多産多死を覚悟しないといけない。一部門では無く、全社で取り組む仕組み、会社を変えていく、藤村さんの考えでは、ビジネスを作る前に①ヒト作り②場作り③テーマ作り、です。

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各担当者の本業と新規事業との比重の置き方はどうすべきなのか?事業アイデアが認められたヒトは異動・専任化させます。経営陣のプロジェクトへの賛同は当然としても、新事業アイデアを出した担当社員の現場上長をどのように説得していくのか?などなど様々な方策についてお話を伺いました。

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プロジェクト推進メンバー当事者へのルールとして、ホウレンソウ禁止など、ユニークですが大変参考になるお考えを披露して頂いています。そして何より、藤村さん自身の新しいことにチャレンジしていく人材に対する強い思いが全社を巻き込んでいくんだと気づかされました。

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アイデアの多産多死は当然の事ですが、ヒトはつぶさないように最大の配慮をし、新規事業に取り組むヒトへのリスペクトを忘れない。この原則が徹底されています。

具多的な進め方もいくつも示していただき大変参考になりましたが、限られた紙面ですべてを書けないのが残念です。藤村さん、有難うございました。

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