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何歳になっても自分の足で歩く

「老後の不安」を煽るメディアと、専門家が言わないこと

 いろんな情報(本、雑誌、ブログ、マスメディアなど)が、「老後の不安」を煽り、老後のためには一定のお金が必要だと思わせようとしている。

 これも、貨幣経済維持のためのマインドコントロールであり、洗脳である。

 なぜか、「高齢になっても、自立できるよう、若い時から体を鍛え続け、学び続けよう」と言う専門家はいない。

 なぜか、高齢+病院通い+医者の言うことを聞く+服薬がセットになっているかのような前提がある。

 それが「老後にお金があるといい」という話とつながる。

 だが、本当にそうなのか。病院・医者・薬なしの生活は望めないのか。

医者と病院と薬への不信感

 医者や病院・薬が信用できないというのを、多くの人は、567騒動で学んだことだろう。

 また、以前の記事で書いたように、私のように、病院・医者に不信感を覚える体験をした人も、それは同様だろう。

 そういう人々からすれば、「高齢者になれば、健康上の問題を多く抱えることになって、医者にかかる機会も増える。その分、金も必要だ」という発想に、怒りや疑問を覚えるのではないだろうか。

 特定の箱に入れてくるような圧迫感を、私は覚えたものだ。

 最初から、「老後+病院」という前提の話は、正しいのだろうか。

 これは、典型的なPRSである。

 PRSについては、こちらで書いている。

80歳になるまで、現役のストロングマンだった人の話

 さて、病院・医者・薬なしの生活は、実現できないのだろうか。

 ポール・ウェイド『プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』で知ったのだが、著者のメンターの一人ジョー・ハーティゲンは、80歳になるまで、ストロングマンとして振る舞っていたという。

 ちょっと長いが引用しよう。

知り合った時、ジョーは71歳だった。そのうち40年間を監獄で過ごしていた。その年齢だったし、数多くのひどい古傷が残っていたが、ジョーは、監獄でのトレーニングを、毎朝、欠かさなかった。そして、悪魔のように強かった。体にウエイトをつけ、2本の人差し指をフックのようにバーに引っ掛けるだけのプルアップができた。また、片方の親指だけでやるプッシュアップを隠し芸にしていた。軽々とそれらをこなしたジョーは、ほとんどの「専門家」が知っている以上に、トレーニングがなんたるかを知っていた。彼の体は、20世紀の前半にキャリステニクスでつくったものだった。

ポール・ウェイド『プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』CCCメディアハウス、2017、p,24

 快適なウエイトマシンができるはるか前のことだ。

 しかも、監獄という過酷な環境で、毎朝、40年以上にわたってトレーニングを続けてきたという。

 こういうことを、世の健康・高齢者問題の「専門家」が言うことはない。

 それは、単に彼らが無知なだけでもあるが、知っていたとしても、言うことはないだろう。

 なぜなら、彼らの「商売」が終わるからだ。

 道具や器具やサプリがない中で、自重筋トレだけで、80歳になっても現役のストロングマンでいられたのなら、道具・器具・サプリに溢れた我々なら、それ以上のことができるのではないだろうか。

名著『プリズナートレーニング』

 この『プリズナートレーニング』シリーズ(今のところ全3巻+外伝)は、世界中で読まれている本だ。

 表紙のイラストに躊躇する人がいるかもしれないが、中はしっかり書かれている。

 また、ボディビルダー的な内容を思わせるイラストだが、これは本の内容を、正しく描いていないと思う。

 とはいえ、本のワークをやってみた人なら、効果は確かだと知っている。

 運動を全くしない、ビヤ樽のように腹の出た作家が書いたような本ではない。

 こういう分野の本を見極めるのは、簡単だ。

 効果があるかないかというシンプルなものだ。

 効果がなければ、廃れる。

 実際、アマゾンレビューやブログを見れば、やってみた人であれば、自分の体験に基づいて、本を評価しているのがわかるだろう。

 自分の体の現状を見て、著者の言うステップ通りに進めば、必要な筋肉はついていく。

 できる限り医者に関わるのを排除し、何歳になっても、自分の足で動ける体でいたいなら、この本は、その方法を教えてくれる最高のメンターとなってくれる。

情報商材も通信販売も不要

 体を鍛えるのに、情報商材も通信販売も要らない。

 万人に通じる方法はないことをわかりながら、原則・原理を、丁寧に述べている本があればよい。

 ポール・ウェイド『プリズナートレーニング』は、そういう本だ。

 筋力トレーニング系の情報商材は一個だけやったことがある。

 「日本人男性専用トレーニング」というものだ。

 「このトレーニングをすると、こうなりますよ」という写真があった。

 が、期間が終わると、「実はこのトレーニングをやっていただけでは、こうはなりません。このトレーニングが必要」というメールが来て、投げた。

 要するに、嘘である。

 そして、情報商材屋は、息を吐くようにこういう嘘を吐く。

 肝心なところの嘘によって、「他にも嘘があるのではないか」と、賢い人は思う。

 そうすると、その点検をしながら使うのは、時間の無駄なので、商材を投げることになる。

 あなたが今まで、全く何のトレーニングもしていないなら、「短期間でムキムキになれる」というインスタントさをウリにするものは全部無視するべきだ。そんなことはあり得ないからだ。

 だが、きちんとしたトレーニングを続ければ、半年か一年後には、使える筋肉が必ずつく。

 インスタントに身に着いたことは、インスタントに消滅する。

 現代はインスタント文化だ。それによって、膨大な無駄が発生している。

 長くやれるもの、続けられるもの、それでいて、効果のあるものをやろう。

特定の前提を当然視する「専門家」を疑え

 医者の世話になるとか、金を使うことを当然視する「専門家」の言うことを疑おう。

 彼らの見方はあまりに狭い。

 人間の歴史についても、肉体の秘める能力を開花させる方法についても、しばしば無知だ。

 彼らは、コップの中の、さらに狭いことしか、知らない。

土台となる下半身をまず鍛えよ

 体をきちんと鍛えておけば、特に下半身を鍛えておけば、足腰に起因する問題に見舞われるのを少なくできる。

 土台である下半身を鍛えよう。

 見栄えよりも、使える筋肉を鍛えよう。

 それらがなければ、上半身をムキムキにしても、何の意味もない。

 あなたが今、30代、40代なら、今からトレーニングを開始すれば、将来、周りの同年代が病院と薬と杖の厄介になっていても、あなただけは、若い頃のように、力強い歩き方、立ち姿ができるだろう。

 なぜそうできるのかを聞かれた時、「30代の頃、自分の健康を、自分のことを知らない医者に委ねる恐ろしさを知った。それ以来、トレーニングその他で、自分を鍛えてきた。今でも、自分の足で歩けるのは嬉しい」と答えられるのは、どんなに誇らしいことか。

孤独の持久力をつける

 『プリズナートレーニング』のワークは、一人で、孤独に行うものだ。

 自分の体と対話しながら、無理せず、本の原則に従って、ワークを続けていく。

 大小の目標を設定するのがいいかもしれない。

 例えば、片手で体を支える腕立て伏せ、「ワンアーム・プッシュアップ」ができるようになることを目標にするのもいいだろう。

 この『プリズナートレーニング』のトレーニングをすることで、孤独の力に気づいていくこともできる。

 周りがどうあれ、自分が信じるところに従って歩むには、孤独を恐れない人間でいることが欠かせない。

 ワークのすべての過程を、自己観察・自己判断できない者には、この本は向いていない。

 自分が、自分自身の教師になれる、そういう人に向いている。

 それは、自立を、自分に教える訓練にもなるのではないか。

 周りが右往左往している時、あなたは一人、トレーニングに励む。

 それがどういう結果を生むか、あなたにはわかるだろうか。

あなたはどっちでいたい?

 日々、スマホ操作に余念がなく、自分の体に頓着せず、自分が何を食べているかに注意を払わない。不調があれば、病院に行き、それに何の疑問も持たない人。

 それとも、自分の健康は全て自主的に管理し、必要なトレーニングや勉強を怠らない人。

 長い目で見た時、健康に人生を歩めるのはどちらだろうか。あなたはどっちでいたい?

 『HUNTER×HUNTER』のアイザック・ネテロのようなイメージの爺さん・婆さんなら、最強(笑)


アイザック・ネテロ


『プリズナートレーニング』の続編

 『プリズナートレーニング』には、関節強化を扱った『プリズナートレーニング 超絶‼グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』と、スピードと瞬発力強化を扱った『プリズナートレーニング 実戦!!!スピード&瞬発力編 爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ』という続編がある。

 もし『プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』の全トレーニングを終えて、さらに上を目指したいなら、この二冊を手に取るといいだろう。

 あるいは、ある程度まで、トレーニングが進み、関節強化や瞬発力強化もしたいなら、手に取ってもいいかもしれない。

 ともあれ、まずは最初の一冊目のワークを、自分のペースでやろう。

運動苦手なら、片足立ちから始めよう

 また、普段、運動をほとんどやっていない人は、以下の記事を参照して、隙間時間で、片足立ちをしてみてほしい。

 これだけでも、自分の姿勢、下半身の安定性は格段に変わる。
 
 バス停や駅のプラットフォームで、足を交差して立っている人を時々、見かける。

 下半身のインナーマッスル、足の筋肉が相当落ちているために、体を支えられないのだ。

 交差立ちは、誰かにどつかれたら、受け身を取れず、そのまま地面に落ちることしかできない点で、とても危険な立ち方と言わねばならない。

 一番無防備なのは、駅で、列の最前列、両手に重い荷物を持ち、片手でスマホ操作をしている女性である。

 これで、両足交差というのは、非常に危険だが、本人にその自覚はない。

 悪意ある人間が後ろに来たらという想像がないのだろう。

 立つ・歩く・しゃがむが安定してできるなら、あなたの下半身は若い。

 しかし、膝から歩く、しゃがむと立ちくらみがする、不安定な歩き方だと、老人の動き方になる。

 周りからの印象も悪くなる。

 歩きスマホはやめた方がいい。健康のために。

 健康維持は、日々の習慣から。


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