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D小学校
裏窓のほこりの上に指で書く梯子をのぼれ弟ねずみ
何処か郊外から遊びに出てきた三十歳前後の男が数人、それぞれ手にビクトリア・シークレットの紙袋を下げて歩いている。ある日曜日の昼下がりのことだ。三吉橋のあたりでこどもたちと出会う。眼鏡とふとっちょとおかっぱとそばかすと茶髪の五人組。「橋づくし」からひとりだけが戻ってこないのだという。ようやく見つけたと思ったら仲間ではなくて博士だったりするというような、博士よ博士よついにまたあなたを見つけましたというようなギミック。橋は橋の向う側にある何かを(誰かを)探してまわる行為に似ている。
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