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コーヒーの空き缶を蹴る(この惑星の)川の水はわたしを楽しく見つめかえす

作品集には、次の3篇が収録されている。
①「川を集める人」= 孤島で暮らす川学者の話。隠遁生活を描くのではなく、世界や、他者や、川との出会いについて描く。混乱するが、美しい安息もある。
②「三月三日」=バカなアメリカ人の川師たちが、バカなイギリス人の川師たちと、川釣り勝負をする話。短い寓話。
③「リバー」=川発掘に来た博物館員が、不思議な活力にあふれたアフリカの川を見初め、結婚してアメリカに戻る。アメリカの生活になじめない川の心と、仕事と時間にとりつかれたように働く男の心が、当然のように離れて、壊れていくようすを描いた話。もちろん、いかに、救済されていくのかについて書かれた話でもある。脆くて、哀しくて、ただし結末は美しい。


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