見出し画像

虫愛ずる4

振り向けばきみの口から飛びだした蝶または嘘、微笑んでいる

そこには蝶は四匹しか残っておらず、そのそれぞれが違った色だった。黒、赤、茶、青。わたしは青を選んだ。それがたまたま一番先に飛びでてきたのだ。わたしは、すぐにその青の分かちがたい一部となって、街を漂うように歩きはじめる。

この記事が参加している募集

#今日の短歌

39,363件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?