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音と妊娠:子どもが生まれる前の支援

 『グレート・シフト 3人のチャネラーが語る2012年とその前後に向けた大変革』(リー・キャロル、トム・ケニオン、パトリシア・コリ著、マルティーヌ・ヴァレー編、ナチュラルスピリット、2010[原書2009])という本があります。

 これは、地球のアセンション(次元上昇)に伴う様々な混乱・変化に、どのように内的に応答していけばいいのかを、三人のチャネラーが、チャネリングした情報をまとめたものです。

 私は主にトム・ケニオンのところを中心的に読んでいるのですが、彼のチャネルした情報は、10年経っても、全く古びない、本質的なことが語られていると感じます。

 トムがチャネリングした高次意識存在のハトホルが、「音と妊娠」というテーマで、短いながら、興味深いことを語っていたので、ご紹介します。

 妊娠中の方、これから、子どもを授かりたいとお考えの方にとって、きっと参考になることと思われます。

用語解説:次元間的

 最初に一つだけ、用語解説をします。

 「次元間的」という言葉が出てきます。

 我々誰しもが多次元的存在であり、次元間的存在です。

 トムの解説を引用します。

“あなたがこの本を読んでいる時、あるいは誰かが読むのを聴いている時、脳の言語中枢はぺらぺら聞こえる英語という音を理解しています。同時に車のクラクションや動物の鳴き声も聞こえてくるかも知れません。または自分が呼吸していることを感じるかも知れません。これら全て、つまり本書の言葉を読むこと、耳に入ってくる音、呼吸などは、あなたの意識の次元です。

 全ての次元に注意を向ければ、それらを意識することができます。ある出来事を自覚的にするのは、あなたがそれに向ける注意力です。注意を向けていなければ、そこで何かが起きていることには気付かないでしょう。例えば、あなたがこの本を読むことに没頭していたら、呼吸していることも、外から聞こえてくる音にも気付かないかも知れません。それらは、意識することとは無関係に存在しているので、あなたの知覚の世界では存在しなかったも同然です。

 我々の知覚の内的世界にも幾つかの次元、または領域がありますが、それらの多くはアクセスし難いものです。なぜなら我々は、正直に言って、社会に対して生産的で役に立つものにしてくれる内的体験の、非常に狭い周波数帯に注意を集中する訓練を受けてきたからです。このような実利的な精神状態が重要であることは否めませんが、我々が注意を払うべき精神状態は他にもあるのです。”(『グレート・シフト』p,128-129)

 日常とは異なる精神状態、あるいは知覚の内的世界を体験するためには、瞑想その他の方法で脳の活動を変えていく必要があります。

 「次元間的」という言葉で言おうとしているのは、我々は、目に見える肉体だけの存在ではない、ということです。

 これは、様々な古代の宗教書や神秘学・スピリチュアリティの分野でも言われていることです。

 そして、特に、胎児はそうした次元間的な面をかなり持っていますが、誕生によって、大部分、減少してしまいます。その過程を軽減し、出来る限り、子どもが神聖なるものとの結び付きを保ったままにするにはどうしたらいいかというトムの質問に、ハトホルが答えたのが以下の内容です。

 本にはないのですが、どれがトムの発言で、どれがハトホルのそれかを明示します。

子どもが生まれる前の支援

トム:
 最近私は音と妊娠について色々考えてきました。子どもは生まれると、その次元間的な面がかなり減少しますが、この減少過程を軽減する方法はないのでしょうか。子どもは生まれる時には、神聖なるものと強く結び付いているのに、意識レベルに達するとこの結び付きが徐々になくなっていくことを知っています。

ハトホル:
 妊娠の最後の三箇月間に、胎児はその脳と神経系統を通して明らかに音の振動を受けます。それまでは、聴覚器官が十分発達していないので微妙な音の違いを聴き分けることはできません。しかし、発育しつつある胎児のエネルギー・フィールドは、音と振動、さらには感情、特に母親の感情的状態に非常に敏感に反応します。成人のエネルギー・フィールドも音の振動に敏感に反応しますが、子どもの方が浸透性が高く、大人ほど体系的でなく、硬直していません。
 我々の理解では、あなたがおっしゃったように子どもが神聖なるものとの結び付きを失うのは、妊娠期間中に十分なサポートを受けられないからではなく、社会化が原因になっているのです。妊娠期間中、胎児は母親の環境の中にいます。発育中の小さな胎児にとって母親は「女神」のような存在であり、偉大な子宮の海の中である世界は、母親の世界に囲われています。従って母親の感情的反応と思考のインパクトは強力で、胎児の全体的現実を構成しているのです。
 誕生の瞬間に胎児は母親の環境を離れ、突然世界の中に放り出されます。幼児の浸透性の高いエネルギー・フィールドは外界の環境の中に広がり、そこで遭遇する物事が深く刻み込まれ、鍛えられます。子どもは開いた心を持って生まれるのですが、現代の社会と妥協するために心を閉ざす、または心との結び付きを断つことを教わってしまいます。ですから、次元間的結び付きの喪失は社会的現象なのです。
 我々は子どもが生まれると数日後に集まり、「崇高な運命の歌」と呼んでいる歌を合唱します。これは子どもの時系列に我々の声の振動音を送り、子どもの歩む道に立ちはだかる障害物を取り除きたいからです。今になって考えると、この支援は子どもが我々の世界に足を踏み入れるに当たって大変効き目があると思います。
 子どもが生まれる前の支援ですが、我々は胎児に歌を歌ってやることを母親にお勧めしています。父親にも、時間が許せば、歌うことを勧めています。これに関して幾つかの提案をしたいと思います。この歌は母親か父親の心のこもった子守唄でなければなりません。そのためには、生まれてくる子どもの存在に対して心から感謝する気持ちを表せばいいのです。もしその気持ちを感じていないのなら、あなたの現実と子守唄を通して伝えようとしていることとの間に対立がありますから、歌わない方がいいです。正しい方法で、受胎の時から出産の時まで胎児に歌ってやることはとても良い効果があります。 
 十分な認識を持っている人たちは、もう一つ胎児にしてやることができます。それは意図と思考形式のより微妙な使い方です。心から湧き出た感謝の子守唄を歌う時に、あなたが発している音が胎児の次元間的または神聖な側面に道を開き、将来に通じる道をより容易にするという考え、または信仰を心の中で持ち続けることです。これは非常に進んだ交信の形式です。もしあなたにこれを行う能力があるなら、この簡単な説明でそのやり方がすぐわかるでしょう。私の説明に疑問を感じられたとしても、気にすることはありません。真心の子守唄をお子さんに歌ってあげることで十分です。
 もし全ての子どもがこのようにして地上の世界に現われることができるようになれば、世界にとって素晴らしい贈り物になるでしょう。(p,162-164)

コメント

 ハトホルたちが、生まれて間もない子どもに、「崇高な運命の歌」を歌うという話は、神道の予祝を思わせました。日本人によく知られたもので言えば、お花見は予祝の行為です。

 ここでの文脈に沿って言えば、あらかじめ、祝福の波動を放つことで、子どもの歩む道に立ちはだかる障害物を取り除こうというのです。それは、子どもたちが、少しずつ、この世になじみ、自分の力に気づいていけるようにするための、とても配慮された支援だと感じました。また、ハトホルが、子どもという存在を、とても大切に思っていることがうかがわれる話だとも感じました。

 参考になりましたら、幸いです。

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 トム・ケニオンについては、下記の記事で触れています。


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