チャクラ:怪しげな言説の多い領域
チャクラ:スピ界隈の人気テーマ
スピリチュアル界隈で、チャクラは人気テーマの一つ。
チャクラというのは、体の中心にある七つのエネルギーポイントのことである。
「生命エネルギーを受信、吸収、送信するエネルギー・センター」と、アノデア・ジュディスの『チャクラの神髄』(シャスタインターナショナル、2018、p,36)では定義されている。
下から「第1チャクラ」「第2チャクラ」と数え、よく知られているのでは、「第7チャクラ」まである。
7つのチャクラの場所と機能
『チャクラの神髄』に沿って、簡単に場所と機能を記しておく。
第1チャクラ:会陰。生存に関係する。
第2チャクラ:下丹田。感情と性に関係する。
第3チャクラ:太陽神経叢。個人の力、意志、自尊心に関係する。
第4チャクラ:胸腺(胸の真ん中)。愛に関係する。
第5チャクラ:喉(甲状腺)。コミュニケーションと創造性に関係する。
第6チャクラ:眉間(松果体)。予知能力、直観、想像力に関係する。
第7チャクラ:百会(脳下垂体)。知識、理解力、超越意識に関係する。
チャクラの背景・歴史、各機能について、広範囲にわたって網羅されている本で、チャクラについて正確に学びたい人には、この『チャクラの神髄』はお勧めである。
本記事では、このチャクラにまつわる勘違いについて述べていきたい。
スピリチュアルビジネスに携わるほとんどの人が山師だが、特にこのチャクラの分野では、そういう輩が多い。
第6チャクラの人気が高い
さて、多くの人は下から6番目のサードアイチャクラを開く・活性化することに興味を持つ。
予知能力や直観、サイキック能力に関係するチャクラであるためかもしれない。
だが、6番目だけ開いて、下を順番に開花させないと、自我肥大したグルのような人間になる。
そういう人は、サイキック能力に物を言わせて、暴君的・支配的に振る舞う。
そこにマインドコントロールや催眠の手法も併せて、巧妙に洗脳していくろくでもない輩も少なくない。
そんな人間と誰が関わりを持ちたいと思うだろうか。
サイキック能力を持っていても、支配的・暴君的になる人は、下位チャクラをきちんと機能させていない。
大抵、第1~3のどこか、あるいは三つ全部に問題を抱えている。
また、特定のところだけエネルギーの通りを良くしても、他のチャクラとのバランスが悪いと、却って健康を損なう。
しかしながら、部分で見る人は、得てして全体像を見ずに、チャクラの開花・活性化に取り組んでしまう。
見えない世界のことは、見える世界以上に、慎重に全体像や背景を調べ、忍耐強く取り組むことが大事である。
安易なクンダリーニ覚醒の勧めには注意
また、チャクラの理解が不充分なのに、たまたま自分がうまく行ったからなのか、クンダリーニ覚醒を勧める人がいる。
よくまあ、今迄事故が起きなかったものだと思う。
いや、事故は起きているが、そういう声があまり表に出ていないだけなのかもしれない。
加えて、すぐに覚醒するかのように言う人がいるが、これは時間がかかる。
オナ禁商材のワークで、エネルギーの溢れる人になるために、クンダリーニ覚醒を勧めているのだが、「これ、素人は安易に手を出さない方がいいのではないか」と途中で気づいて、私はやめた。
「無料プレゼント」と言いつつ、有料商材を勧める講師の性格にうんざりしたのもある。
これは、以前の記事で書いた。
また、この講師のチャクラ理解が不充分だと感じたのも、クンダリーニ覚醒のワークをやめた理由である。
第4チャクラより上は開いていない講師
本人は頭頂のチャクラが開いていると思っているかもしれない。
ただ、頭頂のチャクラが開いていれば、この世の幻想性に完全に気づいているはずで、詐欺的手法に取り組む愚かさがわかるはずだが、そういう兆候は見られない。
加えて、彼が、詐欺的手法をやめられないことから、太陽神経叢チャクラに問題を抱えていることがわかる。
ここは力と暴君のポイントだからだ。
少なくとも、第4チャクラより上は開いていない。
性欲と愛を混同したり、成功や金に過度に執着したりしていることから、第4以降は未発達か未開花というのは、多少、チャクラについて学んでいる人ならわかるだろう。
チャクラではなく、シール
ところで、チャクラというのは、二つのエネルギー束が交差するポイントで、体の真ん中だけでなく、あちこちにある。
ラムサによれば、体の真ん中のポイントはチャクラではなく、シール(封印)といい、体を取り巻くエネルギーバンドを固定するものだという。
ラムサについては、こちらの記事で触れている。
七つのシールについては学んでいる最中なので、はっきりとわかってないのだが、もしかすると、世の中に出回っているチャクラの説明は、もっと精査が必要なのかもしれないとも思っている。
とにかく、チャクラについての怪しげな情報が、ネット上には多すぎである。
大抵は、すぐに開花するとか、特定チャクラの開花を謳うものとか、全体とバランスを見落としたものが多い。
なお、チャクラに対応した周波数の音楽が数多あるが、あれらを聞いても、そのチャクラに対応した生活・あり方をしなければ、定着しない。
リラックスにはなるが、「聴くだけでチャクラが開花・活性化」することはない。
きちんと、各チャクラが示唆する問題に向き合いましょう。
つまるところ、保留し、慎重に調べることがとても大事である。
人生の悩みは、第1~3シールにおいて生じる
ラムサによれば、多くの人は胸より上のシールが閉じているので、セクシャリティー、苦痛、力として、エネルギーを感じ、人生の様々な悩みが生じている。
実際、この世界の大半のことは、第1シールから第3シールに関わることで起きている。
簡単に言えば、生存、セックス(エロ)、力(権力)、成功である。
本記事では詳しく考察しないが、この世界が「生存、セックス、力(権力)、成功」に過剰にフォーカスさせるようになっているのは、人々に、上位をシールを開いてほしくないがための策略だろうと思われる。
下位三つのシールに捉われていれば、人々は競争や自己利益拡大に奔走し、調和やバランスを考えず、ケダモノのように、あるいはロボットのように動き、支配層に都合がいい社会を構築できるからだ。
情報商材販売者は第3シールの体現者
さて、情報商材の販売者は、第3シールの体現者である。
ラムサによれば、太陽神経叢にある第3シールは、顕在意識と可視光線の振動数のエネルギー中枢。支配、暴君的振る舞い、犠牲者化、力(権力)と関係している。
ここに属する人々、グル、政治家、司祭、健康や美容の教祖は寄生虫だと、彼ははっきり言っている。
引用する。
実際、詐欺的手法で、欲しくもないものを買わせる情報商材販売者は、人々の不安や恐怖を刺激したり、偽の問題を作り出したりしてお金を吸い取っている点で、寄生虫だ。
そんな人々が、胸より上のシールが活性化されているわけがない。
あと2年で引退と言うけれど・・・
例えば、このナンパスクール・教材のTAVをやっている岡田氏は、あと2年で引退すると述べているが、おそらくそれはポーズだろう。
こちらは、彼のナンパ実録音声の最初の部分である。
ここで行われているのは、「ロストアプローチ」と言われるものである。
「自分が飼っているペンギンを見失って、探している」という体で、女性に声をかける。
女性が驚いて生じる意識の空白地帯に、さらに言葉をかけて、相手を楽しい気持ちにさせ、カフェに連れ出していく。
ここでは、催眠の手法が使われている。
彼は、2年してから引退して、またほとぼりが冷めたらやるか、リニューアルして、同じ内容をやると推測している。
金づるを手放すわけがないからだ。
第4シールorチャクラが活性化されていたら、詐欺的手法はできない
第4シールあるいは第4チャクラが活性化されていたら、二元的分離の感覚が薄れるので、相手を騙して、自分だけ得するということができなくなるはずだが、情報商材販売者に、そういう傾向は見られない。
彼らにもチャクラが活性化している人はいるだろうが、限定的と見ている。
だから、何らかの商材・商品販売者で、チャクラについて話している人や、「1から7までのチャクラが開きました」と言っている人は、要注意だろう。
彼らは第4シールが閉じているので、他人が困ろうとも知ったことではないし(「相手本位」と言いつつ、目指すところは自己利益の増大)、一見親身になっているようで、自分と金にしか興味がない。
真に受けてワークをやらない方がいい。
事故が起きても、彼らは責任を取らないからだ。
まとめ
まとめると、チャクラについては怪しげな情報が多々あるので、自分で調べられる限り、調べることをお勧めする。
「このチャクラを開いたら成功できます」とか「このチャクラを開いたら、超能力者になれます」という甘言を真に受けてはいけない。
本当にそれが正しいのなら、彼らはそもそもそんな情報をオープンにはしないで、自分だけで使うはずだ。
だから、山師がわざわざ開示している意図を見抜こう。
きちんと勉強していれば、こういう怪しげな言い方を警戒できるが、そうでないと、おかしな話や詐欺教材・インチキセミナーに引っかかってしまうこともある。
見えない世界のことであれ、きちんと勉強し、知識を増やすメリットは大きい。
そうすれば、詐欺に引っかかったり、安易な手法で事故を起こす可能性も減らせる。
( ´∀`)サポート本当にありがとうございます!!😭😭😭🥰🥰🥰 ( ・ ∀ ・)ご恩返しするためにも、今後も一生懸命頑張ります!!😊😊😊